いざパジャマを買おうと思ったときに「素材那覇にが良いのかよくわからない」という方も多いと思います。
この記事を読めばパジャマ素材の種類や選び方から、おすすめのパジャマ生地まで紹介しています。「生地辞典」感覚でブックマークしておくのもおすすめです。ぜひ参考にしてくださいね。
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パジャマ生地の選び方
パジャマ生地の種類はいろいろあり、生地によって肌触りや機能性に違いがあらわれてきます。肌触りやデザインで選ぶ方も少なくないとは思いますが、素材自体の機能性を把握して選ぶことが重要です。
パジャマを選ぶときの基準は以下のとおり。
パジャマを選ぶときの基準
- 素材
- 肌触り
- デザイン
- 値段
天然素材を選ぼう
素材は大きく以下の4つ。
パジャマの素材
- 綿(コットン)
- 麻(リネン)
- 絹(シルク)
- 綿+化学繊維
この4つの素材を軸にして、さまざまな種類の生地がつくられます。そして「素材それぞれの特徴」と「生地の織り方・編み方の違いによる特徴」が掛けあわさって「パジャマの質」が決まります。
パジャマ生地はなるべく天然素材の綿・麻・絹を選んだ方が快適です。化学繊維にはポリエステルやアクリルがあり、耐久性が高いメリットがあります。しかし、吸湿性が悪くべたつきやすかったり、肌触りがチクチクしたり刺激が強めです。
次に、素材の特徴をひとつひとつみていきましょう。
綿(コットン)
▼メリット・デメリット
- ○吸湿性・吸水性に優れている
- ○水にぬれると強度が増す性質
- ○耐熱性に優れている
- △縮みやすい
- △日光に当てすぎると黄ばんでしまう
吸水性 | ★★☆ |
---|---|
放湿性 | ★☆☆ |
速乾性 | ★☆☆ |
肌触り | 柔らかく |
価格相場 | 比較的安価 |
麻(リネン)
▼メリット・デメリット
- ○伸びにくく型崩れしにくい
- ○放湿性がありさらっとしている
- ナチュラルな風合いのデザインに向いている
- △すこしかための肌触り
- △しわができやすい
吸水性 | ★★☆ |
---|---|
放湿性 | ★★☆ |
速乾性 | ★★☆ |
肌触り | 少しかため |
価格相場 | 比較的安価 |
絹(シルク)
▼メリット・デメリット
- ○他の繊維にはだすことのできない光沢がある
- ○吸水性(面の1.5倍)・放湿性ともに優れている
- ○静電気が起きにくい
- ○紫外線をカットしてくれる
- △値段が高い
- △洗濯がデリケート
吸水性 | ★★★ |
---|---|
放湿性 | ★★★ |
速乾性 | ★★☆ |
肌触り | とてもなめらか |
価格相場 | 高価 |
綿+化学繊維
▼メリット・デメリット
- ○綿のデメリットの放湿性をカバーしている
- ○強度が高い
- △天然素材に肌触りで劣る
- △熱に弱い
- △静電気がたまりやすい
吸水性 | ★☆☆ |
---|---|
放湿性 | ★★☆ |
速乾性 | ★★★ |
肌触り | 綿の合成比率次第 |
価格相場 | 安価 |
夏におすすめのパジャマ生地は?汗をかく量で決めよう
夏のパジャマに求める機能
夏はじっとしてても汗をかきます。そのため汗を外に逃がす放湿性は必須。綿のようにさらっとしたもの、もしくはシルク生地のようになめらかな肌触りがある生地だとなお良し!
