「へたったマットレスの上に敷布団やトッパーを敷くと、改善できるのではないか。」
そう考える人もいるかと思いますが、実は逆効果になり腰痛を引き起こしかねません。
とはいえ、なるべくならマットレスを買い替えたくないことでしょう。
この記事では睡眠健康指導士が、でき得る限りの対処法を考えて提案しているので、ぜひ参考にしてみてください。
へたりとは|マットレスがへたったと判断する目安
へたりとは、マットレスが凹んでいる状態のことで、睡眠時に同じ箇所に体圧がかかり続けることが原因で起こります。いわゆるマットレスの寿命です。
へたったと判断する目安について
ヘたったと判断する目安は、主に感覚的な判断で構いません。
ただ一般的には2.5~3cmの凹みが生じた場合に「へたった」という状態となります。
2.5~3cmは寝心地に違和感を感じるくらいの凹みで、腰痛を引き起こし、睡眠の質が下がる要因のひとつです。
マットレスのへたりチェックリスト
マットレスのへたりチェックリストを作成したので参考にしながら判断してください。3つ以上チェックが付けば買い替え時です。
- 2.5cm以上の凹みが目視できる
- 明らかに腰が沈む感覚がある
- コイルのバネが当たる感覚がある
- 夜中に目が覚めやすい
- 寝返りがしにくく感じる
- 起き上がるときに大きな力が必要
- せんべい布団のようにクッション性を失ってる
- きしみ音が多い
- 熟睡感がなく寝起きがだるい
- 日中眠たくなりやすい
買い替える人は以下のマットレス診断ツールを利用してみてくださいね。
ヘたったマットレスの上に敷布団やトッパーを敷くのがNGな理由
基本的に、へたったマットレスの上に敷布団やトッパーを敷いてはいけません。
理由は「へたったマットレスの上に寝具を敷いても同じ寝心地になるから」です。
そもそもトッパーは硬い寝心地を柔らかくするものであって、クッション性の高い寝心地のものが一般的です。
そのため、下にある寝具の影響がダイレクトに伝わります。つまりへたった部位はへたったままの寝心地で変わらないのです。
ただ人によっては寝心地を改善したと感じることもあるため、一概にいえないのは確かです。とはいえ、やはり基本的には腰痛リスクが高まったり、睡眠の質低下の恐れがあるので避けるべきでしょう。
マットレスがへたってしまったときに対処法
マットレスがへたってしまったときの対処法を3つ紹介します。
ヘたった時の対処法
- 製品保証の対象ないか確認する
- ローテーションをしてみる
- トッパーとタオルを併用する
製品保証の対象ないか確認する
へたったときにまず確認したいのは、マットレス自体の製品保証の有無です。
使用中のマットレスは製品保証がついていましたか?
5万円以上するマットレスであれば3~10年程度の保証がついていることも多いでしょう。保証書がなくても注文番号や購入者情報で管理していることもあるため、一度問い合わせしてみるのもありです。
ただし以下の場合は製品保証の対象外となりがちなので注意が必要です。
- 極端に汚れている
- 破れていたり外部の損傷が激しい
- カビが生えている
ローテーションをしてみる
へたり部位は腰部分や肩部分がほとんどです。マットレスを上下や裏表ひっくり返してローテーションをすることで、へたっている部位を避けられる可能性があります。
また頭・腰・脚部分で3分割できるようなマットレスであれば、脚部分と腰部分を交換すると寝心地が改善されることも。
やりようによっては新品時のような寝心地になるかもしれません。
トッパーとタオルを併用する
トッパーや敷布団をへたったマットレスの上に敷いてはいけないとお伝えしてきましたが、タオルと併用することで改善できる可能性があります。
具体的なやり方は、へたり部分にタオルを入れて埋めた上にトッパーを敷くだけです。
そうすることでへたり部分の腰の沈み込みがおさえられるでしょう。ただしタオル自体に弾力性がないため、寝心地が良くなるとはいえません。
あくまでも応急処置であることは念頭においておく必要があります。
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