毎日使うタオルですから吸水性や肌触りにはこだわりたいですよね。
この記事では品質の良さに定評のある「NELPANDA(ネルパンダ)」が販売するクラシックタオルの使用感をレビューしていきます。タオルに必須の機能性3つについて検証しながら紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
ネルパンダのクラシックタオルはなにが良い?特徴は?
ネルパンダのクラシックタオルは世界三大綿のエジプト綿を使用したり老舗工場で製造したり、素材や製法にこだわり抜いた品質の高い日常使い用タオルです。特徴は3つあります。
特徴まとめ
- 希少なエジプト綿を使用
- 独自の甘撚り技術で仕上げる
- エコテックス認証取得済み
それぞれ解説します。
【高級ホテルにも採用】希少なエジプト綿を使用
エジプト綿™は世界三大綿のひとつで、高級ホテルや高級ブランドのタオルにも使われる上質な素材です。全体の0.5%しかない希少性により、別名「白いゴールド」とも呼ばれています。一般的なコットンとの違いは繊維の長さです。繊維の長いエジプト綿™は滑らかさと優しい風合いをもった肌触りを生み出します。ちなみにエジプト綿™を使ったタオルは、ヨーロッパでは新生児への贈答用によく使われるらしいです。
また、エジプト綿™はエジプトコットン協会(※海外サイトへ飛びます)が管理し認証制度を設けています。認証されていないのにエジプト綿™と謳っている商品もあるそうで、他エジプト綿商品を選ぶ際には、ネルパンダの商品にあるようにロゴマークの有無に注意しましょう。
【確かな技術】独自の甘撚り技術で仕上げる
「甘撚り」とは糸を撚るときの回数を少なくする技法で、その反対を「強撚糸」といいます。一般的にはニットに使われる糸ですが、ふつうタオルで甘撚りを使うと強度の弱さや吸水性が弱くなるなどがデメリットとして生じてしまいます。しかし、ネルパンダでは独自の甘撚り技術を使うことで、強度を保ち、かつ「強度・吸水性の高さ」と「優しい肌触り」の両立を実現しています。
【赤ちゃんも安心!】エコテックス認証取得済み
クラシックタオルは繊維製品に有害物質が含まれていないことを証明するエコテックス認証を取得しています。つまり、第三者機関により品質の安全性が証明されているということ。またエコテックスにはグレードがあって、クラシックタオルはその中でも、赤ちゃんにも安心して使える製品と自信をもって宣伝できる「クラスⅠ」を取得しています。
世界トップレベルの安全証明を得ることで、製品の信頼性も担保しています。
ネルパンダのクラシックタオルをレビュー
ネルパンダクラシックタオルは実際に使用してみて本当に満足感が高かったのですが、抽象的な感想だけだといまいち伝わりにくいですよね。なるべく伝わりやすいよう、動画や検証を用いてお伝えしていきます。
- 開梱・外観
- 肌触り
- 吸水性
開梱・外観
NELPANDAのパンダロゴが入った包装紙に包まれています。
高級感というよりは可愛らしいイメージで、引っ越し祝いや出産祝いでも使えそうなパッケージデザインです。
右下にはエジプト綿が使われている証拠である「エジプト綿協会」の商標ロゴがプリントされています。この商標ロゴは以下の3点を証明するものです。
- エジプトで生産されている
- 手作業で収穫されている
- 化学的薬品を使用していない
ではタオルを取り出します。
商品ページの色と比べると、ブルーは少し淡く、ピンクはほぼ同じくらいの印象です。
光の加減で変わる感じもあったり、気になるほどの違いではないですね。タグにはNELPANDAのシンプルなロゴがあります。
パイルは長めです。
このパイルの長さはふんわり感と吸水性の高さを生んでいるひとつの特徴です。
ほつれもなく丁寧なつくりだなと思いました。
肌触りは?
ネルパンダのクラシックタオルはパイルが長め、また甘撚りによってさらにふわふわ感と滑らかさが同時に感じられる肌触り。硬いガサガサした感じは一切ないタイプの触り心地です。
タオルの長方形の短い辺をヘムといいます。
このヘム部分がチープなタオルだと、ガサガサして肌触りや耐久性に支障をきたしやすくなるそうです。
クラシックタオルはヘム部分もすべすべしていて滑らか。細部までこだわっているのを感じます。
吸水性を検証してみた!
