こんな人に読んでもらいたい!
- マットレスに布団乾燥機を使って問題ないか知りたい人
- マットレスの手入れに布団乾燥機が使えるか知りたい人
マットレスがジメジメしたり、カビ臭さを感じるとき、布団乾燥機が使えたら…と考えますよね。
敷布団とは素材や構造も異なるため、不具合の原因にならないか不安も残ります。
そこで今回は「マットレスに布団乾燥機は使える?」という疑問を解消します。メリット・デメリットや使い方も紹介するので、購入を考えている方は参考にしてみてください!
マットレスに布団乾燥機は使えるの?
布団乾燥機は、布団だけでなくマットレスにも使えます。
名前は「布団乾燥機」ですが布団にしか使えないわけでなく、マットレスに使用しても同じような効果を得られます。
ただ、マットレスの素材によっては変形したり寝心地を変えてしまう可能性があるので注意が必要です。そのため布団乾燥機をマットレスに使うときは、素材や耐熱温度を確認してから使いましょう。
マットレスに布団乾燥機を使うメリット・デメリット
マットレスにも使える布団乾燥機はメリットだけでなく、気を付けたいデメリットもあります。
ここでは布団乾燥機を使うメリット、デメリットを詳しく確認していきましょう。
布団乾燥機を使うメリット
布団乾燥機を使うメリットは以下の3つです。
布団乾燥機を使うメリット
- ダニ退治ができる
- カビ予防ができる
- 布団を温められる
ひとつずつ解説していきます。
ダニ退治ができる!
マットレスに布団乾燥機を高温で使うとダニ退治ができます。
高温多湿の日本は、ダニが繁殖しやすい環境にあります。とくにマットレスは布団のように干したり洗ったりできません。
布団乾燥機がダニ退治に有効な対策になります。
ダニは熱に弱い性質があり、50℃の熱風で20~30分、60℃の熱風ならすぐに死滅します。ほとんどの布団乾燥機に搭載されている「ダニ退治モード」を活用すれば、効率的なダニ退治が可能です。
ただダニが異変を察知し、マットレスの奥へ逃げこむ可能性があります。ダニ退治目的で布団乾燥機を使うときは1時間ほど寝室を暗くしておきましょう。夜行性のダニがマットレスの表面に出てくるため、ダニ退治がしやすくなります。
カビ予防ができる!
マットレスのカビ予防ができるのも、布団乾燥機のメリットのひとつです。
睡眠中の汗や空気中の水分を吸収するため、マットレス内部は湿気が溜まりやすくなってます。湿気対策をしないまま放置していると、ジメジメが大好きなカビがマットレスの裏側に繁殖します。
布団乾燥機を使うと、高温の熱風でマットレス内部に溜まった湿気を飛ばしてくれるため熱に弱いカビ菌も消滅します。とくに雨天が続きやすい梅雨時期の湿気対策として有効です。
布団を温められる!
布団乾燥機はマットレスを温めたいときにも便利です。冬の寒い時期は、室温の低下に伴ってマットレスや布団も冷たくなっています。「布団に入ったものの体が冷えて寝つけない」といった悩みは、多くの人が経験しているはずです。
布団乾燥機を使うとマットレスだけでなく、掛布団も含め全体が温まります。布団に入ったときのヒンヤリ感が解消され、入眠がスムーズになるでしょう。
布団乾燥機を使うデメリット
布団乾燥機を使うデメリットとしては以下の2つがあります。
布団乾燥機使用のデメリット
- 電気代が高い
- 音がうるさい
それぞれ簡単に解説していきます。
電気代が高い
あたりまえのことですが、マットレスに布団乾燥機を使うと電気代がかかります。
問題なのはその電気代の高さです。30分程度の使用で約10~20円の電気代がかかるため使い過ぎると明細表が大変なことになります。毎日のように使いたい人は「省電力モード」などが選べる、電力消費の少ないタイプを選びましょう。
布団乾燥機の大まかな電気代を知りたい人は「消費電力(W)÷1,000×使う時間×1kWh」で計算してみてください。1kWhあたりの電気代は、電力会社の公式サイトや検針票で確認できます。
音がうるさい
布団乾燥機は音がうるさいのもデメリットです。機能性にもよりますが、ドライヤーや掃除機と同じくらいの音が出ます。大きい音が苦手で気になる人は、静音タイプの布団乾燥機を選ぶか、寝室ドアを閉めて使いましょう。
そもそも布団乾燥機とは
布団乾燥機とは、熱風をだして布団をカラっと乾燥させてくれる家電です。湿気の多い季節はもちろん、雨で外に布団が干せないときにも活躍してくれます。
さらには冬の寒い時期、短時間で布団内を温めておいたり、ダニ対策もできるため1年中使えるシーンがあり便利です。
