この記事でわかること
- 低反発枕の特徴
- 低反発枕のメリット
- 低反発枕のデメリット
- 低反発枕の気になるところ
低反発枕はやわらかく包み込まれるようなフィット感が大人気の枕です。
ですが、もちろんメリットばかりでなくデメリットもあります。
どんなに寝心地の良い枕を使っていても首・肩こりにつながり、満足度を得ることができません。
この記事で低反発枕のデメリットも知って、枕選びの参考にしてみてください。
低反発枕とは?最大の特徴は『柔らかいこと』
低反発枕は、反発力が弱い素材を使っている柔らかい枕です。
反発力にはっきりとした境目はなくて[柔らかければ低反発、硬めであれば高反発]程度の認識です。
低反発枕は衝撃を吸収するので跳ね返らずに下にゆっくりと沈み込みます。
さらに、頭の重さや形・姿勢に合わせて枕の形も変化していきます。
低反発枕の知っておきたいメリット
- 体圧分散してくれる
⇒首や肩に負担がかかりすぎない - フィット感がある
⇒誰にでもフィットしやすい
低反発枕のメリットは体圧を分散してくれることと、フィット感があることによるものです。それぞれ解説します。
体圧分散で肩こり軽減
低反発枕は体圧を分散してくれます。
成人の平均的な頭部は大人で約4~6㎏と、生まれたての赤ちゃん以上の重さがあります。この頭の重さを[首や肩・背中]の骨や筋肉が日中も寝ている間も支え続けているのです。
特に睡眠中は同じ姿勢で頭を支え続けているため、首や肩に強い負担がかかっています。負担がかかり筋肉が硬くなることで肩こりが起こってしまいます。
低反発枕は高反発枕に比べて体圧が分散しやすく、首や肩の荷重さが軽減されやすく、首肩コリ軽減が期待できるのがメリットです。
誰が使ってもフィット感がある
低反発枕は重みが加わると、その部分だけがゆっくりと沈み込んでいきます。そのため、人それぞれの頭の形に合わせて枕が変形するので、他素材の枕にはないフィット感を得られます。
どんな人が使っても、包まれるような感覚になり癒しを与えてくれるでしょう。
低反発枕の知っておくべきデメリット
- 寝返りがしにくい
- 通気性が悪い
主なデメリットは、通気性が悪いことと寝返りがしにくいことです。この2点について、詳しい理由を解説します。
寝返りがしにくい
低反発枕は頭の形に合わせて枕が沈むので、心地よいフィット感があります。
しかし、頭がフィットしやすいということはよく沈むということ。また枕自体に押し返す力(反発力)が少ないため、比較的寝返りがしにくいデメリットがあります。
寝返り回数が減ることで同じ姿勢が続き、頭や首肩に負担がかかる時間が増えます。筋肉量が少ない人や高齢者、普段から寝返りが少ない人にはあまり向きません。
通気性が悪い
低反発枕は他素材の枕と比べて通気性が劣ります。
理由は以下の3つ。
- 高反発素材などと比較して密度が高く空気の通り道が少ない
- フィット感が高いので密着度が高い
- 寝返りの回数が減り熱が発散されにくい
上記のような理由により、梅雨や夏場は蒸し暑さを感じやすくなるのが低反発枕のデメリットです。
冬場も気温は低いですが、布団をたくさん被ることで体温が上がりやすく汗をかきます。汗による湿気を発散しにくく、人によっては不快感で目が覚めることもあります。
低反発を選んではいけない人の特徴3つ
選んではいけない人
- 高齢者の人
- 筋肉質で身体が大きい人
- 肩こりや首こりが現在進行形な人
高齢者の人
高齢になるにつれ、筋力の低下によって自然に寝返りをうつことが難しくなってきます。
寝返りをうつときに力をこめなければいけない状況、つまり途中で起きて意識的に寝返りをしなければいけません。
そのため低反発枕を使うと夜中に何度も目が覚めてしまうといえます。
筋肉質で身体が大きい人
筋肉質で身体が大きい人は一見寝返りも問題ないだろうと感じます。
しかし、頭も重い傾向にあるので低反発まくらだと沈み込みすぎてしまうんです。
枕に頭が沈み込むと、寝返りをうちにくくなってしまうのでおすすめはできません。
肩こり・首こりが現在進行形
肩こりや首こりにも、一般的に寝返りがしにくいとされる低反発枕はおすすめできません。
こっている首に力を入れて動かすのって負担になりますよね。
肩こりや首こりを常時もっている人は、高反発の枕やなるべく沈まない枕がおすすめです。
低反発枕でよくある質問
低反発枕について気になる疑問をいくつかご紹介し、その疑問を解決します。
低反発枕の寿命は?
低反発枕の寿命は約3~5年です。
長く使いすぎると枕の高さが低くなり、肩や首に負担がかかってしまいます。
汚れや形崩れをしている場合は、早めに買い替えることを検討してみましょう。
低反発枕の向きは?
低反発枕は2つの山があり、中央がくぼんでいる形をしています。
2つの山には低い方と高い方があります。
なんとなく低い方を首元に置いて使いたくなりますが、実はそれは間違った使い方です。
正しい枕の使い方は、山の高い方を首元に向けて使うんです。
高い方を首元に置くことで首の骨のラインが緩やかにカーブして自然な姿勢を保つことができます。
高さは調節できる?
低反発枕の中にも高さを調節できるものが販売されています。
高さを調節し、自分にピッタリの高さを見つけられます。
低反発枕は使い続けていくうちに使用感も変わっていきます。
高さを調節できる枕は、そのときに合わせた理想の高さで眠りにつくことができるのでおすすめです。
低反発枕専用の枕カバーはある?
低反発枕用の枕カバーは販売されています。
吸湿性・速乾性のあるものやひんやりと冷感のある枕カバーもあります。
低反発枕は通気性が悪く、蒸し暑く感じる場合があります。
速乾性のある枕カバーなどを使うことで、低反発枕のデメリットを補うことができます。
洗濯はしてもいい?
低反発枕は基本的に洗濯はできません。
その理由として、低反発枕に使われるウレタン素材は水に弱いからです。
さらに乾きにくいので、天気の悪い日だと乾くまで時間がかかり雑菌が繁殖する恐れもあります。
枕本体のかわりに、カバーをこまめに洗濯することで清潔に保つことができます。
また、臭いが気になる人は消臭スプレーをかけておくと良いです。
凸凹の凸が手前?
2コブタイプの低反発枕は手前が凸、奥側が凹です。低反発枕の使い方をまちがえると、低反発枕の十分な性能を引き出せなかったり首肩コリを引き起こす原因となってしまいます。
まとめ
低反発枕はフィット感があり心地よく、肩こりにも良い枕ですが、もちろん誰にでも合うわけではありません。また、メリットだけでなく通気性が悪いなどのデメリットもあります。
実際に体験したり他の枕を比べて自分に合った枕を選んでください。
ネット上で購入できる枕には返品保証という制度があり、購入後に実際に数か月使用しても返品・返金可能です。例として、[エマピロー・モットン枕・リムネ枕]などがあります。
当ページを読んで、「低反発枕は違ったな」と感じた人は以下の記事も参考にしてみてください。
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