11月セール中のマットレス!
ポケットコイルマットレスは腰痛対策にもなりますが、選び方をまちがえると腰痛悪化の原因にもなりかねません。
「ポケットコイルはフィット感が高くて寝心地良いけど腰が痛くなる」といった人もいます。
腰痛持ちの人はただ寝心地の良いマットレスを求めるだけでは満足できない場合がありますよね。
この記事では腰痛悪化の原因となってしまうポケットコイルの特徴と、正しい選び方を解説していきます。
この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠の質向上には寝具が重要と気づいて7年経つ寝具選びのプロ。自宅の一室は検証のためのマットレスだらけ。マットレス以外にも睡眠の大切さを世の中に広げる活動をしている。
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ポケットコイルマットレスの構造上の特徴
腰痛悪化の原因となる特徴を説明する前に、ポケットコイルの構造自体の特徴から知ると理解しやすいとおもいます。
ポケットコイルは以下のような特徴があります。
- コイルひとつひとつが独立している
- コイルの太さや長さで硬さが変わる
- 体に当たる面に詰め物を入れている
ポケットコイルはコイルがひとつひとつ不織布などの袋に入っていて、それぞれが独立していることから『点』で体を支える寝心地となります。
寝ている人の動きに合わせてコイルが個別に沈むので、フィット感がより高い寝心地が得られるマットレスが多いです。
寝心地の硬さはコイルの太さや長さを変えることで、硬さが大きく「ソフト」「レギュラー」「ハード」の3タイプに分かれます。
また使われるコイルの数も体を支えるサポート力を左右する要素です。コイル数が多ければ多いほど密度が詰まり、耐久性が上がり寝心地が硬めになります。
あとコイルだけではバネ当たりがあり寝心地が悪くなりますよね。そこで薄いウレタンフォームや不織布、ジェル素材などを体に当たる部分のカバー内部に詰め込みます。これがいわゆる「詰め物」です。
このように、寝心地を良くするための要素がぎゅっと詰まったマットレスがポケットコイルマットレスなのです。
以上の特徴を見てみると、かなり寝心地の良いマットレスであることが想像できるのではないかと思います。
しかしその「コイルの硬さ」「詰め物」など選び方を間違えてしまうと、腰痛持ちの人にとっては大きなデメリットとなる可能性があるのです。
腰痛悪化の原因となるポケットコイルの特徴
腰痛悪化の原因となるポケットコイルの特徴とは、以下の3つです。
- 価格が安すぎる
- 使われるコイル数が少なくバネが細め
- 硬さが柔らかすぎる
価格が安すぎる
価格が安いポケットコイルマットレスも多いです。具体的には1~5万円程度のもの。「5万円は高いでしょ」と思われる方もいるかと思いますが、実はコイルマットレスでは低価格帯の部類です。価格が低ければコイル自体の質が悪いですし、そもそも素材の量も使っていないので、密度が少なくサポート力の低いマットレスとなりがちです。
使われるコイル数が少なくバネが細め
適切なコイル数とバネの太さがないマットレスは、耐久性や体のサポート力が低く、長期間使用することによって体に悪影響を与える可能性があります。特に腰部分には負担がかかるため、腰部分のコイルが少なかったり、バネが細かったりすると、腰痛の悪化につながる可能性があります。
硬さが柔らかすぎる
ポケットコイルの寝心地はその特性上、比較的柔らかめでフィット感が高いものが多いです。硬さが柔らかすぎると腰が沈み込みすぎてしまい、寝姿勢が崩れるので腰痛悪化の原因となりやすいです。
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【腰痛対策】ポケットコイルの正しい選び方
腰痛対策にもなるポケットコイルは以下のポイントをおさえて選んでみてください。
- 低価格帯のポケットコイルは避ける
- コイル数はなるべく多く太めのものを選ぶ
- 部位によって硬さを変えているものを選ぶ
低価格帯のポケットコイルは避ける
ポケットコイルマットレスの低価格帯は5万円以下のことです。最低でも6万円以上、できれば7万円以上のマットレスを選びましょう。
ニトリなどの量販店で中グレードのものは5万円以下のものが多く、コイル数が少ない上に耐久性が低いものが多く感じます。ただ値段が安いだけではコスパが高いとはいえません。
3万円のマットレスだって決して安いものではないですが、それで腰痛が悪化してしまってはまったく報われませんよね。
安いのに寝心地が良いと感じるのは初めの数か月だけかもしれません。
コイル数はなるべく多く太めのものを選ぶ
耐久性の高いマットレスを選ぶためには、コイル数の多さやバネの太さが重要となります。コイル数が多いほど、マットレスの耐久性や体のサポート力が高まります。また、バネの太さも重要であり、太いバネを使用することで、マットレスが長期間使用されても形状を保ち、体のサポート力を維持することができます。
サイズ | 一般的なコイル数 | 一般的なコイルの太さ |
シングル | 400~800個 | 1.9mm前後 |
セミダブル | 600~1,000個 | |
ダブル | 800~1,200個 | |
クイーン | 1,000~1,500個 | |
キング | 1,200~2,000個 |
一般的なコイル数は、シングルサイズの場合で400~800個程度、セミダブルサイズの場合で600~1,000個程度、ダブルサイズの場合で800~1,200個程度、クイーンサイズの場合で1,000~1,500個程度、キングサイズの場合で1,200~2,000個程度とされています。
一方、コイルの太さは、2mm前後です。1.9mmが基準のふつう程度で、1.8mm以下は柔らかく、2.0mm以上は硬めとなります。
シングルサイズでコイル数が800個近くあり、太さが2.0mm以上だと耐久性も高めで腰痛対策にもおすすめできるマットレスといえるでしょう。
部位によって硬さを変えているものを選ぶ
ポケットコイルマットレスではコイルがひとつひとつ独立しているので、部位ごとに硬さを変えることも簡単です。そのためサポート力を高めたい部位を硬くして、肩など圧迫感を減らしたいところは柔らかめにするといった調整ができます。
腰痛対策におすすめの構造が、腰部分が硬めにつくられている「センターハード構造」というつくりです。腰を硬めにすることでサポート力を高め寝返りしやすくしてくれます。
寝返りも腰に負担がかかる行動のひとつですから、寝返りしやすくなると腰への負担も軽減し、腰痛対策になり得ます。
腰痛対策になるポケットコイルマットレス2選
筆者自身も体験しているマットレスで、コイル数や硬さなど腰痛対策の条件が整っているマットレスが2つご紹介します。
腰痛持ちにうれしい「自宅で試せる120日のお試し保証付き」で、ネットで簡単に購入できるブランドです。
それぞれの体験レビューを参考に選んでみてください。
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まとめ
ポケットコイルマットレスは腰痛を悪化させるものばかりではありません。
「コイル数が多く腰のサポート力と耐久性を兼ねそなえていて詰め物にもこだわったもの」を選べば、腰痛対策になるマットレスといえます。
しかし、その条件を満たすものは10万円以上する高級マットレスであることがほとんどです。
そのため安価なポケットコイルを選びがち。結果、「ポケットコイルは腰痛を悪化させやすい」という意見も見られるようになっています。
予算に余裕がある人はポケットコイルマットレスでいいと思いますが、予算があまりだせないという人は高反発ウレタンマットレスを選ぶことをおすすめします。
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今 真一