ネルパンダは快眠のための製品づくりに徹底した高品質な寝具ブランド。当サイト眠ハックでもマットレスやシルク真綿・布団など数アイテムをレビューしています。
今回紹介するボックスシーツや掛け布団カバーにはCLASSIC(クラシック)とTREE(ツリー)の2タイプがあり、どちらにするか迷っている人もいるかと思います。この記事では、その両方の違いやどっちがおすすめなのかを実際に触れながら解説してますので、購入の参考にしてみてください。
ネルパンダのベッドリネンの種類
ネルパンダのベッドリネンには以下の4種類があります。
- 枕カバー
- 掛け布団カバー
- ボックスシーツ
- 浅型シーツ
それぞれ「CLASSIC」と「TREE」の2タイプがあり、好みの肌触りを選ぶことが可能。ネルパンダでは他にマットレスや枕・掛け布団も販売されており、ベッドリネンも同時に揃えることで寝具一式をネルパンダで統一できます。
CLASSICとTREEの基本情報を比較!
CLASSICとTREE両タイプの素材や機能面など簡単にまとめてます。
タイプ | CLASSIC | TREE |
---|---|---|
素材 | コットン100% | テンセル™100% |
通気性 | ○ | ◎ |
柔らかさ | ○ | ◎ |
滑らかさ | ◎ | ○ |
高級感 | ◎ | ○ |
季節 | オールシーズン | オールシーズン |
認証 | エコテックス® | エコテックス® |
CLASSICとTREEの大きな違いは素材です。CLASSICはコットン100%で、TREEはテンセル™リヨセル繊維100%となってます。素材が違うためそれに準じて通気性や肌触りなどが変わってきます。
CLASSICとTREEの違いを比較レビュー
CLASSICとTREEにはどんな違いがあるのか、実際に商品を触りながら以下の3点についてレビューしています。
比較レビュー項目
- 肌触り・伸縮性の違い
- 吸水性・通気性の違い
- 耐久性の違い
また、ここではボックスシーツを対象に比較しています。
他の枕カバー等も同じ生地感なので、シーツだけでなく別のベッドリネンを検討中の人も参考になると思います。
それぞれの肌触りや伸縮性は?
肌触りを比較
▼CLASSIC
上質なガーゼのようにさらさらと柔らかな風合い。引っぱってみると突っ張りなどは感じませんが特に伸縮性はありません。
▼TREE
シルクのようにすべすべした感触があり滑らか。ひんやり感がある。引っぱってみると突っ張りなどは感じませんが特に伸縮性はありません。
CLASSICはさらさらとしていて柔らかな感触。まるで上質なガーゼに触れているよう。
TREEは一見シルクと思えてしまうような見た目がありすべすべした感触。
非常に滑らか。また、ひんやり気持ちの良い触り心地です。冷感素材ではないですが、夏に気持ちよさそうな肌心地ですね。
また、テンセル100%を使ったTREEは光沢感があります。
光の加減か、CLASSIC(以下画像)の方が光沢があるように見えますが、実際にはTREE(上記画像)の方が光沢があります。
色合いの違いはこんな感じです。
商品ページにある写真と実物の違いはこんな感じです。
大きな違いは感じませんでしたが、強いて言えばブルーの色合いが商品画像より鮮やかな感じ。
伸縮性については、どちらの素材も特に高くありません。
伸縮性の高いシーツも人気がありますよね。
伸びが良いのでよりフィット感の高い寝心地になったり、シワができにくい、ズレにくいなどのメリットがあります。しかし、伸縮性のあるシーツはニット生地であったり、素材が化学繊維(ポリエステルやポリウレタン)であることがほとんど。通気性がよくなかったり、耐久性が弱くなりがちです。毛玉ができやすかったりですね。
一方、ネルパンダのCLASSIC・TREEボックスシーツは、伸縮性は負けますが通気性や耐久性に優れています。何を重視するかで選び方が変わると思いますが、良く伸びる生地を探してたりやフィット感重視であれば別のシーツを選びましょう。
吸水性や通気性が高いのはどっち?
