快適な睡眠を手軽に手に入れるためには、良いマットレス選びが重要です。
中でもポケットコイルマットレスは、体圧分散性に優れ、快適な睡眠をサポートしてくれます。
しかし、購入時にはマットレスの寿命や耐久性も気にする点でしょう。
今回はポケットコイルマットレスの寿命について、また耐久性を延ばすコツについてご紹介します。さらに買い替えの目安についても解説していくので、ぜひポケットコイルマットレスを長く快適に使いたい人は、参考にしてください。
ポケットコイルマットレスの寿命はどれくらい?
ポケットコイルマットレスの寿命は8~10年前後が目安とされています。
比較的、低反発や高反発・ファイバーのマットレスに比べて寿命は長めです。また、ボンネルコイルの方がやや寿命は長いとされます。
ただ、マットレスの寿命はあくまでも目安です。マットレスの品質や価格、使いかたによっても寿命は変わります。
もともと高品質のマットレスだとしても必要な手入れを怠れば寿命は短くなるので注意が必要です。
ポケットコイルマットレスの劣化の原因
ポケットコイルマットレスを劣化させる現認には、以下の6つが考えられます。
- 長期間の使用による沈み込みやへたり
- 汗や湿気による汚れ、臭い、カビ、ダニの発生
- 体重や身体形状の変化によるホールド感の低下
- ベッドパッドや敷パッド不使用による汚れや磨耗
- 風通しや湿気対策の不備によるカビ、ダニなどの発生
- 過剰な力や圧力によるコイルの抜け出し
上記のような劣化の原因は、はじめに把握しておき対処する必要があります。この劣化原因を放置してしまうと寿命をまっとうできずに廃棄する羽目になるでしょう。
ポケットコイルマットレスの寿命を延ばすコツ
マットレスはより長くよりいい状態で使いたいですよね。マットレスの寿命を延ばす3つのコツを紹介します。
- 湿気対策をする
- 定期的にローテーションする
- マットレスを保護する
湿気対策をする
ポケットコイルマットレスを使うなら、必ず湿気対策をしましょう。マットレス内部に溜まった湿気は劣化を早める大きな原因のひとつです。そもそもマットレス内部に湿気が溜まる要因は、私たちの寝汗です。毎日のコップ1杯の寝汗が、マットレスに吸収されて湿気として溜まります。
ポケットコイルマットレスに溜まった湿気は陰干しで放湿しましょう。頻度は少なくとも週1回。晴れた日に壁に立てかけて風を通すだけで湿気を除去できます。
ただ、女性や年配の人がポケットコイルを持ち上げるには、かなり重いはず。
持ち上げられるか心配な人はコイルマットレスよりも軽い、三つ折りタイプのマットレスをおすすめします。
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定期的にローテーションする
ポケットコイルマットレスは、定期的にローテーションしましょう。ローテーションとはマットレスの上下表裏を定期的に入れ替えながら使うことで、長持ちさせるもっとも簡単な方法です。
マットレスは使ううちに、体重による体圧でヘタります。いくら大きいマットレスでも、私たちが横になるのはだいたい真ん中。同じ部分にばかり体圧が集中して、内部のポケットコイルが回復しにくくなります。
ポケットコイルマットレスは最低でも3カ月に1回はローテーションしましょう。上下左右、均等に負荷がかかり、劣化するスピードが緩まります。ただ、シングルでも20kg前後と、かなり重いマットレスです。裏返すときは、家族や友人に手伝ってもらってくださいね。
マットレスを保護する
長く清潔に使用するためにも「ベッドパッド」や「敷パッド」でマットレス本体を保護しましょう。
ベッドパッドや敷パッドは、寝汗による湿気溜まりや汗染み汚れから守ってくれます。
また寝心地をさらに良くするものや防ダニや防臭性能があるものもありです。
敷パッドはシーツの上に敷いて快適性を高める目的で使います。
直接肌に触れるため、肌触りにこだわったものが多いのも特徴です。
使いかたや使う目的は異なりますが、どちらも吸湿性に優れた便利なアイテムです。敷くだけで簡単にマットレスを守れるので、ぜひ使ってみてくださいね。
ポケットコイルマットレスの買い替えタイミング5選
マットレスを買い替えるタイミングが分からずなんとなくズルズル使うこともあるでしょう。ここではポケットコイルマットレスを買い替えるタイミング5選を紹介します。
あらためてどんなときに買い替えるべきか確認してみてください。
- スプリングが外に出ている
- スプリングからギシギシ音がする
- スプリングが背中に当たる
- マットレスのヘタリがひどい
- 表面に破損や汚れがある
スプリングが外に出ている
これはほとんどないかと思いますが、ポケットコイルに内蔵されているスプリングが外に出ていたら買い替えのタイミングです。
マットレス内部の詰め物や表地も突き破ってはみ出した金属があなたの体に刺さる可能性があります。「マットレスの端のほうならいい」と考えるのはかなり危険です。
睡眠中の動きは、自分自身で制御できるものではありません。万が一のことを考えて、早めに買い替えましょう。
スプリングからギシギシ音がする
マットレスからギシギシ音が聞こえるようになったら買い替えをおすすめします。
ギシギシ音はポケットコイルに内蔵されているスプリング同士がこすれあう音で、スプリングの劣化や変形といった不具合が原因です。
ギシギシ音は寝返りを打つたびに鳴り、スムーズな入眠を妨げたり睡眠の質を低下させます。睡眠不足の原因にもなりかねません。
スプリングが背中に当たる
マットレス内部のスプリングが背中に当たる感じがあれば、買い替えを検討しましょう。違和感を覚えたまま使い続けていると、睡眠の質の低下や体を痛める可能性もあります。
厚めのマットレスカバーやマットレストッパー背中に当たる感じを和らげることはできます。ただ、根本的な解決にはなりません。なるべく早めに買い替えるようにしましょう。
マットレスにヘタリがある
マットレスは使い続けているうちに内部の詰めものがヘタってきます。寝たときに体が沈みすぎる、腰が沈んで「く」の字になるといった状態であれば早めに買い替えを検討するべきサインです。
ヘタリのあるマットレスを使うと寝姿勢が崩れやすく、腰や肩にかなりの負担がかかります。寝起きの体のだるさ、腰痛や肩こりといった不調も感じるようになるでしょう。
表面にカビがある
ポケットコイルの表地に表地にカビが生えているのもNGです。
マットレスのホコリや湿気を好むカビは、空気中にも浮遊します。浮遊したカビが体内に入ると軽い咳や微熱、さらには重度のアレルギーの原因になるでしょう。
マットレスに一度生えたカビの除去は簡単ではありません。完全に取り除くことも不可能とされています。
まとめ
ポケットコイルマットレスを検討している人は、長く使うためのコツをもう一度確認しておいてみてください。
寿命を延ばすコツ
- 湿気対策をする
- 定期的にローテーションする
- マットレスを保護する
寿命は10年前後ですが、定期的なローテーションや湿気対策をして、より長くより快適に使えるようにしましょう。