大きくて洗うのが大変なマットレス。
素材や種類によって洗い方が違い、汚れをどう落としたらいいか困りますよね。
小さなシミはご家庭にある道具で簡単に落とせますので、すぐに対処すれば跡が残りません。
この記事ではマットレスや汚れの種類ごとに、洗い方を紹介します。
汚してしまったときにすぐに対処できるよう、ぜひ確認しておきましょう。
マットレスの洗い方|洗濯できる素材
マットレスが洗濯できるかどうかは、素材や種類によって変わります。
自宅で簡単に水洗いできるものもありますし、洗えないマットレスも存在します。
素材 | 水洗い | クリーニング業者 | 代表的なブランド |
高・低反発ウレタン | × | △ | コアラマットレス |
スプリングコイル | △ | ○ | サータ・NELL |
ラテックス | × | △ | SweetNight |
ファイバー素材 | ○ | ○ | エアウィーヴ |
では具体的に、各マットレスの洗い方を見ていきましょう。
コイルマットレスの洗い方
コイルマットレスは、丸洗いできないものが多いです。内部の金属スプリングを痛め、劣化を早めてしまいます。
カバーを取り外せるコイルマットレスは、カバーのみ洗濯できます。中材まで汚れてしまったときは、次の方法をとりましょう。
マットレス全体に汚れが広がっている場合は、専門のクリーニング業者がおすすめです。出張で対応してくれるため、移動の手間がなく便利です。業者を選ぶときは、複数社へ見積もりを依頼して比較検討しましょう。
部分的な汚れであれば、ご自身で落とすこともできます。汚れの種類ごとに洗い方が違いますので、詳しくは「洗えないマットレスの汚れの落とし方」を参考にしてください。
ファイバーマットレスの洗い方
ファイバーマットレスは、中材を水洗いできます。汚れが溜まらないように、定期的に洗い流しましょう。
カバーは洗濯表示に従って洗い、中材はお風呂場で水洗いします。
適切な温度のシャワーでマットレス全体を洗浄し、直射日光のあたらない場所で乾かします。
中材を水洗いできる温度は、説明書に記載されています。
たとえば「ブレスエアー®」は水、「エアウィーヴ」は40℃以下のお湯が適切です。間違った洗い方をするとマットレスが劣化してしまうので、注意事項をしっかり守りましょう。
洗えないマットレスの汚れの落とし方
コイルマットレスや低反発ウレタンなど、洗えないマットレスが汚れた場合は、どうすれば良いでしょうか。
大きな汚れはクリーニング業者や買い替えを検討しますが、小さなシミであれば自宅にあるもので簡単に落とせます。
ここでは汚れの種類ごとに、ご自身でできる落とし方を紹介します。
シミが残って後悔してしまわないように、チェックしておきましょう。
おもらし(おねしょ)
小さなお子さんがいる家庭では、おねしょのシミが気になりますよね。
放置すると雑菌が繁殖しますし、汚れが落ちても臭いが残るときがあります。
おねしょ汚れを落とすには、クエン酸スプレーが効果的です。おしっこのシミはアルカリ性のため、酸性の洗浄剤がよく効きます。
おねしょの落とし方は以下の4ステップです。
step.1
乾いたタオルでおもらしした箇所の水分を吸い取る。
step.2
クエン酸水をスプレーして、5分間放置する。
step.3
キレイなタオルを押し当てて、洗浄剤を拭き取る。
step.3
汚れが落ちるまで①〜③を繰り返し、マットレスを日陰で乾かす。
クエン酸水だけではシミが落ちない場合は、中性洗剤も使うとキレイになりますよ。
血液
血液のシミは時間がたつと落ちにくくなるので、放置せず早めに落としましょう。また熱いお湯を使うと、タンパク質が固まって落ちなくなるので注意が必要です。
血液汚れを落とすには、アルカリ性の洗浄液を使用します。具体的には、セスキ炭酸ソーダ水や重曹水です。
step.1
血液汚れに乾いたタオルを当てて、水気を取り除く。
step.2
セスキ炭酸ソーダ水または重曹水をスプレーし、10分間放置する。
step.3
キレイなタオルでやさしく叩きながら拭き取る。
step.3
シミがなくなったら日陰で十分に乾かす。
上記の方法は、吐しゃ物による汚れにも効果的です。
汚れた際にすぐに処理できるよう、あらかじめセスキ炭酸ソーダ水や重曹水のスプレーを用意しておきましょう。
食べ物
食べ物や飲み物によるシミは、中性洗剤を使って落とせます。
洗濯用の中性洗剤を使用しますが、使っていないご家庭ではキッチン用の食器洗い洗剤を代用できます。
落とし方
①中性洗剤を薄めた水をタオルに染み込ませる。
②軽くトントン叩くようにしてシミを浮かせる。
③洗剤が残らないようしっかり拭き取る。
④マットレスを日陰でよく乾かす。
マットレスはコインランドリーで洗える?
残念ながら、たとえ小さいマットレスでも、コインランドリーや洗濯機では洗えません。
マットレスが劣化する原因になりますし、乾ききらずにカビが発生する可能性があります。
さらに重量オーバーとなってしまい、機械を壊すおそれがあるので注意してください。
ただマットレスの中には、洗濯OKの表示があるものもあります。
しかし、それらはコインランドリーや洗濯機で洗うことは考えられておらず、丁寧に押し洗いしたり、シャワーで流す方法を想定しています。
簡単に丸洗いしたいからといって、マットレスをコインランドリーや洗濯機で洗わないようにしましょう。
丸洗いできるマットレスはニトリにある?
ファイバーマットレスのように洗える場合でも、カバーを取り外して中材は別で洗うため、丸洗いできません。
洗えるマットレスとして販売しているニトリの「プロセル」も、丸洗いはNGです。
ただし、分解してほとんどのパーツを洗うことが可能です。
「プロセル」はマットレスカバーを取り外すことができ、こちらは洗濯できます。
内部は4層(ダブルラッセル×2、ウレタン、三次元スプリング構造体)で構成され、ダブルラッセルと三次元スプリング構造体を水洗いできます。
残念ながら、ウレタンは水洗いできません。
「プロセル」も他の洗えるマットレスと同様、丸洗いせず分解して各パーツごとに洗うようにしましょう。
まとめ
マットレスは丸洗いできず、コインランドリーや洗濯機は使えません。素材や種類によっては水洗いできるものがあるので、説明書をよく読んで適した洗い方をしましょう。
また小さなシミであれば、ご自身で簡単に落とせます。汚れの種類に応じて、適切な落とし方をしましょう。汚れが大きい場合は、クリーニング業者や買い替えの検討が必要です。
正しい洗い方をして、マットレスを長く清潔に使い続けましょう。
新しく購入したウレタンマットレスの匂いの取り方はこちらを参照してください。