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【専門家解説】食後に眠くなる人・ならない人の違いとは?原因と今すぐできる対策3選

昼食や夕食のあと、急に眠気に襲われて仕事や勉強に集中できない…そんな経験はありませんか?
一方で、同じ食事のあとでも「眠くならない人」もいるのはなぜでしょうか。

実は、食後に眠くなるかどうかは“食事内容”と“食べ方”の違いが大きく関係しています。
糖質中心の食事や早食いなどの習慣がある人ほど眠気を感じやすく、逆に「食べる順番」「食材選び」「量」を工夫している人は、午後もスッキリと活動できるのです。

この記事では、上級睡眠健康指導士の視点から、食後に眠くなる人・ならない人の特徴と決定的な違いや、今日からできる眠気対策のコツまでをわかりやすく解説します。

この記事の監修者

今真一 上級睡眠健康指導士 782号

今 真一

【上級睡眠指導士782号】
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠で悩む人の相談を受けたり講習会を通して睡眠の大切さを世に広める活動をしている。マットレスや枕選びはYouTubeで好評受付中。

>>プロフィール

食後に眠くなる人とならない人の違いとは?

食後の眠気は「誰にでも起こる自然な反応」と思われがちですが、実は眠くなる人とならない人には明確な違いがあります。
その違いを一言でいえば、「血糖値のコントロールがうまくできているかどうか」です。

食事をすると体内では血糖値が上昇し、それを下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。
このとき血糖値が急激に上がり、そして急激に下がると、体はエネルギー不足の状態と勘違いし、「休息モード」に入って眠気を感じるようになります。

つまり、食後に眠くなる人は「血糖値が乱高下しやすい食べ方・食事内容」をしているケースがほとんどです。
反対に、眠くならない人は血糖値をゆるやかに上昇・下降させる工夫を日常的に行っており、その結果として眠気を感じにくくなっているのです。

今 真一 眠ハック 上級睡眠健康指導士

専門家コメント

上級睡眠健康指導士 今真一

この違いは、ほんの少しの習慣で生まれます。たとえば「食べる順番」「食材の選び方」「食べる量」などを意識するだけで、午後のパフォーマンスに大きな差が出てきますよ。

▶「血糖値と昼食後の睡魔 — 研究結果報告書」PDF
 - 「『副菜から食べる』だけを昼食時に行った。…血糖値の上昇はゆるやかであった。眠気は両者ともにゆるやかにはなったが…」

▶「糖代謝能にみられる概日リズムに対する咀嚼の効果」J-STAGE
- 抜粋:「…朝方の咀嚼の強化が食後のインスリン初期分泌を改善させる効果を持つことを報告した。」

▶『重篤副作用疾患別対応マニュアル』(平成18年版)厚生労働省
 抜粋:「血液中のブドウ糖濃度が低くなった状態である「低血糖」は…血糖値が60-70 mg/dL未満になると、「ぼんやりする」「うとうとしている」などの中枢神経症状があらわれる」

食後に眠くなる人の特徴と原因

「ごはんを食べたら急に眠くなってきた…」という経験、誰にでもありますよね。
実は、食後に眠くなる人には共通の特徴と原因があります。ポイントは「血糖値」と「食べ方」です。

まとめると、食後に眠くなりやすい人は、

  • 炭水化物中心の食事をしている
  • 早食いやドカ食いが多い
  • 食後に強い眠気・倦怠感が出やすい

といった共通点があります。
言い換えると、「血糖値の乱高下が起こりやすい生活習慣」が眠気の大きな原因なんです。

それぞれ詳しく解説していきます。

特徴①:炭水化物中心の食事が多い

白米・パン・麺類といった糖質中心の食事をお腹いっぱい食べると、血糖値が一気に上がります
体はこの血糖値を下げようとして「インスリン」というホルモンを大量に分泌し、血糖値が今度は急降下。

このとき脳は「エネルギーが足りない」と勘違いして休息モードに入り、強い眠気が起こるんです。これは「血糖値スパイク」と呼ばれる現象で、近年の研究でも、血糖値が乱高下すると眠気や集中力低下、倦怠感が起こりやすいことが確認されています。

