「柔らかい枕が合わないのかな」「柔らかいと寝返りがうまく打てない」「寝起きが辛い・だるい」と悩んでいる人に高反発枕はおすすめです。
そのサポート力の高さで首や肩をしっかり支え、寝姿勢を整えてくれます。
今回は高反発枕が気になっている人のために、メリットとデメリット、選び方のポイントを解説。さらに上級睡眠健康指導士で寝具に詳しい筆者が、実際に体験した枕の中からおすすめできると感じた枕をご紹介していきます。
高反発枕とは|メリットとデメリット
高反発枕とは、反発力が高く押したときに跳ね返りが強い枕を指します。簡単にいうと、低反発枕の使用感と対極に位置するものです。
メリット
高反発枕のメリットは以下のとおりです。
- 寝返りが打ちやすい
- 寝姿勢が安定しやすい
- 肩こり・頭痛解消が見込める
頭の沈み込みが適度で、寝返りが打ちやすく、寝姿勢が安定しやすいのがメリットです。筋力の衰えを感じている人ほど寝返りしやすい高反発枕がおすすめ。
自分にピッタリの寝心地をみつけることで、枕が合わないことによる頭痛・肩コリ・睡眠不足などの改善に向かえます。
高反発枕の寿命は?
デメリット
- 癒されるような寝心地ではない
- 高さなどがフィットしないと首肩を痛める
低反発枕とは違い、ふわふわもちもちといった感触はなく、いわゆる"癒し系"の寝心地ではありません。
また、反発力が高いため沈み込みが弱く、高さがフィットしなければ無理な寝姿勢となってしまいがち。
枕難民から脱却するためにも、このあと正しい高さの選び方もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
高反発枕の選び方4つのポイント
高反発枕の選び方は以下の4つのポイントを押さえて選んでみましょう。
高さが自分に合っているものを選ぶ
枕の高さ選びは正しい寝姿勢にするためにもっとも重要なポイントです。高すぎても低すぎても、寝返りしにくかったり首肩に大きな負担がかかったり、痛みの原因となってしまいます。
よくいわれる正しい寝姿勢は「立ったときの自然な姿勢」です。具体的には、脊柱がS字・頸椎が緩やかなカーブを維持できている枕が、負担が少ない高さの枕といえます。
言葉ではわかりにくいので図を用意しました。
上記図のように、耳・腰・肩のラインが一直線であることや、目線が天井を向いていることも重要です。
ネット販売で実店舗がない場合、事前に適切な高さであるか確認できませんが、返品保証がついていたり高さが調整できるものを選べば失敗リスクを最小限にできます。
【自宅で簡単】枕の適切な高さセルフチェック
こちらで紹介する「枕の適切な高さセルフチェック」は実際に使用しているマットレスや敷布団の上でおこなってください。
用意するもの
枕の適切な高さをセルフチェックするために用意するものは3つ。
- 使用中のマットレスor敷布団
- バスタオル
- 定規(高さを計るもの)
2人でおこなえるなら、スマホなどで寝姿勢の写真を撮ってもらってみてください。
バスタオルを折りたたむ
バスタオルを折りたたんで頭を乗せましょう。このときに、以下の3点を確認してください。
- 背骨(脊柱)が自然なS字を描いている
- 首に無理な力が加わっていない
- 力を抜いたときに目線がまっすぐ天井を向く
上記3点の状態が無理なく維持できてる高さがちょうど良い高さです。
バスタオルの高さ=選ぶべき高さ
頭を乗せた状態で、バスタオルの高さを定規などで計って見てください。
その高さがあなたの適切な高さに近いものになります。
注意点
バスタオルの沈み込みが少ないからこそできる測り方です。低反発枕を探している人には適さない場合が多いので注意してください。また、枕によって沈み込み方が変わるので、あくまでもおおまかな目安として捉えてみてください。
自分に合った枕の高さをさらに詳しく知りたい方は、実店舗のある寝具屋さんに計測器があるので、実際に足を運んでみるのも良いかと思います。
サイズが広めなものを選ぶ
高反発枕を選ぶときはなるべく幅が広いものを選びましょう。
先ほどもお伝えしたとおり、高反発枕は寝返りがしやすいことがメリットです。しかし、そもそも枕幅が狭いと寝返りしやすくても枕からずり落ちてしまうため、結果的に寝返りしにくく、高反発枕のメリットをひとつ台無しにしてしまう事態になります。
