この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠の質向上には寝具が重要と気づいて7年経つ寝具選びのプロ。自宅の一室は検証のためのマットレスだらけ。マットレス以外にも睡眠の大切さを世の中に広げる活動をしている。
>>プロフィール
寝ているときのよだれが気になって、「枕で少しは対策できないかな」と考えている人も多いと思います。結論からいうと、枕でよだれ対策しやすいケースはあります。特に「起きると口が開いていることが多い」「今の枕の高さが合っていない気がする」「横向き寝や仰向け寝でしっくりこない」という人は、枕を見直すことで変わる可能性があります。
実際、寝ているときのよだれは、口呼吸や寝姿勢、枕の高さバランスが関係していることも少なくありません。一方で、鼻づまりが強い人や、いびきが気になる人は、枕だけでは改善しにくい場合もあります。
この記事では、枕でよだれ対策しやすい人の特徴、見直したい枕の選び方、枕以外に考えたい対策までわかりやすく解説していきます。
先にこの記事の結論をまとめると
- よだれ対策では枕の高さと寝姿勢のバランスが大切
- 低すぎる枕や沈み込みすぎる枕は、口が開きやすくなることがある
- 横向き寝が多い人は、首が傾きにくい高さを意識したい
- 鼻づまりや強いいびきがある場合は、枕だけで解決しにくい
枕でよだれ対策ができる人・しにくい人
枕でよだれ対策を考えるときは、まず「自分が枕の見直しで変わりやすいタイプかどうか」を整理しておくとわかりやすいです。
枕の見直しで変わりやすい人
以下のような人は、今の枕が合っていない可能性があります。
こんな人は枕を見直す価値あり
- 朝起きると口が開いていることが多い
- 仰向けで寝るとあごが上がっている感じがする
- 横向き寝で首や肩がしっくりこない
- 枕がへたって頭が沈み込みやすい
- よだれ以外にも首肩の違和感がある
こうした場合は、単純によだれ対策というより、寝姿勢そのものが崩れているサインかもしれません。枕の高さや支え方を見直すだけでも、口元の状態が変わることがあります。
枕だけでは変わりにくい人
一方で、次のようなケースは枕だけで解決しにくいです。
枕だけでは改善しにくいことも
- 鼻づまりが続いている
- 日中も口呼吸気味
- いびきが強い
- 寝ているときに息苦しさがある
- 日中もよだれが気になる
この場合は、枕を変えても一時的にしか変わらないことがあります。よだれの原因が口呼吸のクセや鼻の通りにあるなら、そちらもあわせて見直したほうがよさそうです。
寝ているときによだれが出やすくなる主な原因
睡眠中のよだれは、単純に「だらしないから出る」というものではありません。寝姿勢や口元の状態によって、こぼれやすくなっていることもあります。
低すぎる枕であごが上がってしまう
低すぎる枕は一見ラクそうですが、仰向けで寝たときにあごが上がりやすくなります。
すると口が自然に開きやすくなって、鼻呼吸ではなく口呼吸になりやすいんですね。起きたときに口の中が乾いていたり、喉がイガイガしたりする人は、このパターンも疑ってみたいところです。
高すぎる枕で首まわりが窮屈になる
高い枕が好きな人もいますが、高すぎると首まわりが圧迫されて寝姿勢が安定しにくくなります。
そうすると、無意識に寝やすい姿勢を探して動いたり、口元がゆるみやすくなったりすることがあります。高ければ安心というわけではなく、高すぎても低すぎてもバランスが崩れるのが難しいところです。
横向き寝で口元からこぼれやすい
横向き寝そのものが悪いわけではありません。ただ、横を向くと口元からよだれがこぼれやすくなるのは事実です。
そのため横向き寝が多い人ほど、「横向きでも首が傾きすぎないか」「口元が開きやすくなっていないか」を見ておく必要があります。
枕がやわらかすぎて頭が沈み込みすぎる
新品のときはちょうどよくても、使い続けるうちにへたって高さが変わってくることがあります。
特にやわらかすぎる枕は、寝た瞬間よりも、寝ているあいだに頭が沈み込んでしまいがちです。すると結果的に低い枕を使っているのに近い状態になり、口元が開きやすくなることがあります。
よだれ対策で見直したい枕の選び方
ここからは、枕でよだれ対策を考えるときに見ておきたいポイントをまとめます。
枕選びから見直したい方へ
寝ているときのよだれ対策では、口呼吸だけでなく枕の高さや寝姿勢との相性も大切です。
「今の枕が合っていない気がする」「高さ調整できる枕も含めて比較したい」という方は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
仰向けで寝たときにあごが上がらない高さを選ぶ
まず見直したいのは高さです。
![]()
