低反発枕は基本的に洗ってはいけません。
低反発枕のトラブル
- 「低反発枕を洗濯してしまった!」
- 「低反発枕を洗濯したら全然乾かないんだけど、どうすればいいの?」
低反発枕を使用している人は、このようなトラブルが起きることがあります。
今回は、低反発枕を洗濯してしまったときの対処法をくわしく解説していきます。
- 崩れないように洗濯機から丁寧に取り出す
- 中に溜まっている水を丁寧に押し出す
- 陰干しをする
結論からいうと、低反発枕を洗ってしまったときは上記の3つに気をつければ再び使うことができることもあります。
低反発枕を洗濯してはいけない理由
低反発枕を洗濯してはいけない理由は次の3つです。
- 乾かない(乾くまで時間がかかる)
- 水に弱くボロボロに劣化してしまう
- 熱に弱いため天日干しで乾かせない
これら3つについて詳しく解説していきます。
乾かない(乾くまで時間がかかる)
低反発枕は大量の水を吸収してしまうと、1日2日ではまず乾きません。使用されるウレタンフォームは放湿性が低いからです。
ウレタンフォームはたくさんの気泡のようなものが組み合わさってできています。その気泡に水が溜まってしまうと、なかなかそとに放出されにくくなってくるわけです。
また、低反発枕が完全に乾くまでには1~2週間はかかってしまい、洗ってしまったその日のうちに乾くことはありません。ですから、低反発枕を洗ってしまったときは代わりの枕をすぐに手に入れる必要があります。
実は私も低反発枕を洗ってしまった経験があります。「夜までには乾くでしょ」と気楽に構えていたら全く乾く気配がありませんでした。
私のようにならないためにも低反発枕を洗、洗ってしまった場合はその日のうちに代えの枕を手に入れましょう。
水に弱くボロボロに劣化してしまう
低反発枕の素材であるウレタンは水に弱いです。水を含んでしまうと、加水分解という反応を起こしてしまい、見るも無残なほどボロボロになってしまいます。また、万が一乾き切っても硬さが変化してしまい、かつての寝心地の良さは戻ってきません。
熱に弱いため天日干しで乾かせない
低反発枕の素材であるウレタンは、熱にも弱いんです。ですから、低反発枕を早く乾かそうと天日干ししてはいけません。天日干しして熱を加えてしまうと、硬化などの変形をしてしまいます。また、乾燥機などで一気に乾燥させてしまうと、ガサガサした手触りになってしまうので注意が必要です。
低反発枕を洗濯してしまったときの対処法を3ステップで
ここでは、既に低反発枕を洗ってしまった方に向けての対処法を3ステップで紹介していきます。もし手違いでを洗ってしまった際は、とにかく丁寧に取り扱うことが大切です。
- 洗濯機から丁寧に取り出す
- 中の水をやさしく押しだす
- 天日干しをせず陰干しをする
洗濯機から丁寧に取り出す
「低反発枕を洗ってしまったけどまだ洗濯機の中にある」という方は、とにかく低反発枕が崩れないよう慎重に取り出してください。
低反発枕をカバーの中に入れます。そうすることで、低反発枕の形をできるだけ崩さないようにできます。
カバーの中に入れるときも、形が崩れて割れてしまわないように丁寧に入れましょう。
中の水をやさしく押し出す
洗濯機から出した低反発枕は、水をたくさん吸収しています。
干す前にお風呂の中で低反発枕をゆっくり押して、中に溜まっている水をできるだけ押しだしてください。下にタオルを敷き、さらに枕本体をバスタオルで巻いて押しだすと、うまく脱水させられます。
天日干しをせず陰干しをする
低反発枕の素材であるウレタンフォームは熱に弱いです。
早く乾かそうと思って天日干ししてしまうと変形したり硬化したりなどの二次被害が起きてしまいます。
そのため、はやる気持ちを抑えて陰干しをするようにしてください。低反発枕を干すときは、「型崩れ防止ネット」などの枕干しを使うことで上手に干すことができます。
100円ショップでも販売しているので、かんたんに手に入れられますよ。
洗える素材と洗えない素材の違いは?
枕が洗えるか洗えないかは、枕の素材に何が使われているかによって決まります。
主な枕素材
- パイプ
- ポリエステル
- 羽根
- ウレタン
- そばがら
- 羽毛
- ビーズ
- ダウン
上記の8つは枕の主な素材です。
どの素材が洗えるかわかりますか?
こちらの素材を洗えるものと洗えないものに分けていきますね。
洗える素材
洗える素材は8種類中5種類あります。
洗える素材を使用している枕は、洗濯機で洗うことができるものが多いです。
洗う際は、洗濯表示を確認してみて、手洗いなのか洗濯機で丸洗いできるのかを必ず確認してください。
また、低反発枕にも「洗える低反発枕」があります。
水につけることさえ厳禁の低反発枕を洗うことができるという夢のような代物ですが、洗濯機での洗濯は基本的にNGです。
洗える低反発枕のほとんどは、手洗いのみとなっています。
洗濯機で洗いたい方は、低反発枕以外の枕を選ぶようにしましょう。
洗えない素材
洗えない素材は8種類中3種類です。
ここまでで説明してきたウレタンはもちろんのこと、羽毛の枕・そばがらの枕も洗濯してはいけません。
洗えない素材のものを洗ってしまうと、素材が傷んだり腐ったりして今まで通りに使えなくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
今回は、「低反発枕を洗濯してしまったときの対処法」「洗える素材・洗えない素材」について解説してきました。
低反発枕を洗ってしまうと、取り返しがつかなくなってしまうことがほとんどですので、絶対に洗わないようにしましょう。
万が一洗ってしまった際も、適切な対処法によって今まで通り使うことができるので、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。