吸水性はどっちが高いのか、実際に水を垂らして検証してみました。まずそれぞれの結果です。
吸水性と通気性を比較
▼CLASSIC
水滴が落ちた瞬間、一瞬表面にとどまり、その後すぐ吸収し広がる。
▼TREE
水滴が落ちた瞬間、一瞬も表面にとどまらず、生地に触れた瞬間に吸収し広がる。
実験方法は簡単。5㏄程度の水を落として、吸収する様子を比べました。CLASSIC・TREEボックスシーツの様子はそれぞれ以下のとおりです。
比べてみると明らかにTREEの方が吸水性が高いことがわかりました。TREEは瞬時に吸水しており、CLASSICの方はほんの一瞬ですが表面に水滴が残っている様子がみられます。ただ広がっていく速度も加味するとあまり差はないのかなと思います。違いは誤差レベルではないでしょうか。
通気性については肌感ですがTREEの方が高いと感じましたが、どちらもムレを感じることはなく、朝までサラッと快適な寝心地が続きます。
綿100%でつくられるCLASSICの方が保温性も感じられ、季節でいうと秋冬、寒がりな人や冷え性の人におすすめできそうです。
一方、テンセル100%のTREEはひんやり感があったり吸放湿性に優れているため暑がりな人や春夏に特におすすめだなと感じました。
耐久性が高いのはどっち?
耐久性を比較
▼CLASSIC
使われる綿素材は一般的に耐久性が高い。水濡れや熱にも強く総合的な耐久能力が高い。反面洗濯時には縮みやすくシワになりやすい特性を持つ。
▼TREE
使われるテンセル™リヨセル繊維はデリケートな素材。水に濡れた状態で摩擦が起きると毛羽だったり肌触りが悪くなる。耐熱温度上限も75℃と低め。
耐久性は数か月使用して洗濯も繰り返してみないとわからないため、今回は素材自体の耐久性を比べてみたいと思います。
まずCLASSICに使われる「綿」は他の天然素材と比べると比較的水には強い特徴をもちます。反面、シワになりやすい・縮みやすい性質も持つので洗濯時は気を付ける必要があります。また熱には強いためアイロンがけは問題なくおこなえます。ただし直射日光には弱いです。
TREEに使われる「テンセル™リヨセル繊維」は水に濡れた状態で摩擦が起きると生地の劣化に繋がりやすくなります。つまり洗濯機の水流を弱くしたり洗濯時間を短めにしたり、気遣いが必要になってきます。上質で滑らかな反面、デリケートな生地でもあるため長く同じ感触を保ち続けるために、綿素材よりも扱いに気をつけるべきといえます。テンセルも直射日光には弱いです。
ボックスシーツCLASSICとTREEの共通点まとめ
ここまでボックスシーツ2素材の違いを比較してきましたが、以下では逆に共通点をまとめています。
共通点
- 四隅ゴムの滑り止め付
- オールシーズン向け
- 上下がわかるタグ付き
- エコテックス®スタンダード100認証済み
CLASSICもTREEも四隅がゴムタイプなので取り付けも取り外しも簡単ですし、ハズレにくいように滑り止め付きとなっています。
また、オールシーズン向けの生地感のため季節を気にすることなく選んで問題ありません。
繊維の安全証明であるエコテックスは、どちらも最上ランクのクラスⅠを取得していますので肌にやさしい製品に仕立てられています。
ネルパンダのシーツや掛け布団カバーを使うメリットとデメリット
ネルパンダのボックスシーツと掛け布団カバーの両方を実際に使った感想や、メリットとデメリットをまとめてます。
メリット
まずメリットは以下のとおりです。
安眠をサポートしてくれる
睡眠は日々の生活リズムもだいじですが、肌に触れる寝具も負けじとだいじだなという実感がわきます。
ネルパンダのシーツと掛け布団カバーに包まれると安心感からか「スーッ」と眠りにつける気がします。極上の肌触りで安眠をサポートしてくれます。
小さなお子様にも安心して使ってもらえる
ネルパンダのシーツやカバー類は繊維の安全証明である「エコテックス®スタンダード クラスⅠ」を取得していることにより、肌にやさしい素材であることが証明されています。
そのため小さなお子様や、刺激性が少ない肌にやさしい生地を探している人にもおすすめできます。
通気性が良くムレを感じず過ごせる
寝具にとってだいじな「通気性」はとても高いと感じました。べたつきやすい夏もさらさらとした感触が一晩中続き、ムレを感じることなく過ごせます。
公式サイトの口コミにも通気性の良さを示す内容のものがあります。
たまたまなんとなく買っただけなんですが、すごくよかったです。熱帯夜とか気にしなくなりました。通気性がいいってこういうことなんですね!
