光目覚まし時計は、一般的な音の鳴る目覚まし時計とはちがい、「音」の代わりに「光」で目を覚ましてくれる時計です。
では、音ではなく光で目覚めるとなにが変わるのでしょうか。「光目覚まし時計」について効果や特徴をみていきます。
この記事でわかること
- 光目覚まし時計とはなにか
- 光目覚まし時計の効果
- 音ではなく光で目覚めることのメリット
- ルクスという単位
- ルクスの値での選び方
- 朝日の代用として使えるかどうか
光目覚まし時計とは?
一般的な目覚まし時計は音で起こしてくれます。それに対して、光目覚まし時計は冒頭でもお話したとおり「光」によって目を覚ましてくれる目覚まし時計です。
光目覚ましが放つ光は、朝日を浴びたときと同等の自然にめざめるような効果を得ることができ、近年、商品の種類も充実し注目されてきています。
「音」じゃない理由
「音」じゃないということは、光で起きるメリットが大きいといった考えからです。
こちらで「音で起きるメリットデメリット」と「光で起きるメリット・デメリット」をまとめてみます。
「音」で起きるメリット・デメリット
音で起きるメリット |
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音で起きるデメリット |
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音で起きるのはやはり、確実におこしてくれる信頼感はあります。振動があればなおさらです。値段も安いもので1,000円程度からありますし、デザインもいろいろなものがあってバラエティ性があります。
デメリットは2点。大きな音で起こされるため「うるさいな」と思いつつ無理やり起きなければいけない感覚になること。もうひとつは、おなじ家の家族にも音が伝わって、鳴りつづけるとけっこうな迷惑がかかることです。
▼「光」で起きるメリットデメリット
光で起きるメリット |
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光で起きるデメリット |
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光が当たると、目をつむっていても瞼を通して視床下部自然にからだが反応して目が覚めるので、無理やり起こされたような嫌な感じがありません。
光によって生理的に目が覚めるのでそのまま2度寝することもなくなるといえます。
意外と便利なのが、就寝前に寝室で読書したりするときに照明として代用できることです。
それに光があたることでセロトニンが増えます。セロトニンが増えると、気持ちがポジティブになる期待ができます。
デメリットとしては、顔が布団にかぶさっていたり、光とは反対を向いていたりすると光目覚ましの効果が出にくいことです。
他に値段がたかい、けっこう強い光までだせるためにコンセントが必要な製品が多いことがあげられます。都合よくコンセントがない寝室の場合は、バッテリー型の製品だとより便利ですよ。
セロトニンは睡眠改善に必須
セロトニンについてもう少し詳しく説明します。
この「セロトニン」、けっこう人間のからだで重要な役割をもっていて、3大神経物質のひとつと呼ばれます。別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、心の安定には欠かせないホルモンです。
セロトニンが不足すると?
セロトニンが不足してしまうと精神的な悪影響がでてしまいます。
セロトニンが不足したら…
- 暴力的になる
- うつ病になる
- リスク増加
- 慢性的な疲労感
- 不眠症
- 向上心低下
これらを引き起こす原因となってしまい、日々の生活に支障がでてしまいます。ひとつもいいことなんてないんです。
セロトニンの増やし方
セロトニンは生活するうえで意識をすれば必ず増やすことができるものです。
セロトニンの増やし方
- 朝日を浴びる
- トリプトファンの入った食べ物を食べる
- 適度な運動をする
- しっかり睡眠をとる
- 腸内環境を整える
朝日を浴びる
日光を浴びるとセロトニンがつくられます。
起きた直後30分以内に浴びることができるとより効果的です。
トリプトファンの入った食べ物を食べる
トリプトファンはセロトニンをつくるための材料です。
適度な運動する
セロトニンをつくりやすいからだにしてくれます。朝ヨガのような呼吸を要するゆっくりとした運動は最適です。
しっかり睡眠をとる
寝不足はセロトニンの分泌が減り、さらに不眠症をひきおこします。
かなりの悪循環になるので睡眠には注意です。
腸内環境を整える
腸はセロトニンと深い関係性があります。
意外ですが、腸内環境の変化は幸福感に影響があるんです。
起きるための最低ルクスは2,500以上
ルクスというのは光の強さの単位のひとつです。
他に照明器具で使われる単位として「ルーメン」「カンデラ」があります。
ちなみに…
光のつよさの単位 | |
カンデラ | 光源から特定の方向へと照射される光(光度)のつよさの単位 |
ルーメン | 光源から放たれたすべての光の量(光束)の単位 |
ルクス | 物体の表面を照らす光のつよさ(照度)の単位 |
目覚ましに効果のあるルクスは2,500以上といわれています。
人は2,500ルクス以上の光を浴びると体内時計がリセットされ、目覚めにつながるのです。
部屋の電気で起きられる?
と、ここで部屋の電気の光でも起きられるんじゃないかと頭の回転を効かせられた方もいるかと思います。実は部屋の電気って意外と照度が低いのです。
参考までに光の強さの比較表でご確認ください。
照度のつよさ比較 | |
一般家庭の照明 | 500ルクス |
学校の事務室 | 750ルクス |
晴れた日の室内 | 2,500ルクス |
雨の日の外 | 5,000ルクス |
晴れた日の外 | 100,000ルクス |
普通の一般的なリビングの照明だとせいぜい500ルクスなんです。
2,500以上の照度となると、「晴れた日の室内」と同等の明るさとなるので結構明るい印象になります。
朝日が部屋に差す照度も2,500ルクス以上となり、光目覚まし時計を選ぶ基準値とされています。
ちなみに読書に必要なルクスは500程度、パソコンの明るさも500ルクスです。
こうやって比べてみると、1,000程度のルクスだと目覚め効果があるとは思えないということがいえます。
一番人気は「YABAE」
光目覚まし時計の例として「YABAE」の製品の紹介です。
こちら数ある光目覚まし時計の中でAmazonのベストセラーに選ばれたほどの、一番人気の「YABAE」というメーカーが販売している製品です。
明るさも20段階から選べるし、光目覚まし時計は高いもので20,000円もしますが、この光目覚まし時計はかなりのコスパ。
初めて利用する方で、高いものが不安な方は5,000円程度のモノから試してみましょう。
どんな部屋にも夜明けの光を
なにより光目覚まし時計の良いところは、日当たりの悪い寝室でも夜明けの光、すなわち朝日を部屋にとどけてくれるということ。
みなさんも、カーテンの隙間から差し込む光を感じるとすんなり起きれたという経験あるのではないでしょうか。
その効果をどんな部屋にももたらすことができるのが、「光目覚まし時計」です。
少しお金をかけてでも目覚めをよくしたいという方はぜひ検討してみてくださいね!