特徴②:早食いやドカ食いをしやすい

「お腹が空いたから一気に食べてしまう」
「よく噛まずに飲み込んでしまう」

こうした食べ方も、血糖値の急上昇・急降下を引き起こす原因になります。

空腹状態で一気に糖質を摂ると、血糖値がさらに激しく乱れやすく、結果として食後の強い眠気やだるさを感じやすくなります。

特徴③:午後の集中力がガクッと落ちる

昼食後に「30分以上寝ないとツラい」「午後になると頭がぼんやりする」という人は、血糖コントロールが乱れているサインかもしれません。
血糖値スパイクは眠気だけでなく、イライラ・集中力の低下・パフォーマンスの低下なども引き起こします。

食後に眠くならない人が意識しているポイント

同じように食事をしても「まったく眠くならない人」がいますよね。
そうした人たちは、特別な体質というよりも、普段から“血糖値を乱さない食べ方”を意識していることが大きな違いです。
ここでは、眠くならない人が実践している代表的なポイントを3つご紹介します。

眠くならない人が実践していること

  • 野菜から食べて血糖値の急上昇を防ぐ
  • 炭水化物の“質と量”をコントロールしている
  • よく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べる

野菜から食べて血糖値の急上昇を防ぐ

眠くならない人の多くが意識しているのが「食べる順番」です。
食事の最初に野菜や海藻、きのこなどの食物繊維が豊富な食材を食べることで、糖質の吸収がゆるやかになり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

「野菜 → 肉や魚などのタンパク質 → ごはんやパン」といった順番を意識するだけでも、眠気の出方が大きく違ってくるんです。

「副菜から食べる」ことで血糖値の上昇がゆるやかになると報告されています(SBC21研究, 2019)。

炭水化物の“質と量”をコントロールしている

眠くなりにくい人は、炭水化物をまったく食べないわけではありません。
重要なのは、「質と量をコントロールする」ことです。

例えば、白米や食パンなどの高GI食品ではなく、玄米・雑穀米・全粒粉パンなどの低GI食品を選ぶことで、血糖値が急激に上がりにくくなります。
さらに、腹八分目を意識して食べすぎないことも大切です。

「少し物足りないかな」くらいの量で止めておく習慣が、午後の眠気を防ぐ大きなポイントです。

よく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べる

眠くならない人は、早食いやドカ食いを避けることも徹底しています。
一口ずつしっかり噛み、15分以上かけてゆっくり食事をすることで、血糖値の上昇が緩やかになり、インスリンの過剰分泌も抑えられます。

また、よく噛むことで満腹中枢がしっかり刺激されるため、自然と食べすぎも防げますよ。

研究でも「朝の咀嚼回数を増やすとインスリン分泌が安定する」ことが報告されています。(J-STAGE, 2023

2タイプの決定的な違いまとめ

「食後に眠くなる人」と「眠くならない人」の違いは、体質ではなく“食べ方と意識の差”です。
ほんの少しの工夫で午後のパフォーマンスが大きく変わることがわかります。

食後に眠くなる人の特徴

  • 白米・パン・麺など糖質中心の食事が多い
  • 空腹状態から一気に食べる・早食いやドカ食いをしがち
  • 食べる順番を意識せず、野菜を後回しにしている
  • 食後に強い眠気やだるさ、集中力低下が出やすい

→血糖値が「急上昇→急降下」しやすく、脳がエネルギー不足と勘違いして眠気を引き起こす。

食後に眠くならない人の特徴

  • 「野菜 → タンパク質 → 炭水化物」の順番を意識している
  • 炭水化物の質(低GI)と量(腹八分目)をコントロールしている
  • よく噛んで、時間をかけてゆっくり食べている
  • 食後も眠気が少なく、集中力が持続しやすい