クラシックタオルの吸水性がどれくらいなのか知るために検証してみました。
- 10㎜×10㎜の試験片を3枚採取します。
- 測定面を下向きにして、水を入れた水槽に試験片を浮かべます。
- 試験片が湿潤して水中に沈み始めるまでの時間をストップウォッチで測定します。
上記は「JIS規格(JIS L 1907)」による吸水性の基準です。同じ検証方法の方が良いかなと思ったのですが、せっかくのタオルを10mm角に切るのはどうしてもできなかったので、以下の検証方法で吸水性を確かめていきます。
今回の吸水性検証方法
- お風呂に水をためる
- クラシックタオルが水中に沈ませる
- マイクロファイバータオルを水中に沈ませる
- その沈む様子を比較検証
ふわふわ感触、速乾性で人気のマイクロファイバータオルとの比較です。JIS規格とはまったく違う検証ですが、吸水する感じはなんとなく伝わると思います。
ネルパンダクラシックタオルとマイクロファイバータオルのそれぞれを水面に置いた様子はこちら。
検証の結果、ふわふわマイクロファイバータオルは比較対象にならないくらい全然沈みませんでした。一方、ネルパンダはタオル全体に水が浸透するまで約30秒かかりましたが、JIS規格の検証方法のように10mm各にカットした生地だったら問題なく5秒以内に沈んだのではないかなと思います。
結果に対するコメント
実際のところマイクロファイバータオル使用時に吸水性の悪さを感じるかというとそこまで感じないんですよね。なぜかというと、顔を拭くときにぎゅっと力を入れるからだと思います。一方、ネルパンダクラシックタオルは軽く触れるだけで吸水するため優しく顔を拭けるので、結果的に肌への刺激が少ないのです。
個人的な見解ですが、マイクロファイバータオルはふわふわで肌にやさしいのかと思ったら、実は肌への刺激が強いのではないかと感じました。
また別で、100㏄の水をクラシックタオルにかけてみた様子も撮影しました。
あっというまに吸水する感じがよくわかると思います。
表面に溜まることなく、かけた先からどんどん吸水しています。タオルの下にも水滴が残っていないのも吸水性が高いポイントです。
速乾性は?
タオルは速乾性が低いと、雑菌が繁殖しやすくなってしまい、嫌なにおいの原因になりますので乾きやすいに越したことはありません。ただクラシックタオルはやや厚みのあるタイプ。厚みがあれば当然薄手のタオルよりも乾きにくくなります。そのため、特段乾きやすいわけではなくふつうより乾きやすいといった印象です。
速乾性について、実際にネルパンダの広報の方に伺ったところ以下のような回答がありました。
吸水性に関しましては、厚さも大きな要因であり、
速乾性を重視すると柔らかさを失います。上記の回答から、ネルパンダのクラシックタオルは吸水性と肌触り、そして速乾性のバランスをとっているからこそ、上質ながらに日常使いに馴染むタオルなのだとあらためて認識しました。
ネルパンダクラシックタオルを実際に使って感じたメリット
ネルパンダクラシックタオルを実際に使って感じたメリットをまとめてます。
使うたびに癒される!
タオルは吸水性が悪いとかなりストレス。また世の中には吸水性が良くても肌触りが悪い商品や、逆に肌触りが良くても吸水性が抜群に悪い商品も存在します。どちらも安価なタオルに多く、気にしなければ気にならないというものでもあります。なんなら肌触りが悪くても、吸水性が高ければタオルとして役目を果たすでしょう。
人によってはそれで十分に感じるはず。しかし、ホテルなどで気持ちの良い高品質タオルを使ったときの至福感はだれしも経験があると思います。
ネルパンダクラシックタオルは、吸水性の高さと肌触りの良さの両立ができており、使用感にストレスを感じさせない高品質なホテル仕様のタオルです。使うたびに癒されます。気持ちの良いタオルがあると、顔を洗うことなどの何気ない日常行動も楽しみになりますよね。
子供(6歳児)が喜ぶ
うちには入浴後に髪の毛をふくのをめんどくさがる6歳息子がいます。
親目線でいうと、タオルがふかふかなだけで子供が喜び、スムーズに髪の毛を拭いてくれるので助かっています。「ただ顔を洗う」「ただ身体や頭を拭く」ことが、特別なひとときになってくれているようです。
赤ちゃんにも安心して使えるのが嬉しい
赤ちゃんに使うタオルは色々気をつかいますよね。クラシックタオルはエコテックス認証を取得していることで、赤ちゃんにも安心して使えると認識できるのもうれしいポイント。
肌触りも優しく気持ちよさそうに喜んでいます。
ネルパンダクラシックタオルの良い口コミ評判
Amazonでも非常に評判が良く、約90件のレビューで星4.6/5と高評価。まず、評判から読み取れた人気が高い理由は以下のとおりです。
実際の口コミを良い評判と気になる評判に分けて紹介していきます。まずは良い口コミについてです。
10回ほど洗濯しても柔らかさと吸水性が落ちない
10回ほど洗濯しましたが、未だ柔らかだし吸水性も落ちません。同じ時に買った今治タオルより、コスパ含めいいので満足しています。
引用:Amazon
洗濯耐久について参考になるレビューです。今治タオルよりもコスパが良いと感じている人もいるようです。
バスタオルではなくフェイスタオルで十分
吸水がいいので、お風呂上がりでもバスタオルではなくフェイスタオルで十分です。体が小さいからかもしれませんが、洗濯物も減り助かります!
