・マットレスのお手入れはどんなことをすればいいの?
・お手入れをラクにする方法を知りたい
マットレスのお手入れは、掃除機がけやローテーションなど、7つの方法を頻度別にすることをおすすめします。
ただし、種類によってできない手法や注意点がありますので、誤ってマットレスを痛めないよう確認しておきましょう。
最後にお手入れの手間を省く方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
マットレスのお手入れ方法7つとその効果
マットレスが劣化する3大要因は、湿気・汚れ・へたりです。
これらの原因を対策するため、次の7つのお手入れを定期的におこないましょう。
お手入れ方法 | 対策するもの | 頻度 |
掛け布団をめくる | 湿気 | 毎日 |
シーツを洗う | 汚れ | 週1回 |
陰干し | 湿気 | 2週に1回 |
掃除機をかける | 汚れ | 月1回 |
ベッドパッドを洗濯する | 汚れ | 2〜3ヶ月に1回 |
ローテーションする | へたり | 2〜3ヶ月に1回 |
クリーニングする | 汚れ | 2年に1回 |
以下では、それぞれのお手入れ方法を簡単に紹介します。
掛け布団をめくる|毎日
朝起きたら、まず掛け布団をめくって湿気を逃がしましょう。
人は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかきます。
布団をかけたままにしておくと、かいた汗がマットレスにこもってカビの原因になります。
1日たった5秒でできる簡単なお手入れですので、ぜひ毎日おこなってください。
休日など余裕のある日は、寝室の窓を開けて換気するとさらに効果的です。
シーツを洗う|週1〜2回
シーツは寝汗や髪の毛、皮脂などで汚れるので、週1〜2回のペースで洗って交換しましょう。
特に汗をかきやすい春夏シーズンは、洗う回数を増やすのがおすすめです。
シーツをはがすときは、乗っている汚れが舞わないよう、ゆっくりとおこなってください。
陰干し|2週に1回
マットレス内部にたまった湿気を取り除くには、2週に1回の陰干しが有効です。
マットレスを壁に立てかけ、4時間〜1日置いておくことで除湿できます。
重くて持ち上げられない場合は、マットレスの下に物をはさんでスキマをつくり、扇風機などで風を送って湿気を逃がしましょう。
掃除機をかける|月1回
ダニの繁殖をおさえるためには、月1回の掃除機がけが効果的です。
シーツを定期的に洗っていても、皮脂や髪の毛などのゴミがマットレスにたまり、ダニのえさになります。
特にマットレスの角や縁、縫い目にゴミが溜まりやすいので、重点的におこないましょう。
ローテーションする|2〜3ヶ月に1回
2〜3ヶ月に1回を目安にローテーションすることで、へたりを防止できます。
ローテーションとは使う部分を入れ替えるため、マットレスの前後を反対にしたり、裏返したりする方法です。
同じ部分を使い続けていると、その部分だけへたりが早くなり寝心地が悪くなります。
定期的に前後や裏表を入れ替えて、マットレスを長持ちさせましょう。
ベッドパッドを洗濯する|2〜3ヶ月に1回
シーツの下に敷くベッドパッドの洗濯は、2〜3ヶ月に1回おこないましょう。
寝汗はシーツを通り抜けてベッドパッドにも浸透し、放置するとカビやダニの温床になります。
ベッドパッドはからだに直接触れていないため、2〜3ヶ月に1回のペースで洗濯すれば十分清潔に保てます。
クリーニングする|2年に1回
2年間使ったマットレスは、クリーニングをおすすめします。
日頃からお手入れしていても取りきれない汚れが蓄積するため、プロに頼んで徹底的に洗いましょう。
素材によってはクリーニングできないマットレスがあるため、洗濯表示や取扱説明書で確認しましょう。
以下の記事でマットレスクリーニングについて詳しく紹介していますので、参考にしてください。
マットレスの手入れでしてはいけない注意点
