「ブレインスリープピローって洗えるの?」「どのくらいの頻度で洗えばいいの?」──購入前の人は“お手入れの手間”が気になり、購入済みの人は“失敗しない洗い方”を知りたいと感じるポイントです。
実はこの枕、正しい方法で洗えば長く衛生的に使える一方、やり方を間違えると型崩れや劣化の原因になることもあります。この記事では、上級睡眠健康指導士の視点から、以下の内容をまとめています。
睡眠科学が生んだ脳眠枕!
<ブレインスリープ>
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- 独自の3層構造で頭をしっかり支え、理想の寝姿勢をキープ
- 高い通気性で蒸れにくく、一年中快適な睡眠環境を実現
- 水洗い可能で清潔を保ちやすく、アレルギー対策にも◎
- 頭にフィットする形状で寝返りがスムーズ、眠りをサポート
- 軽量で乾きやすく、お手入れが簡単で長く使える
この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠で悩む人の相談を受けたり講習会を通して睡眠の大切さを世に広める活動をしている。マットレスや枕選びはYouTubeで好評受付中。
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ブレインスリープピローは洗える?|結論「丸洗いOKだがコツあり」
出典:ブレインスリープピロー
ブレインスリープピローは、丸ごと水洗いが可能な枕です。一般的なウレタン素材とは異なり、独自の樹脂系ファイバー素材でできているため、水に濡れても劣化しにくく、シャワーで丸洗いしても型崩れやへたりが起きにくい構造になっています。
ただし「洗える」とはいっても、やり方を間違えると型崩れや劣化、乾きにくさによるカビ発生といったトラブルを招く可能性があります。特に注意したいのは次の3点です。
お手入れ時の注意点
- 洗濯機・乾燥機はNG
強い水流や熱で素材が変形・破損するリスクあり - 高温・漂白剤も避ける
素材の劣化や変色につながる - 完全乾燥を徹底する
水分が残るとカビや臭いの原因になる
ブレインスリープピローの正しい洗い方【手順付き】
ブレインスリープピローは、特殊なファイバー素材を使用しているため、手洗いであれば丸ごと水洗いが可能です。洗濯機や乾燥機はNGですが、正しい手順で洗えば型崩れせずに長く使い続けることができます。ここでは、自宅で簡単にできる洗い方の手順を順を追って解説します。
洗い始める前に、次のポイントを確認しておきましょう。
洗う前に準備しておくこと
- 洗面台や浴室など、水を流せる広めの場所を用意する
- 中性洗剤を少量、水で薄めておく(原液は使わない)
- 枕本体に大きな破損やほつれがないか軽くチェックする
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基本の洗い方|5ステップで清潔に
- 全体をシャワーで軽くすすぐ
ほこりや髪の毛など表面の汚れを軽く流してから洗うと、洗剤が浸透しやすくなります。 - 中性洗剤を薄めた水を全体にかける
洗剤を直接かけず、水で薄めてから優しくかけるのがポイントです。 - やさしく押し洗いする(こすらない)
繊維同士をこすり合わせると絡まりやすいため、押すようにして汚れを浮かせます。 - 洗剤をしっかり洗い流す
洗剤が残ると臭いや劣化の原因になるため、ぬるま湯で十分にすすぎます。 - 水気を切って風通しのよい場所で陰干しする
強く絞ると繊維が傷むため、軽く水を切ったら立てかけて自然乾燥させましょう。
ブレインスリープピローは耐水性こそ高いものの、水流や熱に弱い構造です。洗濯機を使うと繊維が絡まって形が崩れたり、乾燥機の熱で素材が劣化したりする恐れがあります。手洗いと自然乾燥が基本だと覚えておきましょう。
乾かし方のコツ|寿命を縮めないポイント
ブレインスリープピローは通気性に優れた素材のため、正しい方法で乾かせば自然乾燥でもしっかりと内部まで乾かすことができます。一方で、乾かし方を誤ると型崩れや素材の劣化、カビの発生といったトラブルにつながるため注意が必要です。ここでは、寿命を縮めずに長く使うための乾燥のコツをまとめます。
直射日光や乾燥機は避ける
つい早く乾かしたくなって日なたに出したり乾燥機を使ったりしたくなりますが、これはおすすめできません。ブレインスリープピローに使われている樹脂系ファイバーは熱に弱く、高温で劣化・変形する可能性があるためです。乾燥機の使用はもちろん、真夏の日差しが直接当たる場所も避けましょう。
