コアラマットレスに新しく「PolarBands®」搭載シリーズが登場しました。
従来モデルより“最大5℃涼しい”とされる新技術ですが、実際どんな人に必要なのかは気になるところ。PLUSとSUPREMEの通常モデルと比較しつつ、「どんなタイプの人が選ぶべきか」を睡眠の専門家目線でわかりやすく解説します。
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この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠で悩む人の相談を受けたり講習会を通して睡眠の大切さを世に広める活動をしている。マットレスや枕選びはYouTubeで好評受付中。
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PolarBands®とは?何が変わる技術なのか
コアラマットレス公式サイトより
PolarBands®は、睡眠中に体から放散される余分な熱を効率よく逃がすために開発された放熱・温度調整テクノロジーです。
- 体の中心部(熱がこもりやすい部位)を重点的に冷却
- 従来PLUS/SUPREMEより最大5℃涼しい環境が6時間持続
- 1年を通じて“ムレにくい”睡眠環境を形成
ポイントは「冷たすぎる冷却」ではなく、熱のこもりを防いで“快適さを保つ”設計であること。冬でも寝汗をかく日本人にとっては、四季問わずメリットを発揮します。
PolarBands®モデルと従来モデル(PLUS)との違いを専門家目線で整理
PolarBands®モデルは「温度コントロール性能」が大きく進化した最新モデルですが、従来のコアラマットレス PLUSも依然として完成度の高い製品です。
睡眠健康指導士の視点から両モデルを比較すると、どこに投資価値があるのかが明確になります。
まずは、PolarBands®搭載モデルと通常モデルの違いを整理してみましょう。
| 項目 | PLUS PolarBands® |
PLUS 通常 |
|---|---|---|
| イメージ | ||
| 温度調整 | PolarBands®で 5℃涼しい睡眠を維持 |
機能なし |
| 寝苦しい 季節の快適性 |
◎ 大幅に改善 |
○ 普通 |
| カバー | 夏冬2WAY リバーシブルカバー |
夏冬2WAY リバーシブルカバー |
| クラウドセル®量 | 柔らかさ+サポート力 | 柔らかさ+サポート力 |
| かたさ調整 | ふつう/かため リバーシブル |
ふつう/かため リバーシブル |
| 衛生性 | 竹炭配合で抗菌性UP | 竹炭配合で抗菌性UP |
| 価格目安 | 119,900円(シングル)~ | 約99,900(シングル)~ |
| 機能の特徴 | 熱放出機能が強化 (最新の上位モデル) |
バランス型 (標準的なハイグレードモデル) |
比較してみると、両者の違いは「温度調整をどれだけ重視するか」に集約されます。
PolarBands®搭載モデルは、蒸れやすい人・暑がりな人・冷暖房の効きが不安定な環境に住んでいる人には明確なメリットがあります。
一方で、温度環境が整っている家庭や、保温性を重視する人にとっては、従来のPLUSでも睡眠の質は十分に高いまま。つまり、追加1〜2万円を“温度コントロール”に投資する価値を感じるかどうかが判断軸になります。
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コアラマットレス PolarBands®搭載モデルのメリット
PolarBands®が搭載されることにより、コアラマットレスPLUSやSUPREAMの標準機能(2wayカバー・硬さ変更仕様など)はそのままに、以下のメリットが生まれました。
寝苦しい季節の「熱だまり」を抑える
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日本の夏は高温多湿。布団の中でも熱が逃げず、寝汗→中途覚醒につながります。
PolarBands®はここに最も効果を発揮。寝つきが悪い・途中で目が覚める人ほど恩恵が大きいといえるでしょう。
冬でも“さらっと快適”を保つ
![]()
冬も意外と寝汗をかいています。熱がこもりすぎると、寝返りの頻度増加や布団内の湿度上昇につながり、睡眠の質を保てなくなるケースもあります。実際に、暑がりな方や暖房をつけて寝ている方、厚着をして寝ている方はその経験があるのではないでしょうか。