仰向けで寝たとき、あごが上がってしまうなら低すぎる可能性があります。逆に、首が押されて苦しいなら高すぎるかもしれません。
目安としては、首のすき間が自然に埋まりつつ、顔が不自然に上を向きすぎないくらいです。よだれ対策では、口が開きにくい姿勢を保てるかが大切になります。
横向きでも首が傾きにくいものを選ぶ
横向き寝が多い人は、仰向けだけで選ぶと失敗しやすいです。
![]()
肩幅がある人が低い枕を使うと、首が下がってしまって窮屈になります。逆に高すぎると、今度は首が持ち上がって違和感につながります。
横向き寝でも首がまっすぐに近いラインを保てる枕のほうが、結果的によだれ対策にもつながりやすいです。
高さ調整できる枕は失敗しにくい
よだれ対策では、「高い枕が正解」「低い枕が正解」と言い切りにくいです。
![]()
体格、肩幅、寝姿勢、マットレスの硬さでも合う高さは変わるからです。そのため、最初から高さ調整できる枕のほうが失敗しにくいと思います。
今の枕が合っているか不安な人ほど、細かく微調整できるタイプは相性がいいですね。
沈み込みすぎない素材を選ぶ
ふんわり柔らかい枕が好みの人も多いですが、沈み込みが大きすぎると寝ているあいだに想定より低くなってしまうことがあります。
![]()
よだれ対策を優先するなら、やわらかさだけでなく、頭と首を安定して支えられるかも意識したいところです。
洗いやすさやカバーの替えやすさも大切
根本対策ではありませんが、ここも地味に大事です。
よだれはゼロにしきれない日もあるので、枕カバーを洗いやすいか、替えカバーを用意しやすいかは快適さに直結します。特に夏場や口呼吸気味の人は、清潔に保ちやすいほうが安心です。
枕以外で考えたいよだれ対策
枕を見直しても気になる場合は、他の原因もあわせて見ていきましょう。
鼻づまりを放置しない
鼻がつまっていると、どうしても口呼吸になりやすいです。
この状態だと、枕を変えても限界があります。花粉やハウスダスト、鼻炎気味の人は、まず鼻の通りを整えることを優先したほうがいいかもしれません。
日中の口呼吸も見直す
睡眠中だけ口が開く人もいますが、日中から気づくと口呼吸になっている人は、寝ているときもそのまま出やすいです。
「よく口が乾く」「無意識に口が開いている」と感じるなら、寝る前だけでなく普段のクセも見直したいところです。
いびきが強い人は枕だけで判断しない
よだれに加えて、いびきが強い、夜中に息苦しい、日中も眠気が強いといった場合は、寝具だけの問題ではない可能性があります。
枕は大事ですが、枕だけで全部解決しようとしないことも大切です。
こんなときは医療機関に相談したほうがよい
睡眠中のよだれ自体は珍しいことではありません。ただ、次のような場合は一度相談を考えたほうが安心です。
受診も考えたいサイン
- 日中もよだれが多い
- 急によだれが増えた
- 飲み込みにくさがある
- 話しにくさや顔の動かしにくさがある
- 強いいびきや息苦しさをともなう
普段の寝姿勢の問題だけではなさそうなときは、無理に寝具だけで何とかしようとせず、原因を確認したほうが安心です。
枕でよだれ対策したい人によくある疑問
高い枕のほうがよだれ対策になりますか?
高ければいいわけではありません。高すぎても低すぎても、口元が開きやすくなることがあります。自分の寝姿勢で首とあごが自然に保てる高さが大切です。
横向き寝はやめたほうがいいですか?
やめる必要はありません。横向き寝は口元からこぼれやすいだけで、寝姿勢として悪いわけではないです。横向きでも首が傾きにくい高さを選ぶことがポイントです。
口閉じテープは使ったほうがいいですか?
補助的に使う人はいますが、鼻づまりがある人や呼吸に不安がある人は自己判断で使わないほうが安心です。まずは鼻呼吸しやすい状態かどうかを確認したいところです。
枕カバーを変えるだけでも意味はありますか?
根本的な改善にはなりませんが、衛生面ではかなり意味があります。洗いやすいカバーや替えを用意しておくと、ストレスは減らしやすいです。
まとめ
枕でよだれ対策したいなら、まず見直したいのは枕の高さと寝姿勢のバランスです。
特に、低すぎる枕であごが上がっている、横向き寝で首が傾いている、枕がへたって頭が沈みすぎているといったことは、口元が開きやすくなる原因になりえます。
一方で、鼻づまりや普段からの口呼吸、強いいびきがある場合は、枕だけでは限界があります。
「とりあえず高い枕に変えればいい」と考えるのではなく、自分の寝姿勢に合った枕を選びながら、必要に応じて原因そのものも見直していくのが大切です。
寝ているときのよだれが気になる人は、まず今の枕の高さと沈み込み方を一度チェックしてみてください。それだけでも、改善のヒントが見つかるかもしれません。
今 真一