風通しのよい場所で「陰干し」する
乾燥は、風がよく通る場所での陰干しが基本です。枕を寝かせたまま置くのではなく、立てかけて内部の空気を動かすようにすると乾きが早くなります。洗った直後は表面が乾いていても内部に水分が残っていることが多いため、半日〜1日程度はしっかり乾かすのが安心です。
室内で乾かす場合は送風や扇風機を活用する
雨の日や湿度の高い季節などで外干しが難しい場合は、扇風機やサーキュレーターで風を当てながら乾燥させると効果的です。エアコンの除湿機能と組み合わせるとより短時間で乾かすことができます。ドライヤーを使う場合は必ず冷風にし、近づけすぎないようにしましょう。
完全に乾かすことが何より大切
乾燥が不十分なまま使ってしまうと、内部に残った水分がカビや臭いの原因になります。表面が乾いているように見えても、念のため手で触って湿気を感じないかを確認し、完全に乾いた状態で使用を再開しましょう。
洗う頻度の目安|月1〜2回+「汚れたらすぐ」が基本
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ブレインスリープピローは、月に1〜2回の洗浄が目安です。これは一般的な使用環境において、汗や皮脂などの汚れが蓄積してダニや臭いの原因になる前に落とせる回数です。
ただし、使用環境や季節、体質によって最適な頻度は変わるため、次の表を参考に自分に合ったサイクルを見つけましょう。
| 使用状況 | 洗う頻度の目安 | 理由・ポイント |
|---|---|---|
| 一般的な使用 (大人・室内環境安定) |
月1〜2回 | 汗や皮脂が溜まる前に落として清潔を維持できる |
| 夏場・汗をかきやすい人 | 2〜3週間に1回 | 湿気と皮脂の蓄積が早く、放置すると臭い・カビの原因になる |
| 花粉シーズン アレルギー対策 |
季節ごと、または月2回 | 表面に付着した花粉やダニの死骸を定期的に洗い流す |
| ペットと一緒に寝ている | 2週間に1回 | 抜け毛や皮脂の付着が増えるため、清潔維持のため頻度を高める |
| 小さな子どもが使う場合 | 2週間に1回 または 汚れたらすぐ | よだれ・吐き戻しなど突発的な汚れが多く、即洗いが基本 |
ポイントは、「汚れが目に見えたら迷わずすぐ洗う」ことです。目立った汚れがなくても、皮脂や汗は目に見えない形で蓄積し、ダニやカビの温床になるため、最低でも月1回の洗浄は欠かさないようにしましょう。
やってはいけないNGな洗い方【劣化の原因】
ブレインスリープピローは正しく扱えば長く快適に使えますが、洗い方を間違えると素材が劣化したり形が崩れたりして、寝心地や耐久性が一気に低下してしまいます。ここでは、やってはいけない代表的なNG行動とその理由を押さえておきましょう。
洗濯機で丸洗いする
「手洗いが面倒だから」と洗濯機に入れてしまうのは大きな間違いです。強い水流によって繊維が絡まったり、圧力で変形して復元力や通気性が失われるリスクがあります。特に脱水時の遠心力は素材への負担が大きく、ファイバーの割れや折れの原因になることもあります。
高温のお湯や漂白剤を使う
ブレインスリープピローに使われているAir Fiberは樹脂系素材のため、熱に弱い性質があります。高温のお湯で洗ったり、塩素系漂白剤を使ったりすると素材が柔らかくなったり変形したりし、寿命が短くなってしまいます。水洗いはぬるま湯以下、洗剤は必ず中性洗剤を薄めて使用するのが基本です。
ゴシゴシと強くこする
汚れが気になるとつい力を入れてこすりたくなりますが、これもNGです。繊維同士がこすれ合うと絡まって形状が崩れたり、内部構造が乱れて寝心地が悪化する原因になります。汚れは押し洗いやつまみ洗いでやさしく浮かせるように落としましょう。
乾燥機や直射日光で一気に乾かす
乾かす工程でも注意が必要です。乾燥機の熱風や真夏の直射日光は、素材の劣化や変形につながります。乾きが早くても、結果的に寿命を大きく縮める原因となるため、風通しの良い場所での陰干しが原則です。
長持ちさせるコツ|プロが教えるメンテナンス術
ブレインスリープピローは正しい洗い方さえ守れば長く使える枕ですが、日常のちょっとしたケア次第で寿命や寝心地がさらに大きく変わります。ここでは、素材の性能を保ち、清潔で快適な状態を長く維持するためのメンテナンスのポイントをまとめます。
