パジャマの素材ってたくさんありますよね。
いざパジャマを買おうと思ったときに「パジャマはどの素材がいいかよくわからない」という方も多いと思います。
わからなくて手が止まると買う気も失せるものです。
この記事を読めばパジャマの素材の種類や選び方から、お子様におすすめのパジャマ生地まで全部わかっちゃいます!
「生地辞典」感覚でブックマークしておくのもおすすめです。
(目次から気になる生地の名前を選んで個々の特徴をごらんください。)
ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
パジャマの生地選びは重要
パジャマの生地の種類はいろいろあり、生地によって肌触りや機能性に多少違いが出てきます。
肌触りやデザインで選ぶ方も少なくないとは思いますが、素材自体の機能性で選ぶことが重要です。
ぼくが推奨するパジャマを選ぶ基準の優先順位はこのとおりです。
パジャマを選ぶときの優先順位
①素材
②肌触り
③デザイン
④値段(少し高くても良いものを)
まずどういう素材があるのか確認していきましょう。
良くみる主な「素材」4つ
パジャマの素材
綿(コットン)
麻(リネン)
絹(シルク)
綿+化学繊維
この4つの「素材」を軸にして、さまざまな種類の「生地」がつくられます。
そして「素材それぞれの特徴」と「生地の織り方・編み方の違いによる特徴」が掛けあわさって「パジャマの質」となります。
では素材の特徴をひとつひとつみていきましょう。
綿(コットン)
特徴(メリット・デメリット)
①吸湿性・吸水性に優れている
②水にぬれると強度が増す性質
③耐熱性に優れている
❶縮みやすい
❷日光に当てすぎると黄ばんでしまう
吸水性・吸湿性 | ★★☆ |
放湿性 | ★☆☆ |
肌触り | 柔らかく |
価格相場 | 比較的安価 |
麻(リネン)
特徴(メリット・デメリット)
①伸びにくく型崩れしにくい
②放湿性がありさらっとしている
③ナチュラルな風合いのデザインに向いている
❶すこしかための肌触り
❷しわができやすい
吸水性・吸湿性 | ★★☆ |
放湿性 | ★★☆ |
肌触り | 少しかため |
価格相場 | 比較的安価 |
絹(シルク)
特徴(メリット・デメリット)
①他の繊維にはだすことのできない光沢がある
②吸水性(面の1.5倍)・放湿性ともに優れている
③静電気が起きにくい
④紫外線をカットしてくれる
❶値段が高い
❷洗濯がデリケート
吸水性・吸湿性 | ★★★ |
放湿性 | ★★★ |
肌触り | とてもなめらか |
価格相場 | 高価 |
綿+化学繊維
特徴(メリット・デメリット)
①綿のデメリットの放湿性をカバーしている
②強度が高い
❶天然素材に肌触りで劣る
❷熱に弱い
❸静電気がたまりやすい
吸水性・吸湿性 | ★★☆ |
放湿性 | ★★★ |
肌触り | 綿の合成比率次第 |
価格相場 | 安価 |
夏におすすめのパジャマ生地
夏のパジャマに求める機能
夏はじっとしてても汗をかきます。
なので汗を外に逃がす放湿性は必須です。
さらっとした、もしくはなめらかな肌触りがある生地だとなお良し!
汗をよくかくのかそこまででもないのかでおすすめが少し変わります。
2パターンに分けて紹介しますね。
汗っかきの方
生地の種類名 | 特徴 |
サッカー(しじら織り)
>>補足説明 |
表面の凹凸により汗をかいても肌にはりつきにくい。軽い着心地。 |
ダブルガーゼ
>>補足説明 |
優れた吸水性・放湿性で寝汗の処理に最適。 |
天竺(てんじく)
>>補足説明 |
さらりとした肌触りとストレスフリーな着心地。 |
汗は普通くらいの方
生地の種類名 | 特徴 |
サテン
>>補足説明 |
なめらかで光沢と冷感のある質感。シルクサテンだと肌になじみやすく肌質がデリケートな方にもおすすめ。 |
クレープ地
>>補足説明 |
凹凸があり空気を含んだ生地なのではだにあたる面積がすくない。 |
夏もパジャマが良い
夏の熱帯夜はつらいですよね。
クーラーを使えば涼しくはなりますが、つけっぱなしで寝るのも電気代が気になるし、消えると暑くて起きてしまう。
そんな悩みの絶えない夏。
短パンTシャツで寝ていませんか?
