低反発マットレスは、柔らかく体にフィットするという理由で、その寝心地を好む方も多いです。しかし、人によっては「疲れる」「体が痛い」と感じることも少なくありません。
この記事では、低反発マットレスが疲れると感じる理由や、それを解消するための具体的な方法を解説します。さらに、プロの視点からおすすめの工夫や買い替えのポイントについてもご紹介します。
この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠で悩む人の相談を受けたり講習会を通して睡眠の大切さを世に広める活動をしている。マットレスや枕選びはYouTubeで好評受付中。
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低反発マットレスが疲れると感じる主な理由4つ
低反発マットレスが疲れる原因の中でも、特に多くの人が感じる主な理由を4つを説明します。
寝返りが打ちにくい
低反発マットレスは反発力が弱いため寝返りの際にマットレス側からのサポートがありません、また、体にフィットするように作られているため、体が沈み込みすぎて動きにくいことがあります。
寝返りを妨げられると血流が滞りやすくなり、結果的に体が疲れる原因となります。寝返りは体のリフレッシュに必要不可欠な動作であるため、うまくできていないと睡眠の質が低下してしまいます。
寝姿勢が悪くなりやすい
低反発マットレスは癒されるような柔らかさが特徴ですが、柔らかすぎることで体が沈みすぎ、自然な寝姿勢を保てないことがあります。寝姿勢が崩れたまま一晩中寝ていると、特に腰や背中に負担がかかりやすく、朝起きたときに痛みを感じる原因となります。
また、寝姿勢が悪い状態が続くと筋肉が緊張し、リラックスできないために疲労感が蓄積。寝起きがだるくなる原因です。
気温に左右されやすい
低反発マットレスは素材の特性上、気温の影響を受けやすいです。冬は硬くなり、夏は柔らかくなることがあり、快適な寝心地を保ちにくい場合があります。
特に季節の変わり目に違和感を感じやすく、寝心地が安定しないことがストレスの一因となります。これにより、熟睡感を得られない場合があります。
密着度が高く蒸れやすい
低反発マットレスは体に密着して体圧分散効果を高めますが、接触面積が増えることで通気性が低下します。
また、主素材のポリウレタンフォームは密度が高く、汗や体温がこもりやすいため蒸れの原因となります。蒸れた環境では不快感や寝返りの増加、体温調節負担による睡眠の質の低下を招き、結果的に疲労感が残ることがあります。
低反発マットレスが体に合わない場合のサイン
低反発マットレスが自分に合っていない場合、体には明確なサインが現れます。
朝起きたときに体が痛い
起床時に腰や背中、肩などに痛みを感じる場合は、マットレスが原因である可能性があります。低反発マットレスが体に十分なサポートを提供できていないと、寝ている間に体に負担がかかることがあります。
特に長時間同じ姿勢で寝ていると、一部の筋肉や関節に圧力が集中し、痛みとして現れることがあります。この症状は放置すると慢性的な問題に発展する可能性があるため、早めの対応が重要です。
寝ても疲れが取れない
十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、朝起きたときに疲れが取れていない場合も、マットレスが原因かもしれません。低反発マットレスが体に合っていないと、深い睡眠が妨げられることがあります。
深い眠りが得られないと、睡眠中に行われるべき体の回復プロセスが十分に機能せず、日中の活力低下や集中力の欠如に繋がることがあります。
低反発マットレスが疲れる原因を解消するためのポイント
低反発マットレスで快適に眠るためには、ポイントを押さえておくことが重要です。
寝姿勢を適切に保つ
適切な寝姿勢を保つことは、睡眠中に体への負担を軽減する上で非常に重要です。寝姿勢が悪いと、体の一部に圧力が集中し、痛みや違和感の原因となります。
理想的な寝姿勢は、背骨が自然なカーブを描き、全身の筋肉がリラックスできる状態です。低反発マットレスを使用する場合でも、この姿勢を維持できるかどうかが快適さを左右します。
寝返りの役割や必要性を知る
寝返りは、体全体の血流を促進し、筋肉をリフレッシュさせるために必要な動作です。低反発マットレスが寝返りを妨げる場合、血流が滞りやすくなり、体が疲れやすくなります。
寝返りの回数は個人差がありますが、一般的に一晩で20〜30回程度が理想とされています。マットレス選びの際には、この寝返りがしやすいかどうかを確認することが重要です。
マットレスの硬さと体圧分散の関係
マットレスの硬さは、体圧分散に大きな影響を与えます。硬すぎると体に圧力が集中し、柔らかすぎると体が沈みすぎて自然な寝姿勢を維持できません。