汗っかきなのかそうでないのかでも適した素材が変わってきます。「汗っかき」「特に汗っかきではない」場合の2パターンに分けて紹介しますね。
汗っかきの方
生地の種類名 | 特徴 |
サッカー(しじら織り) | 表面の凹凸により汗をかいても肌にはりつきにくい。軽い着心地。 |
ダブルガーゼ | 優れた吸水性・放湿性で寝汗の処理に最適。 |
天竺(てんじく) | さらりとした肌触りとストレスフリーな着心地。 |
特に汗っかきではない
生地の種類名 | 特徴 |
サテン | なめらかで光沢と冷感のある質感。シルクサテンだと肌になじみやすく肌質がデリケートな方にもおすすめ。 |
クレープ地 | 凹凸があり空気を含んだ生地なのではだにあたる面積がすくない。 |
冬におすすめのパジャマ生地は?保温性と放湿性のバランスが重要
冬のパジャマに求める機能
冬はまず外に熱を逃がしにくい保温性と放湿性のバランスがもっとも重要です。冬でも寝るときには汗をかくので、保温だけにとらわれると寝汗で寝心地が悪くなってしまいます。
では冬におすすめのパジャマ生地はこちらです。
生地の種類名 | 特徴 |
ニットキルト | 二重の生地のあいだに中綿を編みこんでいるので保温性抜群でふっくら。 |
フランネル | 主に羊毛やコットンが素材で、起毛加工によってとてもあたたかいつくり。ただ毛玉ができやすい。 |
コットンパイル | コットンが素材のパイル生地で、毛羽立った繊維に熱がこもり保温性がある。 |
赤ちゃんにおすすめのパジャマ生地
赤ちゃんはデリケートなお肌なので、夏も冬もやさしい肌触りであることがたいせつです。
オーガニック素材ならさらに◎。
赤ちゃんパジャマに求める機能
裏起毛NG、合成繊維NG、でとにかくデリケートなため天然素材100%が望ましいです。
なので生地は下の表になりますが、素材は基本的に綿100%のものを選ぶのがベストです。
夏 | 冬 |
ダブルガーゼ | ニットキルト |
汗も良くかくので寒いからといって厚着をさせすぎずにスリーパーなどをつかって体温調節をしてあげましょう。
寝心地が悪いと夜泣きや中途覚醒の原因となります。
スリーパーはガーゼ素材がおすすめです。
織り方・編み方
『綿・麻・絹・綿+化学繊維』を素材とし、織り方と編み方の違いによって呼び名が変わります。
「生地」の種類一覧
生地の種類は「織り方」と「編み方」の違いによって呼び名や特徴が変わります。
- 織り方:ハリやコシがあり、コシ伸びにくいものがほとんど。
- 編み方:伸縮性があり、しわになりにくい。
それぞれの名称は以下のとおりです。
織り方 | 編み方 |
---|---|
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各生地の特徴をまとめてます。
ダブルガーゼ
シングル・ダブル・トリプルと重なる枚数が増えていくと呼び名が変わります。甘くひねられた糸をゆるく織ってあるので、ふんわりとやわらかな風合いで肌への刺激が少ないです。そのため、肌が弱い方にも安心して身につけることができます!
素材が麻だと洗濯にも強いのでおすすめです。洗えば洗うほどやわらかさが増していくのも特徴です。
サテン
シルクと混合しがちですが、シルクは「素材」なのに対しサテンは「織り方」です。綿で織られたサテン(綿サテン)やシルクで織られるサテン(絹サテン)などがあり、どれも滑らかで光沢・冷感があります。基本的に高価ですが、合成繊維(ナイロンなど)で織られたサテンは比較的安く手に入ります。
サッカー(しじら織り)
甚平などに使われることが多いです。表面がぽこぽこしてうねったような生地です。凹凸があることで、汗をかいてもべとつかず、肌にはりつきにくく、さらさらしていて、涼しく感じるのが特徴です。絹をつかったサッカーだと、吸湿性・放湿性がとても高くなります。
フランネル
ふんわりやわらか起毛タイプ。伸縮性・弾力性があり、からだにフィットしやすくシワになりにくい生地です。羊毛や綿が素材となります。
パイル
表面にループ状の織り目があります。いわゆるタオル地で、編むパターンもあります。編み方は伸縮性があり、織り方は伸縮性がないのが主な違いです。ループ状に織ることによって、保湿性・保温性・吸水性を高めています。
ベロア
綿や化学繊維からつくられ、なめらかでやわらかい生地です。シルク100%でつくられた生地はベルベットとよばれ、とても高価です。ベロアはそのベルベットに似せたような生地で安価で手に入ります。
リップル
サッカーと似たような凹凸のある表面で、特徴も似ています。違いはつくり方で、サッカーは織って凹凸をだすのに対し、リップルはアルカリ性溶液を使って凹凸をだす、いわゆる「リップル加工」をしたものです。サッカーに比べて安価で凹凸のデザインの自由度があります。
天竺(てんじく)
主に綿や麻を素材とし、一般的なTシャツ・カットソー・スウェットなどはほとんどこの編み方といえます。さらりとした肌触りで涼やかです。横方向への伸縮性が高く、ストレスフリーな着用感。ただ、縦の伸縮性は低いので、上下左右の動きやすさがもとめられるスポーツウェアには向いていません。
エイトロック
ニット生地の一種で、カットソーなどに用いられます。伸縮性があり、ふんわりしているのにしっかりしている印象です。
スムース
スムースという名前は表面のなめらかさから。肌触りがなめらかで伸縮性があります。やわらかな着心地の生地としてとても優秀です。
クレープ地
撚(よ)りの強い糸でつくられ、表面に凹凸があります。繊細な風合いと速乾性、吸水性に優れた生地です。
ニットキルト
二重の生地のあいだに中綿が編み込まれた生地です。そのためふっくらとした質感で、あたたかさを逃さず保温性が高いのが特徴です。