肩こりが改善され、心地良い使用感を持っている低反発枕。
その効果と使用感を作るために、ウレタンという素材が使われています。
しかし、ウレタンを使っている低反発枕は洗濯することができません。
今回は、低反発枕を洗濯してはいけない理由とお手入れ方法についてご紹介します。
低反発枕を洗濯してはいけない理由
低反発枕を洗濯してはいけないことを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
では、その理由はご存知でしょうか。
低反発枕を長く使い続けるために、正しい知識を知っておくことはとても大切です。
洗濯してはいけない理由は主に2つあります。詳しくみていきましょう。
水に弱い
低反発枕に使われているウレタン素材は、水にとても弱いです。
水を含んでしまうと、どんどん水分を吸収して重たくなります。
そしてウレタンと水の化学反応が起こり、ボロボロと形が崩れてしまうのです。
形が崩れてしまうと枕として使うことはできません。
なので、水を多く使う洗濯はできないということになります。
直射日光に弱い
低反発枕は、実は天日干しにも弱いです。
衣類などは天日干しで風を送り乾燥させ、紫外線によって殺菌することができます。
しかし、低反発枕は直射日光を浴び続けると品質が劣化してしまいます。
洗濯後の乾燥はもちろん、枕の空気の入れ替えで天日干しするのも避けた方が良いです。
長く使い続けたいのであれば、洗濯や天日干しは控えましょう。
低反発枕が汚れた時のお手入れ方法
「低反発枕が洗濯できないのなら、お手入れすることはできないのではないか?」
と不安になる必要はありません。
洗濯はできませんが、低反発枕はきちんとお手入れすることはできます。
ここからは、低反発枕が汚れた時のお手入れ方法2つを詳しくご紹介していきます。
低反発枕の外カバーを洗う
低反発枕のカバーが外せる場合は、外カバーのみを洗濯しましょう。
外カバーを洗濯機で洗っても大丈夫ですが、乾燥機の使用は避けた方が良いです。
その理由は、乾燥機にかけると外カバーが縮んでしまう恐れがあるからです。
外カバーが縮んでしまうと、低反発枕が入らなくなってしまうので注意しましょう。
水に濡らしたタオルで汚れた部分を拭く
汚れが低反発枕本体にまでついている、または外カバーを外せない場合があります。
そのような時は、濡らしたタオルで汚れを取りましょう。
軽い汚れなら水だけを含んだタオルでポンポンと優しく拭き取ってください。
汚れがひどい場合は水に中性洗剤混ぜ、同じように優しく拭き取っていきます。
先ほどもお伝えした通り、低反発枕は水に弱いです。
タオルに含ませる水の量が多いと、せっかく汚れが取れたとしても枕の形崩れます。
そのためタオルをきつく絞り、なるべく水の量を減らしてから拭き取るようにしましょう。
定期的にすると良い簡単なお手入れ方法
これまで、低反発枕が汚れた時のお手入れ方法をご紹介しました。
しかし長く使い続けるためには、やはり汚れを未然に防ぐことが大切になります。
低反発枕を汚さないためには定期的なお手入れが必要です。
簡単にできるお手入れ方法を見ていきましょう。
陰干しで湿気を取り除く
低反発枕は通気性が悪く、湿気がこもりやすいです。
湿気がこもり続けると雑菌が繁殖し、低反発枕の清潔を保つことができません。
そのため、定期的に低反発枕に新しい空気を入れてあげることが大切です。
風通しが良い場所に低反発枕を立てて置くと、空気の入れ替えがしやすいです。
朝起きた時に低反発枕を軽くもみほぐすだけでも湿気を取ることができますよ。
厚手のカバーやバスタオルで枕の汚れを防ぐ
睡眠中、私たちは知らず知らずのうちに汗をかいています。
頭が枕にあたっている時間がとても長いので、頭皮や汗で枕が汚れてしまいます。
厚手のカバーを使うと、低反発枕本体を汚すことが少なくなります。
また、厚手のカバーがなくてもバスタオルを活用することで汚れを防ぐことができます。
バスタオルは交換しやすいので、お肌の清潔を保つことにも繋がります。
除菌・消臭スプレーを定期的にかける
低反発枕は洗濯ができないので、除菌・消臭スプレーを活用すると良いです。
スプレーを吹きかけると臭いの予防にもなり、清潔を保つことができます。
シュッと吹きかけるだけでお手入れができるので、とても簡単ですよね。
ただ、除菌・消臭スプレーも液体です。
洗濯と同じように水分を吸収すると化学反応を起こし、枕がボロボロになってしまいます。
使用するときは低反発枕を濡らしすぎないように気を付けながら使いましょう。
最後に
この記事では、低反発枕を洗濯してはいけない理由とお手入れ方法をご紹介しました。
「洗濯したらダメと書いてあるけど、1回くらいしてもいいよね」
そう思ってしまいがちですが、理由はきちんとあるのです。
低反発枕のお手入れ方法は洗濯以外にもあります。
快適に、そしてより長く使い続けるために、正しい方法で低反発枕を使いましょう。