引用:Amazon
吸水性が高いため、バスタオルではなくフェイスタオルで十分と感じる人も少なくないはず。大きなバスタオルが増えると洗濯が大変になります。フェイスタオルで体を拭き切れるならコストも抑えられますし、嬉しい限りですね。
信頼がおけるブランド
マットレスや枕をネルパンダで揃えていて、信頼がおけるブランドなのでバスタオルとフェイスタオルも購入しました。フワフワで高級感のある肌触りで、ネルパンダシリーズの質の高さに感動しました。
引用:Amazon
ネルパンダではタオル以外にもシーツやマットレスを販売しています。実は他製品の品質の良さを感じ、信頼できるブランドとして認識している人も多いです。製品ページをみるだけでも素材や品質へのこだわりが感じられると思います。ぜひ公式サイトにも訪問してみてください。
ネルパンダクラシックタオルの気になる口コミ評判
93レビュー中、2つだけ気になった口コミもあったので紹介して解説します。
※2023年10月時点
全然給水しない
柔らかくて肌触りはいいけど、吸水が悪すぎる。10回ほど選択して乾燥しても全然、洗った髪の水分を吸わない。2セット買ってしまい損した気分。今治のちゃんとしたやつを買えばよかったと後悔している
引用:Amazon
吸水が悪いという口コミは93レビューの内これ1件だけでした。吸水性の検証は当記事でもおこなっているとおり決して低くなく、今治タオルと同じくらいという結果が出ました。原因はわかりませんが稀にそう感じる人もいるのでしょう。もしかしたら以前使用していたものの吸水性が今治やネルパンダよりもすこぶる高かったのかもしれませんね。
対策ポイント
コットンとマイクロファイバーだとそもそもの吸水の感覚が違います。髪の水分吸収を最優先にする人は、Amazonでも人気のマイクロファイバー素材タオルを購入しましょう。それでも綿にこだわりたい人は「マイクロファイバー→クラシックタオル」といったように、ある程度吸水してから綿100%のタオルを使うとストレスが減ります。ただこちらの検証結果にもあるとおり、肌への刺激も加味して選ぶと良いかなと思います。
毛羽立ちで鼻がムズムズ
ホワイトとなっていますが、期待していたホワイト(真っ白)ではありませんでした。その段階でガッカリ。毛羽立ちで鼻がムズムズします。包装の袋のパンダのイラストを見て、もしやと思ったら的中。納得のいく商品ではありませんでした。
引用:Amazon
クラシックタオル(ホワイト)の色合いが期待していた真っ白ではなかったのとのこと。真っ白をイメージしている人はやや黄色がかったようなオフホワイトであると認識しておきましょう。当記事で紹介しているピンクとブルー写真よりも少し明るいような色がやや薄めのような感じだと思います。グレーは手元にないのでわかりません。
また、毛羽立ちについては洗い方でも大きく変わります。毛羽立ち(落ち)をおさえる洗濯方法はこちらで確認してみてください。
ちなみに「包装袋のパンダのイラスト」は中国製と関連はありません。日本で生まれた寝具メーカー「株式会社ネルパン」が展開するNELPANDAブランドのものです。
対策ポイント
色は白というよりもオフホワイトのイメージがあります。オフホワイトはやや灰色がかった白、黄色がかった白のことで「生成り」とも表現されます。真っ白をイメージしている人は気をつけましょう。
ネルパンダクラシックタオルは毛羽落ちしにくい?
