お気に入りのマットレスを購入しても、枕との相性が悪ければ睡眠に関わる悩みは解消されません。ネルパンダのマットレスを選んだ人で枕との相性に困っているなら、ぜひ「BAMBOOネックまくら」も検討してみることをおすすめします。もちろん、枕単体としても品質が高くおすすめできる商品です。
この記事では、BAMBOOネックまくらにはどんな特徴があるのか簡単に解説し、実際に使用したレビューを紹介しています。
この記事の監修者
身長175㎝/体重62㎏。眠ハックの運営者。睡眠の質向上には寝具が重要と気づいて7年経つ寝具選びのプロ。自宅の一室は検証のためのマットレスだらけ。マットレス以外にも睡眠の大切さを世の中に広げる活動をしている。
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BAMBOOネックまくらがおすすめ人は?
BAMBOOネックまくらとは|まずは特徴を簡単に解説!
BAMBOOネックまくらは、株式会社ネルパンが「高品質な商品を適正価格で」をモットーに掲げて展開している寝具ブランド「NELPANDA」の枕です。BAMBOOという商品名は、竹炭を練り込んだウレタンフォームを使用していることが由来となってます。
30秒でわかる主な特徴
BAMBOOネックまくらの特徴
- 高さ調整ができる
- 抗菌消臭性に優れている
- 60日間のお試し保証が付いている
BAMBOOネックまくらは、付属のウレタンシートを抜き差しするだけで簡単に4段階の高さ調整機能ができます。カバーにはポリジン®ステイフレッシュ加工が施され、ウレタンフォームには竹炭が練り込まれているため抗菌消臭性に優れているのも特徴です。
また、BAMBOOネックまくら枕には、珍しく60日間のお試し保証があります。「枕が合うかどうか心配」「自分に合う枕がわからない」などの悩みがあっても、比較的気軽に購入しやすいのもうれしい特徴のひとつです。
基本情報
BAMBOOネックまくら
項目 | 詳細 |
---|---|
価格(税込) | 10,800円 |
タイプ | 低反発ウレタン |
厚さ | 8~11cm |
サイズ | 幅50cm×奥行31cm |
密度 | 50~60D |
重さ | |
硬さ | やや柔らかめ |
耐用年数 | 約3~5年 |
保証 | 1.5年間 |
BAMBOOネックまくらの評価
私自身でBAMBOOネックまくらを使用してみた評価です。
レビュー評価
▼総合評価:67/80点
※60点以上高評価
項目 | 評価 |
---|---|
あお向け | 8/10 |
横向き | 8/10 |
寝返り | 6/10 |
通気性 | 7/10 |
衛生面 | 9/10 |
耐久性 | 7/10 |
素材 | 9/10 |
コスパ | 9/10 |
※体験者:身長175cm/体重65kg/ふつう体型
※当サイトの評価基準について
評価に対するコメント
個人的に非の打ち所がないほど使いやすく、フィット感のある使用感もばつぐんに良かったです。首や肩にぴったり密着することや低反発であることが、体圧を効率よく分散してくれます。首肩コリや、ストレートネックに悩む人にも向いている枕だと思います。衛生面・素材へのこだわりはさすがNELPANDA。期待を裏切らない品質でした。
BAMBOOネックまくらのレビュー|実際に使ってみた感想!
