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マットレスのローテーションとは?効果・頻度・やり方をわかりやすく解説

マットレスを長く快適に使うためには「ローテーション」が欠かせません。

ローテーションとは、マットレスを定期的に回転させたり裏返したりすることで、へたりを防ぎ、清潔さを保つための基本的なお手入れ方法です。頻度や正しいやり方を知っておくことで、寝心地の良さを長く維持できます。

この記事では、マットレスのローテーションについて、目的・効果・実施のポイントをわかりやすく解説します。

この記事の監修者

今真一 上級睡眠健康指導士 782号

今 真一

【上級睡眠指導士782号】
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠で悩む人の相談を受けたり講習会を通して睡眠の大切さを世に広める活動をしている。マットレスや枕選びはYouTubeで好評受付中。

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マットレスのローテーションとは?

マットレス ローテーション

マットレスの「ローテーション」とは、マットレスを一定の周期で回転・反転させて使うお手入れ方法のことです。
同じ部分に体重がかかり続けると、その部分だけがへたりやすくなりますが、ローテーションを行うことで負荷を分散し、寝心地を長く保つことができます。

  • 前後交換:マットレスを180度回転させ、頭側と足側を入れ替える
  • 裏表反転:マットレスをひっくり返し、裏面を上にして使う

両面使用可能なマットレスの場合は前後、裏表、片面のみの場合は前後だけのローテーションをおこなうことで、マットレス全体をバランス良く使用できるようになります。

筆者のワンポイント解説

今真一 上級睡眠健康指導士

上級睡眠健康指導士(第782号)

今真一

同じ姿勢で寝ていると、特定の部分だけに負荷が集中してしまいます。ローテーションは簡単なお手入れですが、マットレス全体を均等に使えるようにする基本中の基本です。毎日の快眠を長く保つための“予防ケア”と考えてください。

マットレスのローテーションの目的

マットレスのローテーションを行う大きな目的は、「へたり防止」と「清潔さの維持」です。

体圧の集中を分散し、へたりを防ぐ

人は眠っている間、無意識に同じ場所に体重をかけています。その結果、同じ部分だけが沈み込みやすくなり、寝心地の低下や腰痛などの原因になることもあります。ローテーションを行うことで体圧を分散し、マットレス全体を均等に使えるため、耐久性を高めて寿命を延ばすことができます。

通気性や清潔さを保つ

裏表を定期的に入れ替えることで、湿気がこもりにくくなり、カビやダニの発生を防ぐ効果が期待できます。寝汗や湿気が原因で起こる不快感を抑え、清潔で快適な寝心地を長く維持できるのもメリットです。

筆者のワンポイント解説

今真一 上級睡眠健康指導士

上級睡眠健康指導士(第782号)

今真一

へたりやすい腰部分を守るだけでなく、ローテーションは湿気やカビ対策としても有効です。日本は高温多湿の気候なので、寝具の通気性を保つ工夫はとても重要。清潔さと耐久性を両立させるためにも欠かせないケアです。

ローテーションの頻度とおすすめサイクル

マットレスのローテーションは、3か月に1回程度を目安に行うのが一般的です。

頻度とおすすめサイクル

  • 1回目:前後(頭⇄足)を180度回転させる
  • 2回目:裏表をひっくり返す
  • 以降:この2ステップを交互に繰り返す

このサイクルを習慣化すれば、マットレス全体をバランスよく使うことができ、へたりを防ぎながら長く快適に利用できます。

なお、メーカーによっては推奨サイクルが異なる場合もあります。たとえば「使い始めの3か月間は2週間に1回、その後は3か月に1回」といった細かい指定があることもあるため、お使いのマットレスの取扱説明書を確認しておくと安心です。

半年〜1年に1回でも良いとされるケース

  • 使用頻度が低い(別荘用やゲスト用ベッドなど)
  • 体重が軽い人が使う場合(負荷が少ないためへたりにくい)
  • 硬めのマットレスで変形が起こりにくいタイプ

使用頻度が低い場合、体重が軽め(子供など)の人が使う場合などは、3か月に一度きっちり行わなくても、半年〜1年に一度のローテーションで十分なことがあります。

頻度を増やした方がよい人

  • 体重が重い人(一点にかかる負荷が大きく、へたりやすい)
  • 長時間寝る人(1日のうちマットレスに接する時間が長くなる)
  • 柔らかめのマットレスを使用している場合(体圧で形が崩れやすい)

