リカバリーウェアは「着るだけで疲労回復をサポートしてくれる」と注目を集めていますが、実際に検索すると「意味ない」「効果ない」といった声も少なくありません。確かに価格や着心地などのデメリットは存在しますが、それ以上に日常の快適性や睡眠サポートを実感している人も多いのが特徴です。
この記事では、リカバリーウェアのデメリットと「効果ない」と言われる理由を整理しつつ、後悔しない選び方や実感しやすくなる工夫を専門家の視点から解説します。
この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠で悩む人の相談を受けたり講習会を通して睡眠の大切さを世に広める活動をしている。マットレスや枕選びはYouTubeで好評受付中。
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リカバリーウェアのデメリットとは?
リカバリーウェアには注目すべきメリットがある一方で、購入前に知っておきたいデメリットもあります。特に「価格が高い」「すぐに効果を感じにくい」「サイズ感が合わない」といった点は、多くの利用者が口コミで挙げるポイントです。
ここでは「意味ない」「効果ない」と言われる背景も含め、実際に考えられるデメリットを整理してみます。
価格が高めで手を出しにくい
リカバリーウェアは一般的なパジャマやインナーの数倍の価格帯になることが多く、1万円前後〜2万円台の商品も珍しくありません。
ブランド | 主なアイテム | 価格帯(目安) |
---|---|---|
TENTIAL BAKUNE | パジャマ | 約15,000~25,000円前後 |
MTG ReD | パジャマ・インナー | 約8,000〜15,000円前後 |
VENEX | パジャマ・運動前後 | 約20,000〜30,000円前後 |
AOKI Recovery | パジャマ | 約7,000〜10,000円前後 |
Champion | トップス・ボトムス | 約9,000〜14,000円前後 |
機能素材や一般医療機器としての届出コストが価格に反映されているためですが、「普通の部屋着で十分」と感じる人にとっては割高に感じられます。特に初めて購入する層にとっては、試しに買うにはやや高額であることがハードルです。
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即効性を期待すると「効果ない」と感じやすい
「着た瞬間に肩こりが取れる」「一晩で疲れが消える」といった即効性を期待すると、多くの場合「意味ない」「効果ない」と感じやすくなります。
実際には遠赤外線素材や特殊繊維の作用は、継続的に使用することで徐々に体感できるもの。数日〜数週間かけて、睡眠の質や疲労の抜けやすさに変化を感じる人が多いですが、短期的な変化を求めると期待外れに感じてしまいます。
サイズ感や着心地が合わない場合もある
リカバリーウェアは体に適度にフィットさせて着る設計が多いため、サイズ選びを間違えると「締め付けがきつい」「逆にゆるすぎて落ち着かない」といった不快感につながります。
さらにブランドによっては夏は暑く感じたり、冬は薄手すぎて寒いといった声も。口コミやサイズ表をよく確認し、シーンに合ったラインを選ばないと、せっかくの投資が無駄に感じられてしまうケースもあります。
感じ方には個人差がある
リカバリーウェアは「血行促進」「疲労回復のサポート」といった効能が期待できますが、実感の度合いは人それぞれです。
普段から冷えや肩こりに悩んでいる人は体感しやすい一方で、健康状態に問題が少ない人だと変化を感じにくいこともあります。また、睡眠環境や日々の生活習慣の影響も大きく、同じ商品を着ても「ぐっすり眠れた」と感じる人もいれば「特に変わらない」と感じる人もいます。
リカバリーウェアが「意味ない」「効果ない」と言われる理由
リカバリーウェアは多くの人に支持されている一方で、「意味ない」「効果ない」と感じる声も少なくありません。その背景には、着ただけで劇的な変化を期待してしまうことや、体質・生活習慣による感じ方の違いがあります。
ここでは、なぜ否定的な意見が一定数出るのか、その理由を整理して解説します。
一般医療機器であっても「治療服」ではない
「リカバリーウェア」として販売される商品は厚生労働省に一般医療機器として届出されていますが、あくまで「血行促進」や「疲労回復のサポート」が期待できる製品です。医薬品のように症状を直接治すものではありません。
たとえば「腰痛が完全に治る」「肩こりが即日解消する」と考えて購入すると、現実とのギャップから「意味ない」と感じやすくなります。
効果の感じ方に個人差が大きい
同じ商品を着ても、「翌朝スッキリ起きられた」と感じる人もいれば、「特に変わらなかった」と思う人もいます。
これは体質や生活習慣の違いが大きく関わっています。例えば、慢性的に冷えや肩こりに悩んでいる人は血行促進を体感しやすい一方、もともと体調が良好な人は変化を実感しにくい傾向があります。
数回の着用では違いを実感しにくい
リカバリーウェアは「一度着ただけで劇的に変わる」ものではありません。
実際、数回の使用では「効果ない」と思う人が多いのも事実です。例えるなら、新しい枕を使い始めても最初の一晩で睡眠が改善するとは限らないのと同じです。数日〜数週間、継続的に使用することで少しずつ睡眠の質や疲労感に変化を感じる人が多いのです。
生活習慣や睡眠環境の影響も受けやすい
リカバリーウェアを着ても、生活リズムが乱れていたり、寝室の環境が合っていなければ効果を実感しにくくなります。