睡眠時は適度な温度調整が必要不可欠。PolarBands®は冬でも過剰に冷たくするのではなく、適度に余分な熱を外へ逃がすバランス型の放熱のため、冬だからといって逆効果になることはありません。
注意点・向いていない人
PolarBands®は非常に優れた温度コントロール技術ですが、すべての人にメリットが最大化されるわけではありません。以下に該当する場合、通常モデル(コアラマットレス PLUS)の方が費用対効果が高くなる可能性があります。
エアコンで温度管理が完璧にできている
睡眠環境がすでに安定している場合、PolarBands®の放熱効果が活かされにくくなります。
- 就寝時にエアコンを一定運転
- 湿度も50〜60%で管理
- オールシーズン室温の変動が少ない
特に上記のような環境では、マットレス側の“温度補正”機能の必要性は下がります。
室温の上下がある家庭ほどPolarBands®の恩恵は大きい。
冬の冷えがとても苦手
PolarBands®は「余分な熱を逃がす」機能であり、冬のように寒さを感じやすい季節にはメリットが中和されます。
- クール面は冬は冷たく感じやすい
- ウォーム面を使えば問題はないが、放熱性能が弱まる
「冷えやすい体質で、冬は保温力を最優先したい」という方は、通常PLUSでも十分。
価格をできるだけ抑えたい
PolarBands®搭載モデルは通常PLUS・SUPREAMより1〜2万円ほど価格が上がります。ただ、睡眠の質に関しては通常PLUS・SUPREAMも非常に優れています。
- クラウドセル®による体圧分散
- かため/ふつうの切り替え
- 振動吸収性能(ゼロディスターバンス)
上記のようなコアラマットレス上位モデルならではの寝心地はどちらも高レベルです。
つまり、“温度コントロールに追加で1〜2万円払う価値を感じるか?”という点が判断基準になります。
【結論】PolarBands®モデルを選ぶべき人・選ばなくていい人
最後に、迷っている方が一番スムーズに判断できるよう、専門家として結論をまとめます。
おすすめな人
- 暑がり・寝汗をかきやすい
- 夏や梅雨に寝苦しさを感じる
- 布団内の蒸れ・湿気が気になりやすい
- 夜中に体温上昇で目が覚めることがある
- 一年を通した快適性を重視したい
- 最新の睡眠テクノロジーに価値を感じる
これらに当てはまる方は、PolarBands®のメリットをしっかり体感できるタイプです。
特に、寝苦しさがパフォーマンス低下につながりやすい暑がり体質の方は“快適さのレベルが一段階変わる”と感じやすいはず。
また、暑がりではなくても 「睡眠を今より良くしたい」「予算に余裕があり、後悔しない選択をしたい」 という方には非常に相性がいいモデルです。
温度コントロールは睡眠の質に直結するため、快適性を底上げしたい人にとっては購入価値が高い選択になります。
おすすめできない人
- エアコンで温度管理できている
- 冬は冷えが気になる(保温性重視)
- 価格を抑えて高品質な寝心地を得たい
- 温度よりも「硬さ・反発感」を優先する
上記に該当する場合、PolarBands®の“温度調整力”を十分に活かせない可能性があります。
とくに、室温管理がしっかりできているお部屋や、冬の冷え対策を最優先したい方にとっては、通常のPLUSモデルでも満足度は十分高いはずです。
コアラ独自のクラウドセル®の心地よさや振動吸収性は従来モデルにも備わっているため、「価格と性能のバランスを重視したい」 という方には通常PLUSがコスパの良い選択になります。
専門家コメント|睡眠の質は「温度コントロール」で決まる
睡眠研究では、寝床内(布団の中)の温度が33℃前後に保たれている状態がもっとも深い眠りをつくるとされています。
逆に、暑さ・蒸れ・寝汗のこもりは、寝返り回数を増やし、睡眠の質を大きく下げる要因になります。
PolarBands®が備える“余分な熱を逃がす仕組み”は、この睡眠科学の理論と非常に相性が良く、実際に中途覚醒(夜中に目が覚める)リスクを減らす効果が期待できます。
特に日本のように“湿度も高い気候”では、温度と湿度のコントロールは寝具の重要機能です。
まとめ|“暑さで眠りが乱れる人”にこそ新モデルの価値あり
PolarBands®の最大の強みは、睡眠の質を左右する「温度の乱れ」を安定させること。
暑がり・寝汗・蒸れといった悩みが一つでもあるなら、最新モデルは睡眠の快適性をワンランク引き上げてくれます。
一方で、温度に困っていない人・エアコン管理がしっかりできている人にとっては、通常モデルのコスパとバランスの良さも非常に魅力的。
どちらを選ぶかは、「睡眠中の体温変化に悩んでいるかどうか」ここがもっとも重要な分岐点です。
今 真一