BAMBOOネックまくらを実際に使ってみたレビューです。商品の開封から使用感まで写真付きで詳しく紹介していきます。
レビューの前に
この記事で紹介している商品はメーカーから提供があったものです。レビュー内容自体は皆さんの検討材料となるよう、私自身の素直な感想とマットレス自体の特徴(スペック)を元にフラットな目線で作成していますのでぜひ参考にしてみてください。
枕の梱包材が洗濯ネットのサプライズ
商品を開封していきます。
枕本体と高さ調整用シート、メッセージカードやお手入れについて書かれたカードが入っていました。
枕本体の梱包材には洗濯ネットが使われていました。
商品ページには特に記載がなかったので、メーカーによる小さなサプライズでしょう。
ただ捨てるだけの包装より、日常で継続して使える洗濯ネットは嬉しいですね。環境の持続可能性も含めた取り組みでしょうか。よく考えられているなと感心します。
そういえば、マットレスのときも実際に届いた商品の中に公式ページに記載のないトートバックが入っていたのを思い出しました。何かと便利なアイテムももらえるのは嬉しく感じますね。
もちっとしていてゆっくり戻ってくる
BAMBOOネックまくらの硬さは柔らかめ。低反発タイプなので、手で押すとゆっくり戻ってくるのが特徴。言葉で表現するなら「もちふわ」です。密度がしっかり詰まっているような感触なので頭を乗せるととても気持ちよさそうなイメージが湧きます。
あお向けだけじゃなく横向き寝も快適
実際に頭を乗せて寝心地をレビューしていきます。
あお向けのときは首のカーブに合わせて優しくフィットする感じです。あごが少し下がってベストな寝姿勢になっています。いびきの原因になりやすい気管の圧迫も避けられていて、呼吸もスムーズです。
また、肩も枕にピッタリ当たるので、首・肩・後頭部の3部位に体圧が効率よく分散。
圧迫感が軽減して血流がスムーズになりやすく、結果的に肩コリ緩和が期待できます。
横向きでも首から肩にかけて、凹凸部分にピッタリフィットします。
上記画像をみると、首から背骨のラインがマットレスに対して水平になっており、寝姿勢が整っているのがわかります。
寝返りのしやすさはストレスない程度
寝返りのしやすさを重視する人にはあまり向いてないかもしれません。
頭が埋まるような羽毛枕と比べれば寝返りしやすい方ですが、高反発枕やファイバー枕などに比べると寝返りのしやすさは劣ります。以下の動画で、高反発の素材(マットレス)と弾力を比較してみました。
※比較対象がマットレスで申し訳ないですが雰囲気はつかめると思います。
両素材を比べると、跳ね具合に大きな差があるのがわかります。つまり、押し返す力が弱い低反発枕(ここでいうBAMBOOネックまくら)は比較的寝返りしにくいことが言えます。
とはいっても、個人的にはストレスを感じない程度だったと感じています。ただし、筋力が低下してきたと実感のある高齢者や寝返りのしやすさを気にして枕選びをする場合は、高反発系の枕を選ぶと満足しやすいです。
高さ調整はウレタンシートを抜き差しするだけ
高さの調整方法は、2枚の厚みが異なるウレタンシートを抜き差しするだけです。まず裏側のファスナーを開けます。
次に中の調整用ウレタンシートを出し入れします。
続いて、8・9・10・11cmの4段階のうち好きな高さに調整していきます。
カバーを着けるときは向きが決まっています。
こんな感じで簡単に高さが変えられるので、自分の体型に合う高さを見つけられます。
ちなみに、あお向けのときは首が詰まって気道をふさがらないような高さ、横向きのときは頸椎が歪まないような高さに調整するのが理想的です。
素材の品質の高さに満足
BAMBOOネックまくらの品質のこだわりは、良いものを長く使いたいという私にしっかり満足感を与えてくれます。
- 高密度のウレタンフォーム
- テンセル™リヨセル繊維を使ったカバー
- YKK社製のファスナー
密度が高いこともテンセル繊維を使用していることも、日本が誇るYKK社製ファスナー(世界一のシェア)を使っていることも、実はかなり評価できるポイントです。
使用感にまったくストレスを感じさせません。
ありがちなのが、せっかく寝心地の良い枕でも安っぽいファスナーを使っているだけで全体の満足度がガクッと下がってしまうことです。
ちなみにリーフマットレス(2023年初めごろ)のときは「SBS」という世界2位のファスナーが使われてました。しかし「壊れやすい」などのユーザー評価があったようで、今では他製品もYKK社製になっているとのことです。