毛羽落ちは完全に防ぐことはできません。ただネルパンダでは袋詰めの前に一度水洗いをして、あえて毛羽落ちをさせるという行程が踏まれています。これにより必ず起こる毛羽落ちを防いでいるそうです。また、こちらで紹介している口コミには「洗濯10回しても肌触りや吸水性は落ちなかった」とあります。洗濯時の扱い方などを気をつければ長く心地よい風合いを楽しめるはずです。
毛羽落ちをなるべく抑えよう!洗うときの注意・ポイント
ネルパンダクラシックタオルがいくら品質が良くても、洗濯しているうちにいつかは毛羽落ちしてしまいます。ただ洗い方に気を付けることで少しだけ耐久寿命を延ばすことができます。こちらで毛羽落ちを遅らせるための注意点やポイントをまとめています。クラシックタオル以外にも通じますのでぜひご参考ください。
洗濯時のポイント!
- なるべく多くの水を使う
- 個別で洗濯ネットを使う
- はじめは柔軟剤を使わない
- 直射日光は避ける
毛羽落ちを防ぐための洗濯の一番のポイントは摩擦を減らすことです。
なるべく多くの水を使う、洗濯ネットを個別で使うことで洗濯もの同士の摩擦を減らせます。また、柔軟剤を使うと繊維が滑りやすくなり毛羽落ちしやすくなります。初めのうちは柔軟剤を使わずに古く硬くなってから使ってください。
天日干しするとカラッと乾いて気持ち良いもの。しかしコットンのような天然素材は直射日光に弱く早い劣化の原因となります。生地を傷めないためにも、日光に当たりにくい風通しの良い場所で陰干ししましょう。干す際には4~5回パンパンとはたくことで、パイルが立ち上がりより気持ちふんわりよく使えます。
お手入れ方法については同梱されているカードにもわかりやすく書かれています。
前述したものとほぼ同じです。購入後に確認してみてください。
ネルパンダクラシックタオルのよくある質問
ネルパンダクラシックタオルについてよくある質問をまとめています。
GIZA86ってなに?
GIZAはエジプトのギザ地方で栽培されているコットンの品種(ギザコットン)です。エジプト綿自体は世界最高品質のコットンですが、GIZA45/GIZA70/GIZA86/GIZA88/GIZA89などがあり、種類によりグレードが変わります。「GIZA86」は長繊維綿なので"最高級"ではありませんが高品質なのは間違いありません。ちなみに、特に高品質なのはGIZA45という品種で、極々少量しか栽培されていない超長綿の品種です。
綿の繊維の長さって?
綿は繊維の長さによって大きく3つに分類され、長ければ長いほど高級で高品質となります。
種類 | 長さ |
---|---|
短繊維綿 | 21mm以下 |
中繊維綿 | 21~28mm以下 |
長繊維綿 | 28mm以上 |
超長綿は長繊維綿の中でも特に長い35mm以上のものを指します。
エジプト綿ってどういうもの?
エジプト綿の主な特徴は以下のとおりです。
- 耐久性が高い
- 優れた吸収性を持つ
- 色もちが良い
エジプト綿は肥沃なナイル川流域で栽培されています。砂漠のオアシスと考えられているこの地域には、綿の繊維をより長く、より強くするための栄養素が豊富な土壌があります。そのビタミン豊富な土壌で栽培されるエジプト綿は、耐久性が非常に高く長持ちします。また、この素材で作られた繊維製品は、ほつれや毛玉ができにくく、何百回洗濯してもその柔らかさを保てるといわれます。
さらに、エジプト綿は優れた吸収性を持ちます。安価な綿や混紡とは違い色持ちも良いです。そのためエジプト綿を使うと、時間が経っても色あせない、深く鮮やかな色合いに染色でき、何年も新品のように見える製品ができあがります。
中国製だけど品質に問題はない?
中国製には粗悪品が多い印象ですが、私はこの点について「メーカー側の誠意」で決まると思ってます。メーカーが売ることしか考えてない利己的なタイプなら粗悪品である場合が多いということです。
実はあまり知られてませんが中国の工場は日本よりもシステムが整っており、一定の生産量において国産よりも品質が高い場合があります。というか中国の「問題のある工場」像はいってしまえば過去のもので、今ではごく一部です。
私自身ネルパンダの商品はいくつかご提供いただきレビューしていますが、いわゆる粗悪品にあたるような製品はありませんでした。中国生産の品質については、メーカー(株式会社ネルパン)を信じられるかどうかに限りますよね。ぜひブランドスストーリーなど確認し、各々判断していただければ良いのではないかと思います。