一般的な枕サイズは「約63×43cm」なので、最低でも幅60cmのものを選びましょう。成人の頭3個分が目安です。
また、枕中央と両サイドに高さの違いが極端な枕だと寝返りしにくくなってしまう場合もあるので気をつけて下さい。「横向き専用」といった商品にありがちな特徴ですね。
通気性の高いものを選ぶ
良質な睡眠をとるためには、通気性の高さもだいじです。そのため枕は通気性の高いものを選びましょう。
ムレやすい枕は中途覚醒や入眠を邪魔する原因となってしまいます。
寝ている途中に頭が熱くなると、寝苦しくなり夜中に起きることが多くなります。この中途覚醒を繰り返すと、寝起きが辛くなったり、一日中ぼーっとして日常生活にも悪影響をおよぼします。
また、「寝つけない」といった悩みを持つ人も多いかと思います。
入眠をスムーズにおこなうためには、頭の熱を効率よく外に逃がす(頭の温度を下げる)必要があります。最近ではブレインスリープピローのように、頭の温度を下げることに焦点をあてた枕も人気があり、あらためて入眠には体熱を放出する必要性があることが注目されています。
頭を冷却剤で冷やすのはあり?
素材の特徴を加味して選ぶ
高反発枕は主にウレタン素材、ファイバー素材、ジェル素材、ラテックス素材の4つがあります。それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。
素材 | 特徴・メリット | デメリット |
ウレタン |
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ファイバー |
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ジェル |
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ラテックス |
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また今回のランキングでは、TPE素材の枕も紹介しています。
TPEはゴムのような弾力性を持ち、プラスチックのような優れた加工性を持つ素材です。枕では、ハニカム構造に加工することで体圧分散性や通気性を高められて使われます。
おどろくべきは耐久性の高さと寿命の長さで、10年は持つといわれています。
高反発枕おすすめランキング
高反発枕のおすすめランキングです。筆者が実際に体験した枕の中から、特に寝心地が良かったものをランキング形式でまとめています。
ランキングの評価基準は以下の5項目です。
評価基準
- 寝心地:単純に寝心地良いか悪いか
- 通気性:頭が蒸れないかどうか
- 寝返り:寝返りしやすいかどうか
- 首肩こり:首肩こり改善に適切な寝心地か
- コスパ:価格と質のバランスはどうか
エマピロー
価格(税込) | 19,800円 →9,400円 |
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サイズ | 60㎝×30㎝×10cm |
素材 | ウレタン |
高さ調節 | 可能 |
丸洗い | カバーのみ |
保証 | 1年 |
返金保証 | 100日間 |
▼フラットで幅広だから寝返りしやすい
エマピローは世界400万人が愛用してる人気ブランド「エマスリープ」が販売している枕です。ジェルメモリーフォームと呼ばれる宇宙飛行士を大きな衝撃から守るために、NASAが開発した素材を使用。頭・首・肩にかかる体圧をしっかり分散してくれます。
高さ調整は3段階、形状はフラットタイプ。ウレタンながらに通気性の高いオープンセル構造素材を使用してるため、ムレを感じにくいバランスの良い枕です。
BAKUNE MAKURA
価格(税込) | 21,780円 |
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サイズ | 70×40×高さ5〜10cm |
素材 | ウレタン,ファイバー |
高さ調節 | 可能 |
丸洗い | カバーとファイバーシートのみ |
保証 | なし |
返金保証 | 30日間 |
▼6段階の高さ調整が可能!