実はパジャマの方が快適にねむることができるんです。
パジャマが夏に快適な理由
冬におすすめのパジャマ生地
冬のパジャマに求める機能
冬はまず外に熱を逃がしにくい保温性と汗をかいたときの放湿性のバランスが重要です。
冬でも寝るときには汗をかくので保温だけにとらわれると寝汗で寝心地が悪くなってしまいます。
では冬におすすめのパジャマ生地はこちらです。
生地の種類名 | 特徴 |
ニットキルト
>>補足説明 |
二重の生地のあいだに中綿を編みこんでいるので保温性抜群でふっくら。 |
フランネル
>>補足説明 |
主に羊毛やコットンが素材で、起毛加工によってとてもあたたかいつくり。ただ毛玉ができやすい。 |
コットンパイル
>>補足説明 |
コットンが素材のパイル生地で、毛羽立った繊維に熱がこもり保温性がある。 |
赤ちゃんにおすすめのパジャマ生地
赤ちゃんはデリケートなお肌なので、夏も冬もやさしい肌触りであることがたいせつです。
オーガニック素材ならさらに◎。
赤ちゃんパジャマに求める機能
裏起毛NG、合成繊維NG、でとにかくデリケートなため天然素材100%が望ましいです。
なので生地は下の表になりますが、素材は基本的に綿100%のものを選ぶのがベストです。
夏 | 冬 |
ダブルガーゼ | ニットキルト |
汗も良くかくので寒いからといって厚着をさせすぎずにスリーパーなどをつかって体温調節をしてあげましょう。
寝心地が悪いと夜泣きや中途覚醒の原因となります。
スリーパーはガーゼ素材がおすすめです。
織り方・編み方
『綿・麻・絹・綿+化学繊維』を素材とし、織り方と編み方の違いによって呼び名が変わります。
織り方
ハリやコシがあり、コシ伸びにくいものがほとんど。
編み方
伸縮性があり、しわになりにくい。
「生地」の種類
織り方・編み方
織り方
ダブルガーゼ
サテン
サッカー
フランネル
パイル
ベロア
リップル
編み方
天竺(てんじく)
エイトロック
スムース
クレープ地
ニットキルト
ダブルガーゼ
シングル・ダブル・トリプルと重なる枚数が増えていくと呼び名が変わります。
甘くひねられた糸をゆるく織ってあるので、ふんわりとやわらかな風合いで肌への刺激が少ないです。
そのため、肌が弱い方にも安心して身につけることができます!
素材が麻だと洗濯にも強いのでおすすめです。
洗えば洗うほどやわらかさが増していくのも特徴です。
サテン
シルクと混合しがちですが、シルクは「素材」なのに対しサテンは「織り方」です。
綿で織られたサテン(綿サテン)やシルクで織られるサテン(絹サテン)などがあり、どれも滑らかで光沢・冷感があります。
基本的に高価ですが、合成繊維(ナイロンなど)で織られたサテンは比較的安く手に入ります。
サッカー(しじら織り)
甚平などに使われることが多いです。
表面がぽこぽこしてうねったような生地です。
凹凸があることで、汗をかいてもべとつかず、肌にはりつきにくく、さらさらしていて、涼しく感じるのが特徴です。
絹をつかったサッカーだと、吸湿性・放湿性がとても高くなります。
フランネル
ふんわりやわらか起毛タイプ。
伸縮性・弾力性があり、からだにフィットしやすくシワになりにくい生地です。
羊毛や綿が素材となります。
パイル
表面にループ状の織り目があります。
いわゆるタオル地で、編むパターンもあります。
編み方は伸縮性があり、織り方は伸縮性がないのが主な違いです。
ループ状に織ることによって、保湿性・保温性・吸水性を高めています。
ベロア
綿や化学繊維からつくられ、なめらかでやわらかい生地です。
シルク100%でつくられた生地はベルベットとよばれ、とても高価です。
ベロアはそのベルベットに似せたような生地で安価で手に入ります。
リップル
サッカーと似たような凹凸のある表面で、特徴も似ています。
違いはつくり方で、サッカーは織って凹凸をだすのに対し、リップルはアルカリ性溶液を使って凹凸をだす、いわゆる「リップル加工」をしたものです。
サッカーに比べて安価で凹凸のデザインの自由度があります。
天竺(てんじく)
主に綿や麻を素材とし、一般的なTシャツ・カットソー・スウェットなどはほとんどこの編み方といえます。
さらりとした肌触りで涼やかです。
横方向への伸縮性が高く、ストレスフリーな着用感。
ただ、縦の伸縮性は低いので、上下左右の動きやすさがもとめられるスポーツウェアには向いていません。
エイトロック
ニット生地の一種で、カットソーなどに用いられます。
伸縮性があり、ふんわりしているのにしっかりしている印象です。
スムース
スムースという名前は表面のなめらかさから。
肌触りがなめらかで伸縮性があります。
やわらかな着心地の生地としてとても優秀です。
クレープ地
撚(よ)りの強い糸でつくられ、表面に凹凸があります。
繊細な風合いと速乾性、吸水性に優れた生地です。
ニットキルト
二重の生地のあいだに中綿が編み込まれた生地です。
そのためふっくらとした質感で、あたたかさを逃さず保温性が高いのが特徴です。
まとめ
パジャマの購入の際にすこし生地にも気を配ることでより、満足のいく買い物ができると思います。
いま現在でまわっているパジャマの生地は今回ご紹介したものがほとんどですが、あたらしい生地をみつけたら随時アップしていきます。
ご活用下さい!