→血糖値の変動がゆるやかで、脳がエネルギー不足と感じにくいため、眠気が出にくくなる。

食後の眠気を防ぐ対策3選

食後の眠気を防ぐ対策

  • 野菜から食べて血糖値の急上昇を防ぐ
  • 炭水化物の量と質をコントロールする
  • 適量をよく噛んでゆっくり食べる

野菜から食べて血糖値の急上昇を防ぐ

最初の一口は、できるだけ野菜やきのこ、海藻などの食物繊維が多いものから食べるようにしましょう。
食物繊維が糖質の吸収をゆるやかにしてくれるため、血糖値が一気に上がりにくくなります。

「野菜 → 肉や魚などのタンパク質 → ごはんやパン」といった順番を意識するだけでも、眠気の出方が大きく変わります。

炭水化物の量と質をコントロールする

食後の眠気を防ぐには、「炭水化物をどれだけ・どんな種類で摂るか」を意識することも大切です。
白米や食パンなどの高GI食品ばかりを多く摂ると、血糖値が急上昇して眠気を引き起こしやすくなります。

おすすめは、玄米や雑穀米、全粒粉パンなどの低GI食品を選ぶこと。
さらに、腹八分目を心がけて食べすぎを防ぐことが、血糖値の乱れを抑えるポイントです。

適量をよく噛んでゆっくり食べる

食事は15分以上かけて、よく噛みながらゆっくり食べることを意識しましょう。
一気に食べてしまうと血糖値が急激に上がりやすく、眠気を引き起こす原因になります。

しっかり噛むことで満腹中枢が刺激されるため、自然と食べすぎも防げます。
また、噛む回数が多いほどインスリン分泌が安定するという報告もあり、血糖コントロールの面でも効果的です。

食後の眠気は「睡眠の質」にも関係している

食後の眠気と睡眠の質の関係

  • 食後の眠気は血糖値の乱れだけでなく、睡眠の質の低下も関わっている
  • 昼寝は悪いことではないが、長すぎる昼寝は逆効果
  • どうしても眠いときは、20分以内の短い仮眠にとどめるのが理想的

食後に強い眠気を感じる人の中には、「夜もなかなか寝つけない」「朝起きても疲れが取れない」といった悩みを抱えているケースも少なくありません。
実は、日中の眠気と夜の睡眠の質は密接に関係しているのです。

昼食後などに強い眠気を感じて30分以上寝てしまうと、夜の入眠リズムが乱れ、深い睡眠に入りにくくなることがあります。
また、眠気に任せて長く昼寝をすると体内時計がズレやすく、結果として「夜の眠りが浅い」「寝つきが悪い」といった悪循環を生んでしまうのです。

さらに、食後すぐは体が消化活動に集中しているため、胃腸は活発に働いています。
この状態で深く眠ろうとしても、脳は休めても胃腸は休まらず、体全体の休息にはつながりにくいという点も見逃せません。

今 真一 眠ハック 上級睡眠健康指導士

専門家コメント

上級睡眠健康指導士 今真一

もし眠気が強い場合は、20分以内の短い仮眠にとどめておくのがおすすめです。
横になって目を閉じるだけでも、脳のリフレッシュ効果が得られます。30分以上寝てしまうと、かえって夜の睡眠の質を下げる可能性があるため注意しましょう。

まとめ|小さな習慣で午後のパフォーマンスは変わる

食後に眠くなる・ならないの違いは、体質ではなく日々の食習慣と血糖値のコントロールにあります。
糖質中心の食事や早食い・ドカ食いなどによって血糖値が急上昇し、その反動で急降下すると、脳は「エネルギーが足りない」と勘違いし、眠気を感じやすくなります。

一方で、「野菜から食べる」「炭水化物の質と量を意識する」「よく噛んでゆっくり食べる」といった小さな工夫を積み重ねることで、血糖値は安定し、眠気が起こりにくい体になります。
さらに、夜の睡眠の質を整えることも、日中の眠気対策には欠かせません。

午後の集中力やパフォーマンスは、ちょっとした意識の差で大きく変わります。
今日の食事からでもできる工夫を取り入れて、「食後でも眠くならない自分」を目指しましょう。

睡眠健康指導士が監修!

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  • この記事を書いた人

今 真一

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。 自己紹介ページ

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