BAKUNE枕は、BAKUNEリカバリーウェアで有名なブランド「TENCIAL」が販売する枕です。4枚のシートを抜き差しすることで高さを6段階、5~10cmの幅に調整可能できます。フォームは首に当たる部分が緩やかなカーブを描き、寝心地にストレスを感じにくい設計となってます。
モットン 高反発枕
価格(税込) | 17,800円 |
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サイズ | 55cm×40cm×3~11cm |
素材 | ウレタン |
高さ調節 | 可能 |
丸洗い | カバーのみ |
保証 | 1年 |
返金保証 | 100日間 |
▼日本人の体型に合わせた設計
モットン枕は首肩コリを解消するためにつくられた枕です。70D以上の高密度独自ウレタン素材「ナノスリー®」を使用しています。密度が高いとへたりにくい特徴があります。
高さ調整は3段階、形状はフラットタイプ。デスクワークや日々の寝不足で悩む人におすすめです。
エアウィーヴピローS-LINE
価格(税込) | 24,200円 |
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サイズ | 66cm×40cm×7~11cm |
素材 | ファイバー |
高さ調節 | 可能 |
丸洗い | 可能 |
保証 | 1年 |
返金保証 | 30日間 |
▼あお向けも横向きもしやすく高通気性
エアウィーヴピローS-LINEは、エアウィーヴ枕の中でも寝返りのしやすいゾーニング設計の枕です。中材はシャワーで丸ごと洗えるファイバー素材を使用し、長く清潔さを保てます。
高さ調整は7~11cm、形状はフラットタイプです。通気性はウレタンよりも断然高く、暑がりな人におすすめできます。
テクノジェルピローアナトミックカーブピロー
価格(税込) | 29,700円 |
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サイズ | 66×40×7~11cm |
素材 | ジェル・ウレタン |
高さ調節 | ✕ |
丸洗い | カバーのみ |
保証 | 3年 |
返金保証 | ✕ |
▼医療で使われるゲル素材使用のイタリア製枕
テクノジェル穴とも一句カーブピローは、医療用途で開発されたTechnogel®を使用したイタリア製の枕です。Technogel®素材はスポーツカーのシートやオフィスチェアなどにも使われ、安全性や信頼のおける素材。また耐久性が高いのも特徴です。
高さ調整はできませんが、購入時に高さ7・9・11cmの3種類から選べます。
ヒツジのいらない枕 ハイブリッド3層構造
価格(税込) | 17,800円 |
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サイズ | 60㎝×30㎝×10cm |
素材 | ウレタン・ファイバー |
高さ調節 | 可能 |
丸洗い | 枕全て |
保証 | 1年 |
返金保証 | 100日間 |
▼独特な三角ハチの巣構造で高体圧分散を持つ
ヒツジのいらない枕は、TPE素材を使用した高体圧分散&高耐久性をもつ枕です。TPE素材はボールペンのグリップにも使われるゴム素材。ハチの巣のような独特形状が、頭を多方向から支え、重さを分散します。
ファイバー素材のシートが使われているため通気性にも優れています。高さ調整は8段階と、当ページで紹介している枕の中では最多です。TPE素材もファイバー素材も水で洗えるので、丸ごと洗えるメリットがあります。
ブレインスリープネックフィット
価格(税込) | 16,500円 |
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サイズ | 58㎝×32㎝×8cm |
素材 | ファイバー |
高さ調節 | ✕ |
丸洗い | 枕全体 |
保証 | 1年 |
返金保証 | 100日間 |
▼ストレートネック特化ブレインスリープ
近年人気急上昇中のブレインスリープピローシリーズで、ストレートネック改善に特化したモデルです。緩やかなカーブによる高低差が首と肩をやさしく支えられることで体圧を分散。頸椎への負担を軽減します。
また両サイドが硬め設計となっており、寝返りがしやすい仕様です。ただ高さ調整はできませんので8cmだと低そうだと感じる場合は避けたほうが良いかもしれません。