マットレスと敷布団のどちらを選べば良いか考えるとき、後悔のないようにまずは両方の違いを知ることが大切。
この記事ではマットレスと敷布団の違いなどの比較をおこなっており、どちらがどんなシーンにおすすめできるのかも解説しています。両方のメリットやデメリットを把握して最適な選択をしましょう。
マットレスと敷布団の違いは?
マットレスと敷布団の違いを説明するときによくいわれるのは素材と厚みです。
マットレスはウレタンフォームやスプリングコイルなどの素材を使い、厚みがしっかりあるものを指します。一方、敷布団は木綿やポリエステル素材を使ったものが一般的です。
【ひとめでわかる!】マットレスと敷布団を比較
素材や厚みも含め、価格やカビ対策などにどんな違いがあるのか比較表でわかりやすくまとめました。
種類 | マットレス | 敷布団 |
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価格帯 | 1万円~10万円 | 3万円以内 |
素材 | ウレタン・スプリングコイルなど | 木綿・ポリエステルなど |
厚さ | 8~30cm | 7~8cm以内 |
重さ | 6~30㎏ | 約4㎏ |
カビ対策 | 陰干し | 天日干し |
寝返り | ◎ | △ |
腰痛対策 | ◎ | △ |
耐久性 | ◎ | △ |
上記表の数値は一般的に購入者の多い範囲のマットレスや敷布団を示してます。
マットレスはいくつかの素材を組み合わせたり構造や設計に工夫がなされることから、寝返りのしやすさや耐久性など機能性に富んだものが多いです。敷布団は体圧分散性や寝返りのしやすさがマットレスに劣るため、特に腰痛持ちの人には敷布団はあまりおすすめできません。
また、敷布団は天日干しができますが、マットレスは直射日光に弱い素材が使われることが多かったり、単純に重く物理的に天日干しはできません。
マットレスのメリットやデメリット
マットレスのメリットとデメリットは以下のとおりです。
〇メリット | △デメリット |
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マットレスの種類や自分に合っているかどうかが重要な分かれ道となりますが、基本的にはメリットが多いです。特に快適な寝心地であることは重視すべきポイントです。
収納については折りたたみマットレスであれば収納ができますが、敷布団よりも重たいので人によっては毎日の作業として煩わしくなりやすいでしょう。ただベッドフレームやすのこを使うと基本敷きっぱなしなので敷布団のように出し入れする必要がないのはかなり楽です。
敷布団のメリットやデメリット
敷布団のメリットとデメリットは以下のとおりです。
〇メリット | △デメリット |
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敷布団の寝心地には薄くて硬いといったネガティブな印象があります。実はこれ、敷布団を使い続けている人はあまり気づかないポイントかもしれません。私自身、敷布団からマットレスに変えたときには「早く変えればよかった」と思いました。
また、通気性が良さそうにも感じますがそこまでよくありません。吸湿性があるのに発散性がないのでムレやすく、すぐに湿気を溜めこみじっとりした寝心地になりやすいデメリットがあります。湿気の多い時期になると頻繁に天日干ししなければカビが生えやすいため、こまめな手入れが必要。共働きの多い忙しい現代社会ではあまり好まれない理由のひとつです。
ダニの死骸やカビはハウスダストの一種で、シックハウス症候群の原因にもなります。手入れがしっかりできるかどうかも敷布団を選択する基準となるでしょう。
マットレスと敷布団がおすすめできるシーンは?どんな人におすすめ?
マットレスと敷布団がどんなシーンや人におすすめできるのかを紹介しています。
マットレスがおすすめできるシーンや人
マットレスは海外からやってきた寝具ですので基本的に洋室向きです。洋寝室でベッドフレームやすのこマットを使う人はマットレスを使いましょう。またベッドとマットレスを組み合わせることで高さがひざ元くらいになりますので、ホコリをかぶりにくくなります。ハウスダストアレルギーの人は床からの距離が近い敷布団よりもマットレスの方がおすすめできます。
マットレスを和室に置く場合は、折りたたみマットレスや厚さ10cm程度のマットレスを使うことでお手入れも楽になるのでおすすめです。
腰に痛みがある場合や睡眠の質を改善したく寝心地にとことんこだわりたい場合であれば、マットレスにしましょう。睡眠健康指導士の私自身がすべて体験して検証し、ランキング形式で紹介しているこちらの記事も参考にしてみてください。
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参考【2024年最新】マットレス人気おすすめ比較ランキング10選!寝具の専門家が厳選
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敷布団がおすすめできるシーンや人
敷布団は日本の文化ですので、自宅に和室があることを前提として選ぶことをおすすめします。逆にいえば和室以外での使用はおすすめできません。
ただし、「寝心地の良さ」という視点だとマットレスに劣りますが、汎用性が高いのが敷布団。
小さなお子様と添い寝する場合には高さのない敷布団は落下防止の心配が少なく選択肢に入れても良いでしょう。また部屋が狭くマットレスを置くスペースがなかったり、来客用に用意して置いたりできます。
捨てるときには燃えるごみで捨てられますので処分時のコストを抑えられます。マットレスの処分時は粗大ごみとなり3,000円ほどかかる場合があります。
マットレスの上に敷布団を重ねるのはあり?
結論からいうと、専門家的にはマットレスの上に敷布団を重ねるのはなしです。
敷布団をマットレスの上に重ねる使い方をする人も少なくないですが、実はNG行為です。せっかくのマットレスの反発力や体圧分散性などの機能性が半減してしまいがち。敷布団の寝心地が硬くてマットレスを下に敷くというのは、多少の寝心地改善効果はあっても私的には「少しもったいないな」と感じてしまいます。
ベッドマットレスってなに?
マットレスと別にベッドマットレスという言葉があります。
検索していると両方出てくるので混合してしまいますが、単純にベッドマットレスはベッドの上に置く分厚いタイプのマットレスのことを指します。
マットレスはベッドマットレスのことも含めて"マットレス"です。ただ床に敷くマットレスとベッドの上に置くマットレスって、ひとくちに「マットレス」といっても通じないときがありますよね。
そんなときに区別しやすいように「ベッドマットレス」という言葉ができたようです。「折り畳みマットレス」や「マットレストッパー」などの並びの呼び名ですね。
腰痛対策にもなる敷布団2選
敷布団は腰痛対策に向きませんが、最近では分厚いタイプでマットレスのように使える敷布団が出まわっています。
筆者がレビューしたことのある敷布団を紹介します。
雲のやすらぎプレミアム敷布団
雲のやすらぎプレミアム敷布団は凹凸プロファイルカットを採用した約17cmの分厚い敷布団です。表面はふかふかですが中心層は反発力が高い層となっており、寝返りのしやすい構造。体圧分散性も高く腰にやさしい寝心地です。他にマットレスタイプや三つ折りタイプもありますので利用シーンによってタイプを選べます。
レビュー雲のやすらぎ敷布団の口コミ評判
リカバリーデザイン敷布団
リカバリーデザイン敷布団は睡眠健康指導士で現役テニスプレイヤーの方が考案した敷布団。腰をたいせつにしたい人のための腰のことを考えた敷布団というコンセプトです。7層レイヤー構造で厚みは約16cmありボリュームも十分。ダニがほぼ入らないシルティナという生地を使うことで、敷布団の悩みのひとつ「ダニ対策」を非常に楽にしてくれてます。
レビューリカバリーデザインの口コミ評判