体重が重い人や長時間寝る人、マットレスの上で過ごす時間が多い人などは、1〜2か月に1回のローテーションを取り入れることで、へたりを防ぎやすくなります。

マットレスのローテーションのやり方

ローテーションの基本は「前後の入れ替え」と「裏表の反転」です。順番を守る必要はありませんが、どちらも定期的に行うことでマットレス全体を均等に使えます。

前後のローテーション(頭⇄足)

  1. マットレスをベッドフレームから少し引き出す
  2. 180度回転させ、頭側と足側を入れ替える
  3. 元の位置に戻して整える

→ 比較的軽い作業なので、一人でも行いやすい方法です。

裏表のローテーション

  1. マットレスを側面にして立てる
  2. 裏だった面が上になるように倒す

→ マットレスを大きく動かす必要があるため、サイズが大きい場合は二人以上で作業するのがおすすめです。

作業をラクにするコツ

以下のような工夫を取り入れることで、力の弱い方や一人暮らしの方でも比較的スムーズにローテーションを行えます。特にダブルサイズ以上の大きなマットレスは重量があるため、無理をせず二人以上で作業するのが安心です。安全性を確保しながら、定期的なローテーションを習慣化していきましょう。

  • ハンドル付きのマットレスなら持ち上げやすく、安定して動かせる
  • 壁やヘッドボードを支えにすると、立てたときに倒れにくい
  • 滑り止め手袋を使用すると安全に作業できる

筆者のワンポイント解説

今真一 上級睡眠健康指導士

上級睡眠健康指導士(第782号)

今真一

ローテーションの手順自体はシンプルですが、実際に動かすとなると意外と重労働です。ハンドル付きのモデルや、分割式マットレスを選ぶのもおすすめ。安全面を優先し、無理のない範囲で行いましょう。

ローテーションをおこなうときの注意点

ローテーションは効果的なお手入れ方法ですが、マットレスの種類やサイズによっては注意が必要です。

注意

  • 片面仕様のマットレス
  • 想いマットレスの場合
  • 大型サイズの場合

片面仕様マットレス

片面のみで使う設計になっているマットレスは、裏返しは不要です。前後のローテーションだけで十分効果があります。取扱説明書に「片面仕様」と記載があるかどうかを事前に確認しておきましょう。

重いマットレスの場合

無理に一人で持ち上げると、腰を痛めたりマットレスを傷つけたりする原因になります。二人以上で協力して作業するか、負担の少ない上下のローテーションだけ行うのも一つの方法です。

大型サイズの場合

クイーンやキングサイズは特に動かしにくいため、日常的にローテーションするのが大変です。あらかじめ**セミシングル2台を並べる「ツインスタイル」**を選んでおけば、それぞれを軽く動かすだけで済み、メンテナンスも格段に楽になります。

他のお手入れと組み合わせて効果アップ

マットレスのローテーションは、単独で行うよりも他のお手入れとセットにすると効果的です。目安となる3か月ごとのタイミングで、次のようなケアも一緒に行うと良いでしょう。

  • マットレスを陰干しする
    湿気を飛ばすことでカビや臭いの予防になります。特に梅雨時期や汗をかきやすい夏はおすすめです。

  • ベッドパッドを洗濯・交換する
    マットレス自体を清潔に保つためには、直接汚れを防いでくれるベッドパッドの定期的な洗濯や交換が欠かせません。

このようにローテーションとあわせて習慣化すれば、マットレスをより長持ちさせ、快適な寝心地を維持することができます。

マットレスのお手入れ全般については、別記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

筆者のワンポイント解説

今真一 上級睡眠健康指導士

上級睡眠健康指導士(第782号)

今真一

ローテーションは単独で行うよりも、陰干しやベッドパッドの洗濯と同じタイミングで実施すると効率的です。トータルでのケアを意識することで、快適な寝心地が長続きし、結果的にコストパフォーマンスも高くなります。

まとめ|マットレスを長持ちさせる習慣に

マットレスのローテーションは、へたりを防ぎ、清潔さを保つための基本的なケアです。
3か月に1回を目安に、前後と裏表を交互に入れ替えることで、マットレス全体をバランスよく使えます。

ただし、片面仕様や大型タイプではローテーションのやり方を工夫する必要があります。無理をせず、できる範囲で習慣化することが大切です。
定期的なローテーションを取り入れれば、快適な寝心地を長く維持でき、結果的にマットレスの寿命を延ばすことにもつながります。

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  • この記事を書いた人

今 真一

【上級睡眠指導士782号】 身長175㎝/体重62㎏。睡眠の質を高める寝具の重要さに気づいて7年経つ寝具選びのプロ。腰痛にやさしいマットレスが特に好き。寝室はマットレスだらけです。 自己紹介ページ

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