低反発マットレスは体にフィットするため体圧分散に優れていますが、個人差によっては逆効果になる場合もあります。自分の体に合った硬さを見つけることが、快適な睡眠の鍵となります。
プロが教える低反発マットレスで快適に眠るための工夫
身体に異常が出た場合は、買い替えることが最善策ですが、「すぐに買い換えられない」という方も多いはず。低反発マットレスで快適に寝る方法も知りたいのではないでしょうか。次では、プロがおすすめする具体的な方法を3つご紹介します。
低反発マットレスで快適に眠る工夫
- 硬めのマットレストッパーを使用する
- 寝返りをサポートする枕を選ぶ
- 季節に応じた寝具を選ぶ
硬めのマットレストッパーを使用する
低反発マットレスが柔らかすぎると感じる場合、硬めのマットレストッパーを追加することで快適さを調整できます。これにより体圧分散が改善され、寝姿勢をサポートする効果が期待できます。
マットレストッパーは手軽に導入でき、費用も比較的安価で済むため、初めて試す方にもおすすめです。以下の記事も参考にしてみてください。
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寝返りをサポートする枕を選ぶ
枕の選び方も快適な睡眠には欠かせません。寝返りをスムーズにするためには、頭を適切にサポートし、首や肩への負担を軽減できる枕が理想的です。
低反発マットレスと相性の良い枕を選ぶことで、より快適な睡眠環境を整えることができます。眠ハックでおすすめする枕は以下の記事で紹介しています。
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合わせて読みたい!【プロが薦める】高反発枕おすすめ10選|選び方のポイントも解説!
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季節に応じた寝具を選ぶ
季節に応じた寝具を選ぶことで、低反発マットレスのデメリットを補うという考え方です。例えば、冬は暖かい敷きパッドを使用し、夏は通気性の良いカバーを選ぶといった工夫が有効です。
寝具の調整は簡単にできるため、季節ごとの快適な睡眠環境を作る第一歩としておすすめです。
低反発マットレスの交換タイミング
低反発マットレスの寿命や使用状況によっては、交換を検討する必要があります。
マットレスのへたりや変形が見られるとき
マットレスに明らかなへたりや変形が見られる場合、へたってしまってサポート力が低下している証拠です。この状態は本来の寝心地ではないため、そのまま使い続けると体に負担がかかりやすくなります。
使用期間が5年以上経過したとき
一般的に、低反発マットレスの寿命は3~5年と短めです。使用期間が5年以上経過している場合、心材であるウレタン素材の劣化が進んでいる可能性があります。
長期間使用しているマットレスは、見た目には問題がなくても内部の劣化が進んでいることもあるため、注意が必要です。
体の痛みや不調が続くとき
新しいマットレスを購入しても、体の痛みや不調が続く場合は、再度マットレスの選び方を見直す必要があります。自分の体に合った製品を選ぶことで、睡眠環境を改善できます。
痛みや不調は体からの重要なサインですので、見逃さずに対応することが重要です。
低反発マットレスが疲れると感じたら買い替え推奨
低反発マットレスが体に合わない場合、高反発マットレスなど他の選択肢を検討することも一つの方法です。早めの交換が必要なこともあるでしょう。
高反発マットレスへの変更を検討する
低反発マットレスで疲れると感じる場合、高反発マットレスを試してみるのも良い選択です。高反発マットレスは硬さが特徴で、寝返りが打ちやすく、体をしっかりサポートします。
お試し期間のあるマットレスを試してみる
購入前にお試し期間のあるマットレスを試してみることで、自分の体に合った寝心地を確認することができます。特にネット上で購入する場合は、お試し期間があるかどうかを確認することが重要です。
お試し期間を利用して、実際に使ってみてから使用を続けるかを決めることで、後悔のない選択ができます。
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まとめ
低反発マットレスが疲れると感じる理由には、寝返りの打ちにくさや寝姿勢の悪化、気温への影響などがあります。しかし、基本的な知識や工夫を取り入れることで、問題も解決できるかもしません。
また、買い替えのタイミングや高反発マットレスへの変更を検討することも必要。自分に合った快適な睡眠環境を整えるために一度考えてみてください。眠ハックではあなたに最適な寝具選びをサポートしています。ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。
今 真一