NELPANDAの他製品にも共通して言えることですが、表面的な部分だけではなく、目立たない部分も手を抜かず考えられてつくられているのが、このブランド最大の評価ポイントです。
あと10cm横幅が欲しかった
BAMBOOネックまくらは使用感、品質ともに特にマイナスポイントはありませんでした。むしろコスパ良く大満足に感じられた商品です。
ただ強いて言うなら、私は横幅が広い枕が好みですので、あと10cm横幅があれば嬉しかったなと思います。
BAMBOOネックまくらの横幅は50cmで、人によっては寝返りのときに落ちることはないにしろ、ずり落ちそうになるかもしれません。一般的な枕の横幅を考えてもやや狭めで、体型でいえば小柄~ふつう体型の人向けという印象です。
ガタイが良い人や寝返りやすさ重視の人は、幅60~70cmの枕を選んでみてください。
BAMBOOネックまくらを選ぶ前に知っておきたいこと
BAMBOOネックまくらの購入を検討している人は、購入前に知っておきたいことを確認しておいてください。
夏と冬は使用感が多少変わる
BAMBOOネックまくらは低反発素材特有の感音性という性質を持ち、温度の上下によって硬さが若干変わります。
低反発弾性フォームは温度が高くなると柔らかくなり、低くなると硬さが高くなる性質がありますが、これを感温性と言っております。
引用:日本ウレタン工業協会
冬など温度が低い時期には少し硬い感触になり、夏場にはそれより柔らかい感触になります。ただ、使用感が大きく変わるわけではないので気にしすぎることでもないと思います。
衛生面が気になる人は別途カバーも用意するべき
BAMBOOネックまくらのカバーは肌触りが良く衛生的にも優れています。そのため、基本的には別途カバーを用意しなくても快適に使えます。
ただ長く使うことを考えると、中材のウレタンに汗や皮脂汚れの浸透はなるべく防ぎたいところ。カバー自体には抗菌・防臭性があっても、本体への皮脂や汗の浸透を防ぐわけではありません。また、ウレタンフォーム自体には消臭・抗菌効果が期待される竹炭が練り込まれていますが、その効果は保証されていません。
そのため衛生面が気になる人は、週1~2回洗濯するイメージで別途枕カバーを用意することをおすすめします。
肌触りも衛生面も両方欲しいなら...
上級睡眠健康指導士 今真一
寿命年数は5年が目安
低反発枕の寿命は一般的なもので3~5年といわれます。耐久性は密度の高さによって上下しますが、3年程度の寿命といわれる密度は40D程度です。
BAMBOOネックまくらの場合は60D(調整シートは50D)ありますので、平均寿命最大値の5年程度と推定できます。もちろん使用環境やお手入れ次第で長くもなったり短くもなりますので、適切に使用することを心がけてみてください。
以下のような特徴が出てきた場合は買い替えが必要になってきます。
枕の買い替えサイン
- 押しても戻ってこなくなってきた:枕の変化
- フィット感がなくなってきた:枕の変化
- 寝起きがスッキリしなくなってきた:自身の変化
- 急に肩コリや首コリがでてきた:自身の変化
枕の状態と自身の睡眠の変化があった場合は、枕がヘたってきたことを疑うひとつの目安としてみてください。
BAMBOOネックまくらのお手入れはどうすればいい?
BAMBOOネックまくらは、基本的に一般的な低反発枕と同じお手入れ方法で問題ありません。
- 枕本体のお手入れ
- カバーのお手入れ
枕本体のお手入れ
枕本体はウレタンフォーム素材なので、水に濡らすことはできません。基本的には湿気を飛ばすための陰干しだけです。平干し用ハンガーや枕専用のハンガーを使って、室内であれば窓をあけ、ベランダであれば直射日光の当たらない場所にしましょう。ウレタンフォームは熱や紫外線に弱く、直射日光に当たると劣化の原因となります。
カバーのお手入れ
カバーは洗濯ネットに入れて「デリケートコース」「ソフトコース」で洗いましょう。手洗い(押し洗い)も可能です。テンセル™は繊細な素材のため、通常どおりのコースで、または洗濯ネットに入れないで洗濯をすると生地が傷みやすいです。注意点は以下でまとめておきます。
カバー洗濯時の注意点
- 洗濯ネット使用必須
- アイロン・乾燥機NG
- 天日干しNG
また、カバーにあhポリジン®ステイフレッシュ加工が施されています。