例えば、寝る直前までスマホを見ていたり、ベッドマットレスが合っていない場合、せっかくのリカバリーウェアの良さが発揮されにくいことがあります。逆に、適度な睡眠時間や快適な寝具環境と組み合わせることで、リカバリーウェアのサポート力を感じやすくなるのです。
実際の口コミに見るデメリットの声
リカバリーウェアの悪い口コミは、大きく分けると「高い割に効果を感じられなかった」「夏は暑くて着づらい」「サイズが合わなかった」といった声に集約されます。
ここでは、利用者がどのような点でデメリットを感じたのかを具体的に紹介します。
「高い割に効果を感じられなかった」
リカバリーウェアは1万円を超える商品も多いため、「価格に見合った変化を感じられなかった」という声が目立ちます。特に「即効性」を期待して購入した人にとっては、数回の使用で実感が得られず「意味ない」と思ってしまうケースが少なくありません。
“すぐに変化が出る”と期待してしまうと、価格と体感のギャップが不満につながりやすいです。続けて使ってみて、体調や睡眠とセットで判断することが大切です。
「夏は暑くて着づらい」
ポリエステルや特殊繊維を使った商品は通気性が弱い場合もあり、夏場には「蒸れる」「寝苦しい」といった口コミがあります。反対に冬は「ちょうどいい」と感じる人も多いため、シーズンによる使い勝手の差は大きいです。
リカバリーウェアはブランドごとに夏向け・冬向けのシリーズが出ています。季節に応じて生地の厚みや通気性を選ぶと快適に使いやすいです。
「サイズが合わなかった」
「思ったよりタイトで寝返りしづらい」「ゆるすぎてリラックスできない」など、サイズに関する不満も多く見られます。とくに海外ブランドや男女兼用サイズの商品は、普段の洋服サイズ感覚で選ぶと失敗するケースが少なくありません。
サイズのミスマッチは快適性を損なう大きな要因です。可能であれば試着、難しい場合は口コミや公式サイトのサイズガイドをよく確認し、自分の体格に合ったサイズを選ぶのがおすすめです。
それでもリカバリーウェアを選ぶメリット
デメリットや否定的な口コミが一部あっても、全体的に見ればリカバリーウェアは根強い人気を集めています。その背景には、日常の中で感じられる快適性や、疲労回復をサポートしてくれるという利点があります。
ここでは、実際に多くの人がメリットとして挙げているポイントを整理してみましょう。
メリット
血行促進や疲労回復のサポートが期待できる
特殊繊維や遠赤外線素材が使われているため、体をじんわり温めて血流を促すサポートが期待できます。特にデスクワークや立ち仕事で肩や腰に疲れを感じやすい人からは「着ていると体が軽く感じる」という声もあります。
リカバリーウェアは、医学的に“血行促進を助ける”ことが認められた一般医療機器です。疲労感の軽減やこりの緩和を感じる人がいるのは、こうした仕組みが背景にあります。
睡眠時の快適性がアップする人も多い
吸湿性や伸縮性を備えた素材が多く、寝返りのしやすさやリラックス感につながります。「着て寝ると朝までぐっすり眠れた」という口コミも少なくありません。
睡眠の質は寝具や室温、生活習慣など複数の要因で決まります。その中で“着心地が良いパジャマ”は大切な要素。リカバリーウェアが快眠をサポートするのは、この着心地の良さによるところも大きいです。
パジャマやインナーとして日常的に使える
リカバリーウェアはパジャマ専用に限らず、日中のインナーやリラックスタイム用ウェアとしても活用できます。スポーツ後のクールダウンに着たり、外出時でも違和感のないデザインの商品もあります。
【専門家が教える!】リカバリーを実感しやすくする工夫やポイント
リカバリーウェアを購入したものの「思ったほど実感がない…」と感じる人も少なくありません。その多くは、使い方や生活習慣との組み合わせに原因があります。
ここでは上級睡眠健康指導士の視点から、リカバリーを実感しやすくするための具体的な工夫やポイントをわかりやすく解説します。
最低でも数週間は継続して使う
リカバリーウェアは、1〜2回の使用で劇的な変化を感じられるものではありません。
多くの口コミでも「最初はよく分からなかったが、続けて着るうちに朝の体の軽さが違った」といった声があります。最低でも2〜3週間は続けて使い、普段の体調や睡眠との違いを観察するのがポイントです。
睡眠・生活習慣とあわせて活用する
せっかくリカバリーウェアを取り入れても、睡眠時間が短かったり、夜遅くまでスマホを見続けるなど生活習慣が乱れていては実感しにくくなります。
快適な寝室環境(暗さ・静けさ・温度)や規則正しい生活リズムと組み合わせてこそ、リカバリーウェアのサポート力を活かしやすくなるでしょう。
正しいサイズ選び・季節に合ったシリーズを選ぶ
サイズが合わないと締め付けが強すぎたり、逆に緩すぎて快適に眠れないなど逆効果になってしまいます。
また、夏は通気性の高い薄手モデル、冬は保温性のある厚手モデルを選ぶなど、季節に合ったシリーズを使い分けることも快適に続けるコツです。
まとめ|デメリットも理解して選べば後悔しない
リカバリーウェアは「価格が高い」「即効性がない」「サイズ感が合わない」などのデメリットがある一方で、血行促進や疲労回復のサポート、睡眠時の快適性などを感じられる人も多いアイテムです。
重要なのは過度な期待をせず、生活習慣や睡眠環境と合わせて継続的に活用すること。デメリットを理解したうえで自分に合った商品を選べば、無駄な後悔を減らし、日常のコンディション維持に役立てることができます。
今 真一