「マットレスが暑くて寝苦しい」「背中がムレて目が覚める」──そんな悩みを抱えていませんか?特に日本の夏は高温多湿。通気性の悪いマットレスでは、熱や湿気がこもってしまい、寝つきも悪くなりがちです。
この記事では、マットレスが暑くなる原因とその対策5選、さらに夏におすすめのマットレス素材まで、まとめて解説します。夏の寝苦しさに悩んでいる方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
この記事でわかること
- マットレスが暑くなる原因
- 冷感シーツ・すのこベッドなどの対策
- 夏向けにおすすめのマットレス素材
- 専門家のコメントと選び方のコツ
この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠の質向上には寝具が重要と気づいて7年経つ寝具選びのプロ。自宅の一室は検証のためのマットレスだらけ。マットレス以外にも睡眠の大切さを世の中に広げる活動をしている。
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[定番]マットレスが暑いときの対策5選
「マットレスが暑くて寝苦しい…」そんな夜に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特にウレタンマットレスなどは通気性が悪く、熱や湿気がこもりやすいのが難点です。そこでここでは、マットレスが暑いと感じたときの具体的な対策をまとめました。
マットレスが厚い時の対策
それでは、上記の対策それぞれについて、メリットや選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。ご自身のマットレス環境に合った対策を選べば、夏の寝苦しさもグッと軽減できます。
冷感シーツ・敷きパッドを活用する
手軽に取り入れられる暑さ対策が冷感シーツ・敷きパッドの使用です。ひんやりとした接触冷感素材で、寝た瞬間の熱気を軽減できます。
「Q-max値」が0.3以上の製品を選ぶと、しっかり冷たさを感じられます。素材はレーヨンやナイロンが主流ですが、肌に優しい天然素材(綿や麻)もおすすめです。
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通気性を高める「すのこベッド」
床との間に隙間ができるすのこベッドは、湿気と熱の逃げ道を作ります。脚付き・高さのあるタイプを選ぶことで、より空気が循環しやすくなります。
ただし、夏の本格的な暑さには不十分な場合もあるため、他の対策と併用するのが理想的です。
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扇風機やサーキュレーターを活用
エアコンがある場合は、扇風機で冷気を循環させることで効率よく室温を下げられます。首振り設定にして寝ている間も風がこもらないようにしましょう。
寝室にエアコンがない場合でも、近くの部屋の冷気を扇風機で取り込めば快適さがアップします。
マットレスのサイズを見直す
寝る人数に対してマットレスが小さいと、熱がこもりやすくなります。とくにダブルサイズに大人2人+子ども1人…といった使い方は要注意。
ゆとりのあるサイズを選ぶことで、熱や湿気のこもりを抑えられます。買い替えが難しい場合は、他の対策を組み合わせましょう。
ファイバー素材のトッパーや買い替えを検討
他の対策では効果を感じにくい人には、ファイバー素材のトッパーがおすすめ。通気性が非常に高く、熱がこもりにくいため、寝苦しさを軽減できます。
薄型なので今のマットレスに重ねて使えるのもポイントです。
[ひと工夫]マットレスが暑いときの対策7選
基本的な暑さ対策に加えて、さらに快適さを追求したい方のために、ちょっとした工夫やひと手間で効果を発揮する+αの方法をご紹介します。
[ひと工夫]マットレスが厚い時の対策
「竹シーツ」や「い草マット」を活用する:自然素材の冷却効果
天然のい草や竹を使ったマットは、古くから夏の寝具として使われてきました。通気性が良く、ひんやりした肌触りで汗を素早く吸収。冷感シーツとは違った自然素材の快適さが魅力です。
\「竹シーツ」を検索!/
「ジェルパッド」を腰・背中にだけ敷く:コスパよくポイント冷却
マットレス全体を変えなくても、ジェルタイプの冷却パッドを体の一部に使うだけでかなり快適になります。特に熱がこもりやすい「背中~腰」部分にだけ使えば、冷えすぎを防ぎつつ快適です。
\「ジェルパッド」を検索!/
「マットレスの向き」を変える・ローテーション:通気性の死角をリセット
毎晩同じ面で寝ていると、その部分の通気性が落ちやすく、湿気もこもります。定期的にマットレスをローテーションすることで、ムレや臭いも軽減。特にウレタンマットレスに効果的です。
「除湿シート」や「布団乾燥機」で湿気ケア:実は“暑さ”の原因は湿気かも?