このバクテリアの増殖を抑える機能性は、洗濯しても効果が落ちることはほぼありません。加工のおかげで清潔さを保ちやすいので、カバー自体の寿命を延ばすためにも通常の生地よりも洗濯回数は減らしましょう。
BAMBOOネックまくらとテンピュール枕を比較
低反発枕といえばテンピュールが有名です。テンピュールミレニアムピローと比較してみます。
テンピュールの特徴
- 低反発ウレタンフォーム
- NASAの公認されて認定ロゴ
テンピュールは、もともとNASAが開発したメモリーフォームを枕やマットレスに適応させました。そんな製品を世間に広めることで生活の質向上に貢献したとして、NASAに認められ宇宙財団より表彰された唯一の寝具ブランドです。簡単にいうと、寝具業界におけるメモリーフォーム(低反発素材)の先駆者ですね。
まずは比較表で違いを確認してみてください。
硬さ・寝心地・寝返りを比較
具体的な両枕の違いを引き続き比較していきます。全体のまとめは以下のとおり。
- 硬さ
→BAMBOO柔,テンピュール普 - あお向け・横向き
あお向け:BAMBOO◎,テンピュール◎
横向き:BAMBOO◎,テンピュール△ - 寝返り
→BAMBOO◎,テンピュール△
※私自身が両枕を実際に体験して感じたことです。
硬さを比較
BAMBOOネックまくらはギュッと握った後に、比較的すぐに戻ってきます。テンピュールでも同じようにすると戻ってくるまでに時間がかかります。これは密度の違いです。
テンピュールで使われる密度は非公開ですが、非常に高いことで知られます。もちろん、密度が高いからといって優れていることにはなりません。ただ耐久性は密度の高さによって左右されやすいので、テンピュールの方が長持ちするのではないかと思います。
一方、BAMBOOネックまくらも一般的な枕と比較して高い密度を持った素材を使用しています。テンピュールと比較すると差がありますが推定寿命5年程度と長めです。
あお向け・横向きを比較
BAMBOOネックまくらに頭を置いたときの感覚は、スッと馴染んで柔らかく包まれる感じです。一方テンピュールは、頭を置いたときに一瞬支えられる感覚があり、その後じっくりと時間を(数秒)かけて沈んでいきます。一般レビューをみると「硬めだけどフィットする感じ」とありますが、まさにその感覚です。
横向きはBAMBOOネックまくらの方が心地よいと感じました。テンピュールはサイドが高めになっているので、私には少し高すぎた印象です。
横向き時の快適さは肩幅の広さが大きく関わるので、高低差があるテンピュールは肩幅が広いほど横向き時にも快適になるのではと思います。肩幅が広くない(狭め~普通)程度であればBAMBOOネックまくらの方が快適になるでしょう。
また、マットレスの硬さも重要なポイントです。マットレスの肩部分が柔らかければ柔らかいほどBAMBOOネックまくらの方がしっくりくると思います。
寝返りのしやすさを比較
BAMBOOネックまくらの方が寝返りしやすく感じました。これは枕の形状の違いが大きな差を生んでます。
上記画像をみてのとおり、テンピュールは中心部がくぼんでサイドが高めです。首がフィットして固定されやすくなりますが、こういった形状の枕は寝返りのときに弊害になりやすいです。ただ、もちろん人によっては気にならない場合もあります。しかし私にとっては寝返りしにくい原因となりました。
寝返りに対して不安がある人はBAMBOOネックまくらのようなフラットタイプがおすすめです。
さらに詳しく知りたい人は、テンピュールミレニアムネックピローのレビューも参考にしてください。
どっちがおすすめ?
それぞれの枕がどっちがどんな人におすすめなのか、以下でまとめてます。
どっちを選べばいい?
- 適度なフィット感
- もちふわな寝心地が良い
- 硬さ変更ができると嬉しい
- カバーの洗濯頻度が少ない方が良い
- 気温による硬さ変動が少ない方が良い
- お試し(返品)保証が付いていると安心
上記に当てはまるなら
→BAMBOOネックまくらがおすすめ
- しっかりサポート感
- もっちりした寝心地が良い
- 耐久性が高い方が良い
- 予算が2万円くらいある
- 店舗で試して購入したい
- 有名ブランドが良い
上記に当てはまるなら
→テンピュール枕がおすすめ
BAMBOOネックまくらのメリット・デメリットまとめ
最後に、BAMBOOネックまくらのメリットやデメリットをまとめています。
◎メリット | △デメリット |
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今 真一