「マットレスが暑くて寝付けない」「背中がムレて寝苦しい」高温多湿の日本の夏は、湿気や熱がマットレスにこもりやすくなります。
対策せずに放置すれば、睡眠の質にも影響するでしょう。
そこで今回は、マットレスが暑い時の対策5選、夏におすすめのマットレスも紹介します。
マットレスの暑さ対策を考え中の人は、ぜひ参考にしてくださいね。
「マットレスが暑くて寝苦しい」そんな悩みを解消する、5つの対策を紹介します。
マットレスが暑い時の対策5選
マットレスが暑い時の対策を5つまとめています。
冷感シーツや敷きパッド
マットレスの暑さ対策として、とくにおすすめなのが冷感シーツ・敷きパッドです。
冷感シーツ・敷きパッドとは特殊加工された夏用の寝具で、触れるとひんやり冷たいのが特徴。
吸水性・吸湿性に優れているため、ムレにくいのもメリットです。
サラサラした肌ざわりで、寝汗のベタつきも気になりません。
冷感シーツ・敷パッドは「Q-max値」を基準に選びましょう。
Q-max値は触れたときに冷たいと感じるレベルを表した単位で、0.3以上が理想です。
また、冷感シーツ・敷きパッドは素材も重要です。
おすすめはレーヨンやナイロンですが、化学繊維が苦手な人は綿や麻を選びましょう。ゴワゴワ感が気になる場合もあるので、実際に触れてみてから購入すると安心です。
すのこベッド
すのこベッドもマットレスの暑さ対策には有効です。
なるべくすのこベッドは脚付きで、高さのあるものを選びましょう。
マットレスと床の間にできたすき間から、スムーズに湿気や熱を逃がせます。
マットレスが暑い、寝苦しいと感じる場合は、この湿気と熱の放出がうまくいっていないことが多いです。
ただ、すのこベッドだけでは、マットレスの暑さ対策としては不十分。
真夏の暑い時期は冷感シーツや敷パッド、扇風機など、他の対策と一緒に使いましょう。
扇風機
マットレスの暑さ対策に、扇風機も役立ちます。エアコンと扇風機を併用するときは、なるべく扇風機の首は上向きにしましょう。下に溜まりやすい冷気が循環して、室内温度の上昇を抑制します。エアコンの冷却効果が高まれば、マットレスの暑さ対策にも有効です。
また、寝室にエアコンがない人にも、扇風機はおすすめです。寝室付近にエアコンがあれば、扇風機をサーキュレーター代わりにして、寝室に冷風を流せます。
エアコンと違って、扇風機の風は冷風ではなく、自然風に似ています。長時間使っても、体が冷えすぎる心配がありません。あらかじめ首振りモードに設定しておくと、睡眠中も安心です。
マットレスのサイズを見直す
暑さの原因は、マットレスの狭さにあるかもしれません。マットレスのサイズが最適でない、複数人で寝ていて圧迫感があるときは、サイズの見直しを検討しましょう。
例えば、シングルサイズに大人2人、ダブルサイズに大人2人+子ども2人など、マットレスが推奨している人数以上の人数で寝ていたら要注意。人が密集していると湿度や熱の逃げ場がなく、暑くなるのも当然です。
マットレスのサイズ選びに迷ったときは、大きいサイズを選びましょう。一人ひとりがゆったり寝られるサイズを選べば、熱がこもって暑くなるのを防げます。
ただ、マットレスを交換するとなれば、費用もそれなりにかかります。マットレスを替えたばかりの人、なるべく費用はかけたくない人は、別の対策を検討しましょう。
ファイバー素材のトッパーを使う またはマットレスに買い替え
冷感シーツ・敷パッドも使っているし、他の対策もお試し済み。それでもマットレスが暑いと感じる人は、ファイバー素材のトッパーを使ってみましょう。
ファイバー素材のトッパーは、チューブ状のプラスチックのような素材からできています。体積のほとんどが空気で、通気性はバツグン。睡眠中の湿気や熱も逃がしてくれるので、夏もムレにくく快適に眠れます。
ファイバー素材のトッパーは、厚さ2~5cmくらいで薄手です。今使っているマットレスにそのまま重ねて使えるので、マットレスの処分を検討する必要もありません。
マットレスの素材暑い順
マットレスの暑さ対策も大切ですが、素材選びも重要です!
