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睡眠負債ってなに?睡眠不足が引き起こす症状をわかりやすく解説!

睡眠不足が続くと溜まってしまう「睡眠負債」。知らぬ間に抱えてしまって、心身の不調や病気のリスクなど、さまざまな悪影響を及ぼします。

「ささいなことでイライラしてしまう」
「仕事に集中できなくて、上司に怒られてばっかり」
「ここ数日、体調が悪い日が続くんだよねぇ」

このような症状を感じているなら、睡眠負債が溜まっているかもしれません。

この記事では睡眠負債がもたらす心身への影響を説明しますので、ぜひ確認してみてください。

睡眠負債は「睡眠の借金」

そもそも睡眠負債とは何でしょうか?

誰しもついつい夜更かししてしまったり、寝付きが悪かったりしたことで、日中に目をあけていられないほどの眠気におそわれた経験があるはずです。

この睡眠不足が何日も続いて、積み重なった状態が睡眠負債です。

睡眠負債を抱えると、心にも体にも悪影響を及ぼします。まさに睡眠負債は「睡眠の借金」。「借金」が積もり積もると、体が「破産」してしまう恐れがあるのです。

日本人の40%が睡眠負債を抱えている!?

十分な睡眠をとるために必要な時間は、個人差はありますが、だいたい7〜9時間と言われています。

ですが残念なことに、日本ではほとんどの人が十分な睡眠をとれていません

実は、日本人の約40%が睡眠負債を抱えているのです。

厚生労働省の『令和元年「国民健康・栄養調査」』によると、睡眠時間が「6時間未満」と回答した人の割合は、男性で37.5%、女性で40.6%でした。

多くの日本人が睡眠時間が足りておらず、睡眠不足に陥っているのです。

睡眠不足による日本の経済損失は、年間約15兆円にのぼると試算されています。睡眠負債の問題は、国全体が抱える問題でもあります。

40分の睡眠負債を返すのに3週間かかる

溜まった睡眠負債を、週末に一気に寝て解消しようと考える方もいるでしょう。残念ながら、一度抱えてしまった睡眠負債は簡単には解消できません。

たった40分の睡眠負債でさえ、返すのに3週間かかってしまいます。

書籍『スタンフォード式 最高の睡眠』に、こんな実験が紹介されています。普段の睡眠時間が平均7.5時間の被験者8人に、好きなだけ寝てもらうよう指示しました。すると被験者の睡眠時間は平均8.2時間になり、その時間に落ちつくまで3週間かかったそうです。

つまり40分(8.2-7.5=0.7時間)の睡眠負債を解消するのに、3週間かかったと書籍で述べられています。少ない睡眠負債でさえも、返すには長い時間がかかるのです。

そのため、一気に睡眠負債を返そうとするのではなく、普段から睡眠不足にならない生活を心がける方が良いでしょう。

睡眠負債が溜まるとどうなる?

慢性的な睡眠不足は、心と体に悪影響をもたらします。睡眠負債が溜まると具体的にどのような症状がでるか、見ていきましょう。

ネガティブ感情が強くなる

睡眠不足になると、イライラしたり不機嫌になった経験はありませんか。睡眠負債はネガティブな感情を強くします。

睡眠負債が溜まると起こる症状の1つが、自律神経の乱れです。

自律神経とは、心身の機能をコントロールするための神経です。

活動に優位な「交感神経」と、リラックスに優位な「副交感神経」の2種類がバランスをとり、意思とは関係なく24時間働いています。

睡眠負債が蓄積すると、自律神経のバランスが崩れます。すると心身を健全に保つことができず、感情コントロールが難しくなりイライラしてしまうのです。

仕事のミスが多くなる

寝不足のときは仕事に集中できなかったり、身が入らないですよね。

睡眠不足で日中眠気を感じると、注意力が散漫になります。

注意力がない状態で仕事をすると、能率が下がったり、ミスが多くなります。

職業によっては注意力散漫な状態が、命に関わる場合があります。

トラックドライバーや長距離バスの運転手、工場の作業員などは、ふとした眠気で大事故を起こしかねません。

仕事で普段から高パフォーマンスを発揮するには、睡眠負債を抱えない生活が重要です。

病気になるリスクが高まる

寝不足がたたると、健康にも影響がでてきます。睡眠負債が蓄積されると、病気のリスクが高まるのです。

先ほど説明した通り、睡眠不足は自律神経のバランスを崩します。さらに認知能力の低下や、免疫力の低下など、さまざまな悪影響を及ぼすことが分かっています。

睡眠負債が引き起こす症状例

  • 風邪
  • 肥満
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脳卒中
  • 認知症
  • うつ病

さらには死亡率について「睡眠時間が短いと10年後の死亡率が高くなる」ことが、名古屋大学の研究から明らかになっています。

健康で長生きするためには、睡眠を大事にするのが良いでしょう。

まとめ|睡眠負債は溜めないのが吉

睡眠不足が積み重なると溜まってしまう睡眠負債。国民の40%が抱えていて、心身にさまざまな悪影響を与えます。一度溜まってしまうと解消に時間がかかりますので、普段から溜めない生活を心がけましょう。

いつも不機嫌になってしまったり、体調不良が続く方は、すでに睡眠負債を抱えているかもしれません。十分な睡眠をとって、睡眠負債を解消するよう生活を見直しましょう。

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  • この記事を書いた人

今 真一

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。 自己紹介ページ

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