枕カバーは週1回の洗濯が基本
本体よりも先に汚れがたまりやすいのが枕カバーです。汗や皮脂が染み込む前に落とすことで、本体への汚れ移りを防げます。目安としては週に1回、夏場や汗をかきやすい季節は3〜4日に1回の洗濯が理想です。
カバーをこまめに洗うだけでも、本体の洗濯頻度を減らし、結果的に寿命を延ばすことができます。
定期的に風通しをよくする
使用していないときに立てかけて風に当てるだけでも、内部の湿気を飛ばすことができます。湿気が抜けきらないとカビや臭いの原因になるため、週に一度は窓際や風通しのよい場所で陰干しのメンテナンスを取り入れると効果的です。
直射日光ではなく陰干しで乾燥させる
乾かすときだけでなく、日常のメンテナンスでも直射日光は避けて陰干しを心がけましょう。紫外線や高温は素材の劣化につながるため、日光に長時間さらすと繊維のハリが失われ、復元力が低下してしまいます。
使用環境も重要|湿度と温度に注意する
枕本体は通気性が高いとはいえ、湿度の高い環境に長時間さらすと劣化が早まることがあります。梅雨の時期や冬の室内乾燥対策で加湿器を使うときは、枕のすぐそばに置かないように注意してください。
湿度50%前後、温度20〜25℃を目安にすると、素材の状態を良好に保ちやすくなります。
買い替え時期の目安も把握しておく
しっかりメンテナンスしても、素材のへたりや汚れは少しずつ蓄積します。目安として3〜5年程度を目標に考え、形状の変化や寝心地の違和感を感じたら買い替えを検討しましょう。正しく手入れしていれば、その寿命を最大限まで引き延ばすことが可能です。
よくある質問(Q&A)
- 古い黄ばみは落とせますか?
- 時間が経った黄ばみは簡単には落としにくいですが、重曹やクエン酸、ウタマロクリーナーを使って繰り返し「たたき洗い」することで薄くなるケースが多いです。完全に落としきれない場合は、生地を傷めない範囲で酸素系漂白剤を併用すると効果的です。それでも残る場合は、内部まで汚れが浸透している可能性があるため、業者クリーニングを検討しましょう。
- 染み抜きスプレーはマットレスにも使えますか?
- 基本的には使用できますが、中性タイプを選ぶことが大切です。強力なアルカリ性や酸性のスプレーは生地を傷めたり、変色の原因になる可能性があります。必ず目立たない場所で試してから使い、本格的な使用後は水拭きして洗剤が残らないようにしましょう。
- 家庭で落とせないシミはどうすればいいですか?
- しつこい血液汚れや広範囲に広がったカビ汚れなどは、自宅での対応では落としきれないケースが多いです。その場合は、専用機材と洗剤で内部まで洗浄できる業者クリーニングが最適です。料金は1万円前後からが目安で、出張対応してくれる業者も多く、マットレスを動かす必要もありません。
- 染み抜き後に気をつけることは?
- 最も重要なのは「しっかり乾燥させること」です。内部が湿ったままだと雑菌やカビが繁殖し、再びシミや臭いが発生する原因になります。乾いた布で水分を吸い取った後、扇風機やドライヤー(冷風)を使って時間をかけて乾燥させましょう。
まとめ|正しい洗い方と頻度で“清潔・快適”が長持ちする
ブレインスリープピローは、「洗える枕」という大きな強みを持っています。特殊なAir Fiber素材のおかげで水洗いが可能なだけでなく、正しい手入れをすれば長期間、快適な寝心地を保てる点が最大の魅力です。
大切なのは、「洗える」という事実だけで安心せず、次のポイントを押さえておくことです。
この4つを意識するだけで、寝心地が長く続くだけでなく、ダニやカビ・臭いなどのトラブルも防ぎやすくなります。
ブレインスリープピローは正しく扱えば、3〜5年と長く使える寝具です。清潔な状態を保つことは、単に見た目や衛生の問題だけでなく、睡眠の質そのものを高めるための大切な習慣。今日からお手入れの仕方を見直して、毎晩の眠りをより快適なものにしていきましょう。
睡眠科学が生んだ脳眠枕!
<ブレインスリープ>
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- 独自の3層構造で頭をしっかり支え、理想の寝姿勢をキープ
- 高い通気性で蒸れにくく、一年中快適な睡眠環境を実現
- 水洗い可能で清潔を保ちやすく、アレルギー対策にも◎
- 頭にフィットする形状で寝返りがスムーズ、眠りをサポート
- 軽量で乾きやすく、お手入れが簡単で長く使える
今 真一