素材によって、私たちが感じる暑さレベルは変わるからです。今回は、下記の5つの素材についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
- 低反発ウレタン
- 高反発ウレタン
- ラテックス
- スプリングコイル
- ファイバー
低反発ウレタン
低反発ウレタンは、密度が高く通気性は良くありません。体にぴったりフィットする寝心地で風を通しにくいため、夏場は暑さを感じます。
低反発ウレタンのマットレスを選ぶなら、無数の穴が空いて空気が通りやすい「オープンセル構造」を選びましょう。通気性の悪さが緩和されて、熱がこもるのを抑制してくれます。
高反発ウレタン
高反発ウレタンも密度が高めで、通気性もあまり良いとは言えません。側生地の素材にポリエステルが使われていることも多く、吸湿性の悪さも気になります。
高反発ウレタンのマットレスは、冷感シーツや敷パッドと使いましょう。マットレスに溜まりがちな湿度や熱も、対策しだいでは緩和されます。
ラテックス
ラテックスはゴム素材のマットレスです。天然ゴム保有量80%以上の天然ラテックスと、天然ゴム保有量60%以上の合成ラテックスがあります。「ピンホール」と呼ばれる目には見えない穴が無数に開いた構造で、通気性も悪くありません。
ただ、合成ラテックスは、天然ラテックスより通気性に劣るため注意が必要。ムレを感じやすく、夏場は暑い可能性があります。ラテックスのマットレスは、天然ラテックス製、またはムレ対策が施されたものを選ぶようにしましょう。
スプリングコイル
スプリングコイルのマットレスは、芯材がバネでできた空洞が多い構造で、通気性のいいマットレスです。
とくに、高級ブランドのマットレスであれば、表層のクッション材にもこだわっている場合が多いです。吸湿性に優れた繊維を使ったクッション材なら、ムレにくく快適な寝心地でしょう。
ただ、スプリングコイルでも、クッション材にウレタンなどが使われていれば話は別です。暑いと感じたら、冷感シーツや敷パッドで対策をしましょう。
ファイバー
ファイバーのマットレスは、なんと体積の90%が空気。湿気や熱がこもることもなく、バツグンの通気性です。側生地もポリ3Dメッシュ生地を使ったものであれば、通気性を損なう心配がありません。
せっかく通気性がいいマットレスなので、フタをしてしまってはもったいないです。ファイバーの通気性を活かすなら、冷感シーツや敷パッドは敷かずそのまま使いましょう。
暑い夏を乗り越えるならこの2タイプ
日本の暑い夏を乗り越えるために、マットレスは次の2タイプがおすすめです!
スプリングコイル
スプリングコイルは、通気性に優れたマットレスです。マットレス内部にスペースが確保されていて、湿気や熱がこもりにくい構造です。
ただし、クッション材の素材には注意して選びましょう。羊毛綿のような、吸湿性に優れた素材であれば安心です。
それでも気になるときは、冷感シーツや敷パッドと併せて使いましょう。
ファイバー
ファイバーは、かなり通気性優れたマットレス。ポリエチレン製の樹脂からできたマットレスで水洗いできるので、清潔に保ちやすいメリットもあります。
ただ、冬場の使用には注意が必要です。通気性が良い反面、床に直置きで使うと背中に冷気を感じます。心配な人は、ベッドフレームと一緒に使いましょう。マットレスを床から離した状態にすれば、寒い時期でも問題ありません。