「私の睡眠時間は短いのかな?」
「睡眠時間が短い原因は何?」
「睡眠時間が短いと、からだにどんな影響があるの?」
と、睡眠に関してお悩みの方はいませんか?
この記事ではそんなお悩みを解決したい方のために、睡眠時間が短くなる原因や睡眠不足がからだに起こす影響、さらに理想の睡眠時間についてご紹介します。
睡眠時間が短い原因3つ
まず睡眠時間が短くなる原因を、以下の3つの視点からお伝えします。
ご自身ではなかなか気づけない原因があるかもしれません。当てはまるところがあるかどうか想像しながら読んでみてください。
- 生活習慣
- 室内環境
- ストレス
生活習慣
生活習慣に注目して、睡眠時間が短くなる原因を考えてみましょう。
就寝・起床時間が毎日違う不規則な生活をしていると、体内時計が狂ってしまいます。すると睡眠のリズムが乱れ、睡眠時間は必然的に短くなります。
また、スマートフォンが普及したことで寝る前にスマートフォンの明るい画面を見る人が増えました。
強い光によって神経が刺激され、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりします。
他にも、仕事や家事、育児をこなすために睡眠時間を削っている方も多いでしょう。
これらのように、日々の乱れた生活習慣の積み重ねが睡眠不足の原因になる場合もあるのです。
室内環境
室内環境に関しては、睡眠をとる部屋の温度や湿度が低過ぎたり高過ぎたりすると、体温調節がうまくいかず寝つきが悪くなります。
また、白っぽい明るい光には目を覚ます働きがあるので、就寝前に過ごしている部屋の照明が明るすぎるとなかなか寝付けなくなるでしょう。
他にも騒がしい音がするなどの原因が挙げられます。
日々のルーティーンの中で生活を送っていると、室内環境についてじっくり考える時間はなかなか無いですよね。これを機に振り返ってみてはどうでしょう。
ストレス
悩みやプレッシャーなどによるストレスも、睡眠時間が短くなる原因のひとつです。
布団に入って寝ようとしても、考えごとが止まらなければ体は緊張状態になってしまい心地よく眠れません。
人間生きていればストレスを少なからず感じますが、その程度があまりに大きいと睡眠不足の引き金となるのです。
睡眠時間が短いときのからだのサイン
睡眠時間が短いときによく出るからだのサインをまとめました。
ご自身に当てはまる症状があるか参考にしてみてください。
- 日中うとうとする
- 頭が痛くなる
- 忘れっぽくなる
日中眠気に襲われ、うとうとするのは睡眠時間が足りていない証拠です。
睡眠が足りていないと、脳は眠気を引き起こして疲れた神経を休ませ、再び機能を高めるよう働きかけます。24時間フル回転で頭を使うのは、人間にとって至難の業ということです。
睡眠時間が短いと脳に十分な酸素が送られず、脳が酸欠状態になってしまうため頭が痛くなってしまいます。
睡眠不足が続くと脳が過剰に興奮します。
そうなると情報が適切に整理できず、次の行動を忘れがちになります。最近なんだか忘れっぽいな、という方は要注意です。
睡眠時間が短い人のからだに起こる影響は?
睡眠時間が短いときのからだのサインをそのままにしていると、少しずつ不調が出てきます。
睡眠時間が短い人のからだに起こる代表的な影響は以下の通りです。
- 思考能力が低下する
- 体臭がきつくなる
- 太りやすくなる
- 様々な病気の原因となる
睡眠時間が短いと脳に疲れが溜まっていきます。すると思考能力が低下し、仕事や学習において効率が悪くなったり、失敗が多くなったりすることも考えられます。
睡眠時間が安定しない生活を続けていると皮脂の分泌が増えて体臭がきつくなります。
他にもアンモニアなどの物質が高い濃度で汗に含まれ、体臭が強くなるといわれています。睡眠不足と体臭に関係性があるのは意外ですよね。
寝不足の状態が続くと脳がエネルギーを補おうとして、食欲が過剰になり太りやすくなります。
「疲れると甘いものが食べたくなる」というのは、こういった理由があるようです。
睡眠不足は様々な病気の原因となります。ストレスによって睡眠時間が削られ、その状況がしばらく続くと鬱病になるケースがあります。
他にも睡眠不足がきっかけで脳が萎縮し、認知症になることも。食べ過ぎによる肥満が悪化すると、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病のリスクが高くなります。
理想の睡眠時間まとめ
こちらの記事では「最近、なんとなく睡眠時間が足りていないかも。」
と感じている方のために、睡眠時間が短くなる原因や睡眠不足に伴うからだのサインやからだへの影響について具体的にまとめました。
厚生労働省が発表した「健康づくりのための睡眠指針」によると、理想の睡眠時間は「個人差はあるものの、必要な睡眠時間は6時間以上8時間未満のあたり」と記されています。
また、日中の眠気で困らない程度の睡眠時間がおすすめとされています。
これらを踏まえて、ご自身の睡眠時間が足りているのか、ぜひ考えてみてください。
【参考文献】
■厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」の結果
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html
■厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針2014」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf
■厚生労働省「健康寿命をのばそう SMART LIFE PROJECT」
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/minna/sleep/kenkou