暑さの正体が「湿気」だった…というケースもよくあります。マットレス下に除湿シートを敷いたり、週1回の布団乾燥機で湿気対策をしておくと、蒸れ感が大幅に改善されます。
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参考マットレスに布団乾燥機は使える?使用時の注意点&デメリットも!
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「寝る前1時間の室温管理」も忘れずに:体温×室温のWコントロール
寝室を冷やすのは「寝てから」では遅いことも。エアコンやサーキュレーターを活用して、就寝1時間前には室温を快適にしておきましょう。マットレスもひんやりした状態で眠りに入れます。
\「サーキュレーター」を検索!/
「ペットボトル氷」をタオルで包んで枕元に:昔ながらのエコ冷却術
電気を使わず手軽にできるのが「氷ペットボトル枕」。凍らせたペットボトルをタオルで包み、枕元や足元に置くだけ。扇風機との併用でひんやり感がアップします。
「就寝用アロマ(ミントやユーカリ)」で体感温度を下げる:香りの力で涼しく感じる
ミント・ユーカリ・レモングラスなどの精油には、清涼感を感じさせる効果があります。ディフューザーやピロースプレーで取り入れると、五感から「涼しさ」を感じられるようになります。
素材で変わる!暑さを感じやすいマットレスランキング
実は、マットレスの素材によって暑さの感じ方は大きく異なります。以下に、通気性・熱のこもりやすさをもとに、暑さを感じやすい順に紹介します。
素材 | 暑さの感じやすさ | 特徴 |
---|---|---|
低反発ウレタン | 非常に感じやすい | 密着度が高く、風を通しにくい |
高反発ウレタン | 感じやすい | 弾力性はあるが通気性はやや低め |
ラテックス | やや感じにくい | ピンホール構造で通気性あり |
スプリングコイル | 感じにくい | 中空構造で空気の通り道が多い |
ファイバー | ほとんど感じない | 体積の90%が空気。通気性抜群 |
上記のとおり、マットレスの素材によって通気性や体感温度には大きな差があります。
特に夏場に寝苦しさを感じやすいのは、低反発・高反発ウレタンを使用したマットレスです。
![]() 高反発ウレタン |
![]() 低反発ウレタン |
ウレタン素材、特に低反発ウレタンは身体に密着する性質があるため、体温がこもりやすく、寝汗も蒸発しにくくなります。
![]() ポケットコイル |
![]() ボンネルコイル |
一方で、スプリングコイルやファイバー素材は通気性に優れており、マットレス内部に熱がたまりにくい構造です。
なかでもスプリングコイルの中空構造は、空気の通り道をしっかり確保できるため、湿気やムレに悩む人にとって心強い存在です。ファイバー素材は通気性においては最上級ですが、冬場の冷気が苦手な方にはやや扱いづらい面もあります。

ファイバー素材
「通気性もほしいけど、寝心地の良さや体圧分散性も大事にしたい」──そんなバランス重視の方におすすめなのが、ポケットコイルマットレスです。バネが独立している構造により、フィット感と通気性を両立しやすいのが特徴です。
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高反発ファイバー素材マットレスのメリット5つとデメリット3つ
夏におすすめのマットレスはこの2タイプ
夏の寝苦しさを根本から解決したいなら、「通気性の高い素材のマットレス」を選ぶのが最も効果的です。ここでは、専門家の視点から特におすすめしたい2つのタイプをご紹介します。
スプリングコイルマットレス
芯材にスプリング(バネ)を使ったマットレスは、内部に空洞が多く、自然と空気の通り道ができる構造です。
表面材に吸湿性の高い「綿」や「羊毛」などの天然素材を使用している製品を選ぶと、ムレにくさがさらに向上します。
ファイバーマットレス
ファイバー素材のマットレスは、体積の90%が空気という高通気構造。熱がこもりにくく、水洗いも可能なモデルが多いため、衛生面でも夏にぴったりです。
ただし通気性が高すぎて冬は冷えやすい傾向があるため、ベッドフレームと併用して地面からの冷気を遮断するのが安心です。
まとめ|マットレスの暑さは対策と素材選びで快適に!
「マットレスが暑い」という悩みは、ちょっとした工夫でぐっと快適になります。
マットレスが厚い時の対策
- 冷感シーツやトッパーを取り入れる
- すのこベッドや扇風機で通気性を高める
- 素材自体を見直す
もし買い替えを検討しているなら、スプリングコイルやファイバー素材がおすすめです。毎晩の睡眠が変われば、夏の疲れも軽減できますよ。
今 真一