マットレスをお手入れするうえで、注意すべきポイントが2つあります。
知らずにやってしまうと、マットレスを痛めて劣化させるおそれがあります。
大事なマットレスを長く使うために、チェックしておきましょう。
天日干しはNG
湿気対策でマットレスを干すのは有効ですが、天日干しをしてはいけません。
マットレスに使われているウレタン素材は熱に弱く、直射日光で劣化し寿命を縮める恐れがあります。
湿気を逃がし乾燥させるときは、陰干しするか布団乾燥機を使いましょう。
濡れタオルを使わない
マットレスのお手入れをするとき、濡れタオルはおすすめしません。
マットレスに湿気が残り、乾かずにカビが生える可能性があります。
黄ばみを落とす際にどうしても濡れたタオルを使う場合は、乾いた布で十分拭き取り、陰干しして十分に乾燥させましょう。
マットレスのお手入れ方法(タイプ別)
マットレスのお手入れ方法は、素材や種類によってできることが異なります。
以下ではマットレスのタイプ別に、お手入れ方法の特徴を紹介します。
間違ったやり方でマットレスを痛めてしまわないよう、確認しておきましょう。
コイルマットレス
コイルマットレスの中には、水洗い可能な製品があります。
洗濯表示や取扱説明書を確認して、洗濯OKであれば定期的に水洗いして清潔に保ちましょう。
もし広範囲に汚れが広がっている場合は、業者へ依頼しクリーニングするのがおすすめです。
小さな黄ばみやシミであれば、ご家庭にある洗剤・重曹・クエン酸を使って簡単に落とせます。
以下の記事で、ご自身でできるシミ抜き方法を紹介していますので、参考にしてください。
ウレタンマットレス
高反発ウレタンマットレスには水洗いできるものがありますので、洗濯表示を確認しましょう。
低反発ウレタンは水に弱く劣化してしまうため、水洗いもクリーニングもできません。
黄ばみやシミを落とす際は、洗浄液に耐えられるかどうか、マットレスの端でテストすることを推奨します。
三つ折りマットレス
三つ折りタイプのマットレスには、さまざまな素材のものがあり、洗濯可否が異なります。
ファイバー素材であれば水洗いでき、ウレタン素材であれば洗えないため、お使いのマットレスのタイプを確認しましょう。
また三つ折りマットレス特有のへたり対策として、頭・腰・足部分のフォームのローテーションができます。
腰が乗るフォームがへたりやすいので、頭や足部分と定期的に入れ替えて長持ちさせることが可能です。
お手入れを簡単にする方法
大きくて重いマットレスを、定期的にお手入れするのは大変ですよね。
以下では、マットレスの日頃のお手入れをラクにする方法を2つ紹介します。
少しでも手間を省きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
マットレスの素材や種類を確認
陰干しする際にムリなく持ち上げ立てかけるためには、軽いマットレスを選ぶほうがよいでしょう。
たとえばコイルマットレスよりもノンコイルマットレスの方が、重量が軽く取り扱いやすいです。
ファイバー素材のマットレスなら軽くて水洗いもでき、お手入れが簡単ですよ。
敷パッドやプロテクターなどを使う
日頃お手入れする手間をかけられない方は、敷きパッドやマットレスプロテクターがおすすめです。
特にマットレスプロテクターには防水機能があり、寝汗が浸透せずマットレスがほとんど汚れません。
汚れないので掃除機やシミ取りする頻度が減り、お手入れの負担を小さくできます。
まとめ
マットレスをキレイに長持ちさせるには、湿気・汚れ・へたりを対策するため、7つのお手入れ方法を定期的におこないましょう。
ただし誤ったやり方は劣化につながりますので、マットレスの種類や注意点を確認してください。
お手入れをラクにしたい方は、軽いマットレスを購入したり、敷きパッドやマットレスプロテクターの検討をおすすめします。
正しくお手入れして、長く清潔にマットレスを使い続けましょう。