引用:ネルパンダ
熱帯夜を気にしなくて済むようになるのは夏でも快適に眠れたり、暑がりの人にも非常に期待できるメリットではないでしょうか。吸水性が高いのでベタつき感もありません。
紐じゃなくてスナップボタンだから着脱が楽
ネルパンダの掛け布団カバーは紐ではなくスナップボタンで留めるタイプなので着脱が非常に楽です。
今まで掛け布団カバーの内側にある留め具は「紐」が当たり前と思っていました。調べてみると最近はスナップボタンといわれる、ボタンで留めるタイプのものが増えてきているようですね。
今回初めてボタンに出会い、「こんなに着脱にストレスがないのか」と感動しました。
デメリット
デメリットは正直特に感じませんでした。強いていうなら程度ですが、2点挙げておきます。
やや重ため
ネルパンダの掛け布団カバーは少し重たく感じる人もいるかもしれません。これは60番手を使っていることが理由です。
「番手」は生地のグレードを表すための指標です。中でも60番手は高級といわれる80番手の手前でやや高級くらいのグレード、一般的に安いものは40~50番手の糸を使っています。60番手の糸を使うと少し重量が出るのがデメリットのようで、シーツで使う分には気になりませんが掛け布団カバーの場合だと少し重たく感じる人もいるかなといった印象です。
ただ、少し重さがある方が包まれる安心感が増したり、布団のすき間ができにくいことで寒い冬も暖かく眠れるというメリットもありますので、重量については好みの問題になるかと思います。
少し値段が高い
ネルパンダのTREEボックスシーツは6,600円、同じくTREEの掛け布団カバーは8,500円。一般的な量販店のシーツやカバーと比べると、約2~3倍の値段です。例えばAmazonやニトリなどで探すと2,000円前後でシーツも掛け布団カバーも購入できます。
値段が高いのはやはり素材自体が要因です。
TREEシリーズで使われるテンセルは高級素材のため、それを100%使っているとなると妥当な価格です。むしろAmazonでテンセル100%のボックスシーツを探すと8,000円以上するものがありました。そもそもテンセル100%の商品はほとんど見つかりませんでしたので希少なのだと思います。
以上のことから、ネルパンダのTREEボックスシーツは”テンセルを100%を使っている”点で見るとかなりお得で良コスパなのかもしれませんね。
つまり、『ニトリなど量販店のものより高品質で値段高めだけど他メーカーの同素材商品と比べるとお得』といった感じです。
ネルパンダベッドリネンのお手入れは?注意点まとめ
シーツやカバーはいくら品質が良くても、残念ながら何年も同じ風合いを保てるほど耐久力のあるものではありません。しかし、なるべく長く使いたいですよね。
ここでは公式でも推奨されているお手入れ時の注意点をまとめてます。
お手入れ時の注意点
- 初めて使用する前に一度洗濯をする
- 洗濯はおしゃれ着洗いなどの優しいコースでおこなう
- 中性洗剤を使用する
- 洗濯ネットを使用する
- 色移り防止のため同系統の色のものと洗う
- 浸けや置き漂白剤の使用NG
- 脱水を短めにする(シワや縮みの予防)
- タンブラー乾燥はNG
- アイロンを使う場合は低温で、裏面にかける
- ドライクリーニングは避ける
上記お手入れ時の注意点を意識しておこなうことで、生地の劣化を早めることなく使用できるはずです。生地が高級になるほど洗濯時には気を付ける必要性がでてきます。逆にいえば洗濯時に気を付けることが多めのベッドリネンや衣類は高級である証ともいえますね。
CLASSICとTREEはどっちがどんな人におすすめ?
