【専門家が解説】コアラマットレスの寿命と耐久性はどれくらい？

コアラマットレスの寿命と耐久年数について解説していきます。

結論としては、コアラマットレスの寿命は約10年で耐久性もかなり高いマットレスです。

ただコアラマットレスは販売開始してから10年も経っていません。ではなぜ10年といわれるのか、この記事ではその根拠をご紹介していこうと思います。

監修者

眠ハック編集長

【上級睡眠指導士782号】身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけ。

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コアラマットレスの寿命や高耐久性の根拠

冒頭でもお伝えしたとおり、コアラマットレスは寿命が10年で、耐久性が高いマットレスといえます。

根拠は2つあります。

少しややこしい内容かもしれないので、単純に「耐久性の高い素材を使用していて、第三者試験にも合格しているから寿命が長い」と捉えていただいても大丈夫だと思います。

筆者

詳しく知りたい方は以下へお進みください。

耐久試験での結果

コアラマットレスは耐久試験で優秀な結果を出しています。

耐久性試験では「復元率」を計ります。復元率とは高反発のマットレスに何万回も圧力をかけたのち、どれくらい元の厚みに戻るかを表した数値です。この「圧力」は「健康な人の1晩の寝返り(20回)」を想定しています。

つまり数値が高ければ高いほど寿命が長いことを意味します。

「復元率」と「寿命」の関係は上記表のとおりです。一般的に2㎝へたると寝心地が悪くなり寿命が来たとされるので、それに合わせた寿命年数にしています。

次にコアラマットレスの復元率を確認してみましょう。公式サイトへの記載がなかったので直接聞いてみた内容です。

チャット内容

上記の回答を参考にお伝えしています。

まず耐久試験については日本のものと違い、ローラーマシンを使用しています。日本は「JIS K 6400-4 B法(定変位法)※以下の引用参照」という方法で、上から下に圧縮するやり方です。

試験片全体を、厚さの50%まで連続80000回繰返し圧縮することによって発生する厚さの低下率を求めます｡試料サイズは厚さ20mm以上、幅及び長さ50mm以上の直方体が必要です。
復元率（％）＝100－繰返し圧縮残留ひずみ（%）

引用：ボーケン

筆者

日本の耐久試験の方が信頼性が高いといえますが、大きな違いはないでしょう。

コアラマットレスの試験方法は10万回なので、以下のような計算ができます。

【寝返り20回×365日×14年＝約10万回】

※チャット内容をもとに作成

上記表をみると、Newシリーズで「99.57%」、オリジナルコアラマットレスで「99.77%」となってます。

試験の結果だけをみると、14年使用すると上記のような復元率になることがいえます。先ほどの「復元率と寿命の関係」の「8年以上」を大きく上回っていることがわかりますね。

ただ、この結果は気候や使用条件を入れていない単純な復元力です。

実際の使用環境によってはこれより短くなる可能性も長くなる可能性もある、ということは前提におく必要があると思います。

上層のウレタン密度が50D

寿命は復元率だけでなく、密度も参考にして予想します。

Newコアラマットレスの上層のウレタン密度は50D、下層は30Dとなってます。

密度と寿命の関係性を以下の表で確認してみてください。

※参照：密度と寿命の関係

上層(50D)の寿命は10年以上、下層(30D)は5～8年程度ということがわかります。

下層については、直接身体に触れないので体圧の影響は少なく、実際の寿命はもっと長いことがいえます。

コアラマットレスの寿命については製品保証があり安心

コアラマットレスの寿命についてのまとめです。

※Newコアラの場合

コアラマットレスの寿命は、当サイト調べでは推定10～14年です。上記表の他に、10万回の耐久試験結果も含めての推定です。ただ、実際は使用環境によって変わります。

筆者

14年はむずかしいかもしれませんが10年は問題なく使えるはずです。

また、コアラマットレスは寿命うんぬんの前に「10年製品保証」がついています。

10年間の間に万が一2.5cm以上のヘタリが生じてしまった場合は、新しいマットレスと交換しています。

引用：コアラマットレス

この10年製品保証のおかげで、最低でも10年間安定した寝心地が約束されています。購入時にはかなり安心できるポイントですね。