内閣府の消費者動向調査では、平成16年度時点で38.1%の普及率となっています。年々伸び率が横ばいとなっていたためか、それ以降は調査されていないようです。
主に「ノズル式」「マット式」「ダイレクト式」の3タイプがありますが、以下でそれぞれの特徴について簡単に紹介していきます。
ノズル式
ノズル式の布団乾燥機は、ノズルの先に大きなアタッチメントを装着して使います。ノズルを伸ばして掛布団の下に差しこむだけだから、面倒な準備は必要ありません。拡散力のある熱風が、マットレス全体を温めてくれます。
ただマットレスが大きいと熱風が行き届かず、ムラが出やすい点がデメリットです。ノズル式は、シングル程度のサイズが小さいマットレスを使っている人に向いています。
マット式
マット式の布団乾燥機は、マットレスの上に乾燥マットを敷いて、掛布団をかけて使います。大きいマットレスでも隅々まで熱風が広がるため、ダニ対策として活用したい人におすすめです。
ただ、他の2タイプに比べて、セッティングと片付けに少し手間がかかります。収納時にかさばるものが多いため、面倒で使わなくなるかもしれません。マット式の布団乾燥機は、家電量販店で実物を確認してからの購入しましょう。
ダイレクト式
マットもノズルもないのが、ダイレクト式の布団乾燥機です。乾燥機本体をぱかっと開くだけで、簡単に使えます。ただ、他の2タイプより温風の広がりがもの足りないなど、機能的に劣る部分があります。
ノズル式布団乾燥機の使い方を簡単に解説
ノズル式の布団乾燥機の使い方を簡単に解説します。
簡単な流れ
- マットレスの耐熱温度を確認する
- マットレスと掛布団の間にノズルを差し込む
- 布団乾燥機のスイッチを入れる
マットレスの耐熱温度を確認
布団乾燥機を使う前に、マットレスの耐熱温度を確認します。熱風が高温になりすぎないように注意してください。
ノズルを差し込む
マットレスと掛布団の間にノズルを差しこみます。掛布団を使わない夏の暑い時期なら、ブランケットのような軽い掛布団でもOKです。熱風が漏れないように、しっかり掛布団の中まで入ましょう。
布団乾燥機のスイッチを入れる
あとは布団乾燥機のスイッチを入れて、タイマーをセットします。
布団乾燥機が止まったらノズルを抜いて完了です。布団乾燥機をダニ対策に使うときは、このあとマットレスに布団用掃除機をかけます。
マットレスに布団乾燥機を使うときの注意点
マットレスのダニ退治やカビ対策に便利な布団乾燥機ですが、使用方法を誤ると危険です。ここでは以下の2つの注意点を紹介します。
注意点
- マットレスの耐熱温度を確認する
→熱に弱い素材がある - マットレスのカバーは外しておく
→外せないなら40℃の低温で使用
耐熱温度
布団乾燥機を使う前に、マットレスの耐熱温度を確認しましょう。マットレスの素材によっては、布団乾燥機の熱風に耐えられない可能性があります。
例えば、低反発のようなウレタン素材のマットレスは要注意です。長く熱風にさらされたウレタンは、変形して寝心地が悪くなります。
耐熱温度が分からなければ、マットレスの素材で調べてみましょう。
マットレスのカバーは外す
布団乾燥機を使う前に、マットレスのカバーは外しましょう。カバーによく使われている「テンセル」や「リヨセル」などのレーヨン系は、熱に弱い繊維です。熱で縮んだカバーではマットレスが正しく収まらず、寝心地も悪くなります。
カバーをつけたまま布団乾燥機をかけるときは、40℃程度の低温でかけましょう。
布団乾燥機についてのよくある質問
布団乾燥機についてのよくある質問にお答えしています。
布団乾燥機の値段帯相場はどれくらい?
布団乾燥機の値段帯相場は5,000~20,000円です。もっとも多い値段帯は10,000円前後で、発売日や機能性によって異なります。
布団乾燥機のお手入れ方法は?
布団乾燥機は、ホコリが溜まりやすいフィルターに掃除機をかけて手入れをしましょう。フィルターにホコリが詰まったままでは、布団乾燥機の機能性が十分に発揮されません。故障の原因になりやすいため、少なくとも月1回以上はかけることをおすすめします。
まとめ
布団乾燥機はマットレスに使えます。マットレスは洗ったり干したりできないため、日ごろの手入れに布団乾燥機が役立ちます。
カビ退治やマットレス内部に溜まった湿気を飛ばしてカビ対策にも有効です。
ただ、布団乾燥機を使う前にマットレスの耐熱温度を確認しましょう。素材によっては、高温に弱く縮んだり変形する可能性があります。マットレスの寝心地を変えてしまう可能性もあるため、あらかじめ設定温度や注意点を確認してから使ってくださいね。