実際に触ったり体験して感じた印象を元に、CLASSICとTREEのシーツカバーがどっちがどんな人におすすめなのか紹介しています。どっちにするか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
CLASSICがおすすめな人
こんな方におすすめ
- 冷え性・寒がり
- 柔らかな風合いが好き
- アイロンをかけたい
- 比較的お手入れしやすい方が良い
TREEがおすすめな人
こんな方におすすめ
- 暑がり・汗っかき
- シルクみたいな肌感が好き
- 肌への負担が少ない方が良い
- 美髪効果が気になる
CLASSICとTREEについてのよくある質問
CLASSICとTREEについてのよくある質問をまとめています。
「60番手」ってなに?
60番手の「番手」は糸の細さを表す指標です。80番手、100番手といったように数値が上がるほどいとも細くなり高級な素材となります。タオルは20~40番手、ドレスには80~100番手、高級シャツには200番手が使われます。60番手は高級といわれる部類です。
「300本」ってなんのこと?
CLASSICシリーズの商品ページにある「300本」という数値はスレッドカウントのこと。スレッドカウントは1インチ(2.54㎝)四方に打ち込まれた糸の本数を表します。数値が高いほど密度が高く光沢感が強まりしっかりめで丈夫な生地になり、数値が低いほど密度が減り軽くて柔らかい風合いの生地になります。ただ「スレッドカウントが高ければ品質が高い」というわけではなく、実際には素材などさまざまな要素が重なり合って品質を生み出すため、あくまでもひとつの指標に過ぎません。
参考:シーツ.jp
保証はある?
ネルパンダのベッドリネンはすべて1年保証が付いています。
※耐久性のある製品ではないため、製品不良以外の理由でのご返品は対応しかねます。製品の品質につきましては、万全を期しておりますが、万一不良・破損などがございましたら、製品到着後7日以内にお知らせください。
引用:ネルパンダ公式サイト
ただし、製品到着時点での製品不良に限るとのこと。もし不具合が見つかった場合は到着後7日以内にカスタマーサポートへ問い合わせをしましょう。
さいごに|不眠気味の人はカラーはどれを選ぶと良いのか
不眠気味の人は寝具選びにも慎重になるかと思います。ネルパンダにもシーツやカバーなどカラー展開がありますが、"色"が睡眠に影響があるのをご存じでしょうか。実は色と睡眠にはとても密接な関係があります。
上記画像はイギリスでおこなわれた2,000世帯へ向けた「寝室の装飾色と睡眠時間」の関係性を調べた研究結果です。この結果によると、「快眠に繋がる色」1位は青、次いで黄(クリーム)色、緑…と続きます。一方「眠りを妨げる色」1位は紫、次いで茶色、灰色となってます。
また、できるだけ寝具は同系色で選んだ方が良く、特に対比する色の場合は落ち着かない気分になるそう。他にもカラー選びでだいじそうな知識やポイントをいくつかまとめておきます。
カラー選びの知識とポイント
- 赤は興奮色
- 青は沈静色
- 紫は悪夢を見やすい
- 茶・灰色は孤立した気分になる
- 青と赤のような対比色は避ける
- 白は身体を緊張させる
- 白よりはオフホワイトやアイボリーが良い
- 紫・茶・灰色は落ち着きのない睡眠になりやすい
なお、ネルパンダが扱うグレー色はどちらかというとシルバー系統なので、眠りを妨げるワースト3位の灰色とは全然違う印象です。
色は大脳を刺激し、感情や記憶に関わる器官を刺激します。つまり心身に大きな影響を与えやすいということです。とはいえ、特に"眠りに不安"のない人はあまり気にせず好みのカラーを選べばいいのではないかと思います。ぜひ参考にしてみてください。