ボンネルコイルマットレスは「硬めでしっかりした寝心地」と「手頃な価格」が魅力で人気を集めています。
一方で、ポケットコイルマットレスと比べると寝心地や耐久性に違いがあり、選び方を間違えると「思ったより硬すぎた」「体が痛い」と後悔することも。
この記事では ボンネルコイルの特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説 し、ポケットコイルとの違いも徹底比較します。
さらにコイルマットレスの種類ごとの詳しい解説は コイルマットレスの種類と選び方 にまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。
ボンネルコイルマットレスとは?
ボンネルコイルマットレス
- 構造:バネが連結されて一体化したスプリング
- 特徴:全体で体を支える、硬めで安定感あり
- 主な用途:ホテルや旅館、価格を抑えたモデルに多い
ボンネルコイルマットレスとは、スプリング同士が連結されて一体化した構造をもつマットレスです。
面全体で体を支えるため、寝心地はやや硬めで安定感があるのが特徴。価格も比較的リーズナブル・高耐久なことから、ホテルや旅館など業務用としても広く採用されています。
通気性にも優れており、湿気がこもりにくいのもメリット。ただし、体圧分散性は弱めで長時間の横向き寝には不向きな面もあるため、選ぶ際には注意が必要です。
硬めの寝心地が好きな方は、ボンネルコイルだけでなく、眠ハックおすすめの高反発マットレスも比較してみると選びやすいでしょう。
ボンネルコイルマットレスのメリット
メリット
- 価格が比較的安い
- 通気性が良く湿気がこもりにくい
- 全体的に安定感があるので仰向け向き
- 耐久性が高め
ボンネルコイルマットレスの大きな魅力は、まず価格の安さです。シンプルな構造のため製造コストが抑えられ、手頃な価格で購入できます。
また、コイル同士が連結していることで通気性が良く、湿気がこもりにくい点もメリット。全体で体を支えるため安定感があり、特に仰向け寝の人には快適に感じやすいでしょう。
さらに耐久性が高く、長期間使いやすい点からホテルや宿泊施設でも採用されることが多いマットレスです。
ボンネルコイルマットレスのデメリット・注意点
- 体圧分散性が弱く、肩や腰に負担がかかりやすい
- 横向き寝だと肩が痛くなりやすい
- きしみ音が出やすい
- 体格差のある2人で使うと揺れが伝わりやすい
一方で、ボンネルコイルマットレスにはいくつかの注意点もあります。面で支える構造のため体圧分散性が弱く、肩や腰などの負担が大きくなりやすいのが難点です。
特に横向き寝では肩が沈みにくく、痛みにつながることも。また、コイルが連結しているため寝返りの際にきしみ音が出やすく、体格差のある2人で使うと揺れが伝わりやすい傾向があります。
反対に、横向き寝が中心で肩の負担を減らしたい人や、揺れに敏感な二人暮らしの場合はポケットコイルを検討するのが安心です。
ポケットコイルとの違い
比較項目 | ボンネルコイル | ポケットコイル |
---|---|---|
構造 | 連結式(スプリングが一体化) | 独立式(不織布ポケットに個別封入) |
寝心地 | 硬め/面で支える/安定感 | やや柔らかめ/点で支える/フィット感 |
相性 | 仰向け・硬め好き・体格差が小さい | 横向き・フィット感重視・揺れに敏感な二人 |
価格帯 | 比較的安価 | やや高め |
さらに詳しい違いは→コイルマットレスの種類と選び方 で解説 |
ボンネルコイルとポケットコイルの最大の違いは構造にあります。ボンネルはコイル同士が連結しており「面」で体を支えるため、硬めで安定感のある寝心地が特徴。一方ポケットコイルはコイルが独立して配置されており「点」で体を支えるため、柔らかくフィット感に優れています。
そのため、仰向けや硬めが好きな人にはボンネル、横向き寝や体へのフィット感を重視する人にはポケットコイルがおすすめです。価格はボンネルが安価、ポケットコイルはやや高めの傾向があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. ボンネルコイルマットレスは腰痛に向いていますか?
A. 硬めで安定感があるため、仰向け寝中心の方には合いやすいですが、体圧分散性は弱いため腰痛持ちの方にはポケットコイルや高反発マットレスの方が適している場合があります。
Q2. ボンネルコイルマットレスの寿命はどのくらいですか?
A. 一般的には5〜8年程度とされています。耐久性は比較的高いものの、使用環境や体重、手入れ状況によって寿命は変わります。
Q3. ボンネルコイルマットレスは横向き寝に向いていますか?
A. 横向き寝では肩や腰に負担がかかりやすいため、長時間横向きで眠る方には不向きです。横向き寝が多い方にはポケットコイルや低反発マットレスがおすすめです。
Q4. ボンネルコイルとポケットコイルはどちらが安いですか?
A. 一般的にボンネルコイルの方が製造コストが低いため、価格も安い傾向があります。ポケットコイルは構造が複雑な分やや高めですが、寝心地や体圧分散性に優れています。
Q5. ボンネルコイルマットレスは一人暮らしにおすすめですか?
A. はい。価格が手頃で耐久性もあるため、一人暮らしやゲスト用ベッドに適しています。ただし、睡眠の質を重視する方は他のタイプも比較検討するのが安心です。
まとめ|ボンネルコイルの特徴と他のマットレスも比較しよう
ボンネルコイルマットレスは「安価で耐久性が高い・硬めの寝心地」が魅力です。仰向け寝やコストを抑えたい方には相性が良いですが、一方で体圧分散性や揺れの少なさではポケットコイルに劣ります。結局のところ、自分の寝姿勢や体格、利用シーンに合わせて選ぶことが、後悔しないマットレス選びのコツです。
ボンネルとポケットで迷ったら、他の選び方もあわせて参考にしてみましょう。
専門家コメント
上級睡眠健康指導士 今真一